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改善か改悪か<167/1000>

【ラジオ体操470日目】
『ニコチンレス生活191日目』

こんばんは。
サービスの変更が改善になるか改悪になるかは、サービス提供者ではなくサービス受給者が決めることなんだと痛感したコマリストです。


今日は『○○放題が招くマンネリ化』というテーマで書いていきたいと思います。


皆さんは読む読書と聞く読書のどちらが好きでしょう?


小さい頃は母親(最近は父親の場合もある)の『読み聞かせ』を楽しみにしていた人が多いはずなので、完全に”聞く読書”から本と出会っている場合がほとんどです。


いつの頃からか、読む本の内容も難しくなり、興味のあるモノばかりを選ぶようになり、読む読書が当たり前になっていく。


ところが、以前から私がおススメしている通り、最近はオーディブルという”聞く読書”のサービスが提供されていて、「ながら読書」が可能になっています。


このオーディブル。
つい最近、サービス内容を変更したんですが・・・。


今日は、オーディブルのサービスが変わったことで、利用者の私に起きた変化についてのお話です。


この話はオーディブルに限った話ではないと思うので、何かのヒントになるかもしれません。

改善か改悪か

さて、アマゾンが展開しているオーディブルという聞く読書のサービスで、どんなサービス変更があったのか。


利用している人はご存じかもしれませんが、以前は1,500円/月のサブスクリプションサービスで、毎月1枚のコインが配布されていました。


このコインは好きな作品と交換することが出来るものなので、1,500円で1冊の本(読み聞かせ)を購入するというイメージです。


高いと感じる人もいるかもしれませんが、多くの本が2,000円以上の価格設定だったので、会員の方がお得な価格で購入できるというものだったんです。


ところが、このサービスが今年の2月あたりから大きく変更されました。


と言っても月々の価格は1,500円のままです。


その代わり、コインの配布がなくなり、どの本でも聞き放題というサービスになった。


ただし、購入型ではないので、会員で無くなった場合には、ダウンロードした本を聞けなくなってしまうという感じ。


もちろん、コインで購入した本は自分のものなので、会員で無くなっても聞くことが出来ます。


さて、このサービス変更は『改善』なのか『改悪』なのか。


シンプルに考えてみると、同じ金額で読める本が多くなるわけなので改善だと思う人が多そうです。


ただし、このサービス変更によって、解約しづらい状態になったというのも事実。


さらに、もっと面白いことが私に起こったんです。

私に起きた変化

さて、今回のオーディブルのサービス内容の変更によって、私に起きた面白い現象があります。


それは、
「月に1冊も聞かなくなってしまった」というもの。


それは、コマリストが怠惰な性格だからじゃない!?


そう言われてしまえばそれまでですが、ちゃんと理由を考えてみたんです。


コイン方式の頃は、追加でコインを購入するほどオーディブルにハマって、月に1冊以上は必ず聞いていました。


その頃にあって、サービス変更後に無いものは何か?


以前は、”読んでみたい”、”興味がある”と思う本をいくつもピックアップして、その中からたった1冊の『今月の書籍』を決めていた。


そこまで悩んで決めた1冊です。
そりゃ、すぐに聞き始めるし、最後まで一気に聞いてしまうんです。


では、今はどうなったか。


同じく”読んでみたい”、”興味がある”という本のタイトルをピックアップする作業は実施しています。


ただし、違うのはこの先です。


何冊もピックアップした本の中から1冊を選ぶことをしない。


ピックアップしたこれらの本を全て聞けるようにダウンロードするんです。


で、問題はこの先。


ピックアップして、ダウンロードして、満足してしまう。
#私だけかな
#意外といる


まさしく紙の本で言う所の積読と同じ状態が発生してしまっているということになります。


さて、少なくともコマリストという個人から見た場合、オーディブルのサービス変更は改善ではなく『改悪』になりそうです。


本を読むのではなく、本を聞くという新たな形のサービスであるオーディブル。


このサービスは、活字離れの進行に歯止めをかけるという目的の上に生まれたんじゃないのかと思います。
#勝手な解釈
#根拠はない


ということは、サービスを利用している人が本に慣れ親しみ、これまでよりも多くの書籍に触れることが重要になるはず。


こんな視点から考えてみると、私のようにサービス変更後に聞かなくなってしまった人が増えていた場合、オーディブルを展開しているAmazonにとっても改悪ということになる。


もちろん、先程書いた通り「解約しづらい状態になった」わけなので、ビジネスとしては成立すると思います。


ただし、活字離れの進行に歯止めをかけて、書籍に付随するサービス全体の底上げを目論んでいた場合は、完全に愚策。
#止まらない衰退


今回のケース。
サブスクリプション型のサービス特有の会員数減少問題にメスを入れる可能性を示唆しつつ、新たな問題を生んでいるので面白いと思いませんか?


既存のビジネスやサービスに応用可能な学びがありそうだと思ったので、シェアするつもりで書いてみました。


皆さんの業界のサービスはどうですか?

じゃ、またね!

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