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競合の新たな形〈161/1000〉

【ラジオ体操466日目】
『ニコチンレス生活187日目』

こんばんは。
映画のPR動画を見ると、一時的に観に行きたい気持ちになるものの、映画館で観るほどでは無いとDVD化を待ってしまうコマリストです。


今日は『ビジネスモデルが作り上げた競合』というテーマで書いていきたいと思います。


皆さんはNetflixを利用していますか?


Netflixの登録者数がサービス開始以来初めてマイナスに転じた。


1ヶ月ほど前にこんな情報と共に、月額課金サービス(サブスクリプションモデル)の限界について鴨頭さんが話していました。


それからひと月が経ち、Netflixのサービスが初めて単月赤字を計上したというニュースを目にしました。


ちなみに”サブスク”という親しみやすい言葉で呼ばれている月額課金サービスですが、決して新しいものではありません。


携帯代金も、家賃も、電気代も、水道代も、塾の月謝も基本的には全てサブスクです。


サブスクリプションという言葉が話題になったことで最新のビジネスモデルみたいに言われていますが、数十年前からあるんですよね。


今日は、社会現象レベルで月額課金制のサービスが量産されている現代において、本来競合しないビジネスが競い合っているというお話です。


基本的には競合など存在しないという考えを持っている私ですが、こんな視点も面白いのかもしれないと思っていたりします。

競合とは

「競合」という言葉から皆さんは何を想像するでしょう?


私も仕事をしていて、初めてお会いする経営者には『お客様は誰ですか?』と『ウチの競合はどこになりますか?』という質問を必ずしています。


これらを聞く理由は、
❶その会社が行っていることをお客様の立場で聞いて考えたい

❷競合を聞くことで、自社のポジションをどこに置いているのか把握する


こんな感じ。
上手く伝わっているでしょうか。


競合について質問すると「うちには競合はいません」と答える方がいらっしゃいます。


この答えに、私は全力で肯定したい気持ちを抑えて、無理やりにでも競合になりうる相手を聞きだします。
#一緒に考える
#最終的には毎回出てくる


そうでないと、自社のお客様を誰だと考えているのか、商流において障害となりうるものを見逃してしまうから。


少し話が逸れました。
私は競合を『自社の位置を正確に把握するためのバーターのようなもの』だと捉えています。


でね、冒頭にでてきたNetflixには新たな競合が現れたと言われています。


Netflixの新たな競合がどんな会社なのか想像出来ますか?


直接的な競合は単純に考えるとAmazonだったり、Huluだったり、ビデオレンタル屋だったりになると思います。


では、間接的であり、新たに競合関係になったのがどんな会社か分かりますか?


その辺りを次項で説明しようと思います。

新たな競合現る!?

さて、Netflixの新たな競合とはどんな会社なのか。


まずは結論から。
新たな競合は「電気」「ガス」「自動車」です。


え?
何言ってんの??


そう思った方もいるかもしれません。競合を聞いてすぐに理解出来た人はすごい!


実はNetflixは、最近比較的大きな値上げをしました。


その結果、特に利用者の多かった欧米で数十万人規模で退会者が出た。


確かにNetflixが値上げしたタイミングだったため、値上げが退会の理由と考えてしまうのも分かりますが、メインの理由はそこではなかったんです。


冒頭に書いた通り、Netflixはサービス開始以来初めて利用者が減少に転じたわけです。


けれど、Netflixの値上げは今回が初めてではありません。


では、何が退会の理由になったのか。


それは、原油価格の高騰をはじめとする様々な企業でのコスト負担の増大です。


コスト負担が増大したことで何が起きたのか?


それは、
消費者の生活に必要な固定費の多くが値上がりした。


この固定費というのが電気やガス、ガソリンといった生活に必要なサブスク型のサービスだった。


日本に限らず、世界中の人達がコロニャンを原因とする不景気に不安を感じています。


貯蓄性向の高い日本はもちろん、投資性向の高い欧米でさえ、節約しようという動きがありました。


そこで見直されたのが毎月支払っている固定費だった。


Netflix同様、同じタイミングで、電気やガス、ガソリンが値上げしたわけですが、これらを解約することは出来なかった。


そこで見直され、仕分けされたのが月額契約をしていたNetflixだったということです。


サブスクの限界ではなく、特徴として、値上げなどをきっかけとして”見直し”が図られ、解約されるリスクを常に孕んでいる。


今回の話、全く異なる業界なのに、ビジネスモデルが共通すると言うだけでお客さんの頭の中で競合になるというんだから面白いですよね。

じゃ、またね!

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