居心地は良いけれど・・

【ラジオ体操240日目】

こんばんは。
居心地が悪い集団の中にいると、悪いところ探しばかりしてしまって、早く逃げ出したい気持ちが強くなってしまう弱味噌コマリストです。

今日は『求めているものはどこにあるのか』というテーマで書いていきたいと思います。

何か新しいことを始めた時や、新しいコミュニティに参加した時、居心地がいいと感じる場所と居心地が悪いと感じる場所ってありますよね。

やっぱり居心地が良いところが良い！

そう感じる人は多いと思いますが、目的によってはその”居心地の良さ”がマイナスに働くこともありますよね。

今日は、午前中にお会いした製紙業を営む社長から、別れ際に伝えられた言葉がとっても深くて考えさせられるものだったので、忘れないうちに記録しておこうという回です。

自分の弱さを認識させられるような良い言葉だったので、成長を求めている人は、続きを読んでみて下さい。

変わり者のTさん

今日お会いしたのは、和紙で有名な町で製紙業を営んでいるTさん。

伝統工芸品を扱う会社の代表者としては珍しく、いい意味で変わった人でした。

Tさんの会社の現状は、コロナウイルスの影響もあって、本業である和紙製品の売上は大幅にダウン。市場としても今後は縮小傾向にあるため、早期の回復は見込めないという厳しい状態です。

こんな状況で打開策を考える時、多くの場合はメインの商材でもある”和紙”をどう活用しようかと考えると思います。

けれど、このTさんはそうしなかった。

Tさん
「私は別に和紙が好きというわけではないんですよね。だから、和紙をどうにかしようとは考えていないんです。和紙は”あくまでも地域資源の一つ”程度にしか捉えていません」

こう話すTさんが取り組んでいるのは「地域活性化」をキーワードとする様々な事業でした。

ホテル開発事業、古民家再生事業、サテライトオフィス事業、再生可能エネルギー事業、SDGｓ講演事業など、この3年間で5つの事業を立ち上げ、地域のために奔走しています。

驚くことに、これら5つの事業はＴさん一人で動かしています。もちろん、別会社と組んだジョイントベンチャーで動かしているわけですが、それにしてもすごいバイタリティですよね。

Ｔさんの紹介が長くなってしまいましたが、こんなＴさんといつものように1時間程度話をさせて頂いた後、帰り際に言われた一言が、私に刺さって抜けなくなったんです。

その一言とは、、、。

Tさんの一言

もったいぶるのって楽しいですねw
早速ですが、変わり者のTさんから言われた一言を紹介します。

その一言とは、
「自分には合わないと思っている場所にこそ、求めているものがあるかもしれない」

この言葉は、1時間の会話の中で、Tさんと私が共通して所属していることが分かった”ある団体”について語られたものです。

Tさんはすでに卒業されていますが、私は絶賛現役という状態です。

とはいえ、この団体の考え方や文化みたいなものが本当に肌に合わなくて、もうそろそろいいかな～と考えている状態。

そんな私に向けられた言葉だからこそ、本当に考えさせられる言葉になったわけです。

人には”コンフォートゾーン”と呼ばれる居心地の良い空間というものが存在します。

そして、このコンフォートゾーンは多くの場合、「今の自分にとって居心地がいい場所」であることが多い。

つまり、成長を求めるのであれば、コンフォートゾーンに留まっていては成長が遅れる（成長しない場合もある）ということ。

トレーニングなんかをイメージすると分かるのですが、日常生活を送っていても”筋肉痛”になることはありません。

負荷をかけて、刺激を与えると筋肉痛になって、その後筋肉が大きく成長していく。これは皆さんご存じのとおりです。

コンフォートゾーンというのは、”筋肉痛が来ない日常生活”に該当するもので、負荷の高い日常生活を送っていない限りは筋肉が成長することは無いですよね。

つまり、成長には「負荷」がかかる。
これが、所属する団体だったり、コミュニティだったりする場合は「ストレス」として表面化する。

このストレス状態に慣れてしまえば、当たり前になってくるので、成長した自分にとってのコンフォートゾーンが移動するという感じ。

ちなみに、今のコンフォートゾーンが、所属する団体やコミュニティのレベルを超えているという場合だってもちろんあります。

この場合は、マイナス成長になる可能性があるので、「居心地が悪い＝成長のチャンス」とは、一概には言えないということも事実です。

”足を引っ張られる”というやつですね。

私自身が、今所属している団体に感じている感情が、「マイナス成長」と「プラス成長」のどちらにつながるものなのか、しっかり見極める必要はあると思います。

ですが、成長したいという気持ちは持っているので、居心地がいい場所ではなく、出来る限り居心地が悪い場所を求めていかないといけないなと改めて考えさせられました。

皆さんも、何かしらのコミュニティに参加していると思います。

その中でストレスみたいなものを感じている場合は、是非一度考えてみて下さい。

じゃ、またね！