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言葉の認識を合わせよう<165/1000>

【ラジオ体操470日目】
『ニコチンレス生活191日目』

こんばんは。
仕事を進める上で、最も重要なのは言葉だと考えているので、言葉の定義に対してこだわりを持ちすぎているコマリストです。


今日は『真の共通言語で会話する』というテーマで書いていきたいと思います。


毎年、新しい言葉が生み出されています。
以前も記事にしましたが、多くの新しい言葉は『若者』によって生み出され、認知が広がると一般用語に昇格する。


広告なんかに使われるキャッチコピーでは、若者が使う言葉を入れた方が視線を集めやすいという効果があるみたいです。


ただ、日本語というのは本当に難しくて、同じ言葉でも人によって違う意味にとらえているような言葉がたくさんあります。


これが、日本の生産性を落としている一番の原因なんじゃないかと思うほど・・。


今日は、新しいことを決める時には必ず必要となる言葉の定義についてのお話です。


何となくの理解で言葉を使っていることが、いつまで経っても前進しないプロジェクトの真の課題かもしれませんよ。

多義性の排除

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1つの言葉で複数の意味を持つような言葉がいくつかあります。こういった言葉は「多義性がある」と言われ、これを排除しないと会話があらぬ方向に進んでしまうことがあります。


例えば、
”どんな病気にも効く薬がある”という言葉。


これは、
①あらゆる病気に効果がある薬がある
②それぞれの病気には、その病気に効く特効薬がある


こんな風に2つの全く違う意味がある言葉として捉えることが出来ます。


もしも、この言葉の違いを認識しないまま、「そんな薬を探してきて下さい」という指令が出たとしたら・・。


①の意味で捉えた人は、色んな病気に効く1つの薬を探すし、②の意味で捉えた人は、色んな病気を探してそれぞれの特効薬を探すことになります。


こんなことが、いろんな場所で起こっていて、最初の段階で多義性を排除しておかないと、結果が全く違うものになってしまうということになります。


実際、会社で配布される資料に目を向けてみて下さい。


この表現は、AorBorCのどの意味でも捉えることが出来るという表現がいたるところに出てくると思います。


多くの場合、発信者側はどれか一つの意味を意図しているはず。


けれど、受け取る側は複数の意味があるのであれば自分に都合の良い意味で捉えるか、最初の印象で受け取ってしまう。


プライベートならまだしも、仕事においてこんな伝言ゲームみたいなことが起きてしまったら、生産性など上がるはずがないと思いませんか。


とはいえ、これに気づいた社員からは、”これはどのような意味で使ってますか?”なんて質問はしづらいものです。


というのも、発信者側は1つの意味しか想定していないので、その質問が来た時に「こんなことも分からないのか」と感じてしまうから。


自分の評価が下がる可能性がある質問って、社員側からはなかなかできないものですよね。


自分が発信者になる時には本当に気を付けたいものです。

企業研修でのこだわり

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私は仕事柄、企業で研修講師のようなことをさせていただく機会があります。


つい最近の出来事ですが、1時間を予定していた研修で、”言葉の定義”に関する話題となった時、そこに時間を使いすぎて気づいたら2時間の研修をしてしまいました。


お客様からは、
本当に勉強になりました!
延長して頂いたのはむしろラッキーなのでありがたいです!


何て、素敵な言葉をかけて頂きましたが、平常業務が忙しい中、時間を割いて研修を受けている社員の方ももちろんいらっしゃったので、迷惑をかけてしまったと反省しています。


私がこだわったのは、
「働きやすい職場づくりプロジェクト」において関わるメンバー全員にとって『働きやすい職場』とは何か?を定義すること。


ゴールに対する認識がズレてしまっては、今後の方向性に大きな影響があると考えてのことでしたが、この定義だけで1時間使ってしまったので、こだわりすぎですよね笑


実際、その後に続く研修の中でも、曖昧な表現や多義性のある表現については全て、ホワイトボードに書き出して、チームメンバーが共通の認識で議論を進めていけるようにしました。


その結果、参加していた社員の方からは、
”何となく使っていた言葉が、人によって違う捉え方になっていたことに驚いた。的確な表現がどれだけ重要なのか再認識できました”と言われました。


褒めても何にも出てこないよ?と言いたくなるような素敵な言葉のプレゼントです。


実は、この後その企業で第4回目の研修があります。


宿題で色々と考えてきて頂いているので、皆さんがどんな言葉を使って、準備をしてきてくれているのか楽しみで仕方ありません。


企業研修は、講師である私が一番学ばせて頂ける場でもあるので、本当に素敵な仕事だなと思います。


メインの仕事ではないですが、結構ハマりそうなので、別の会社さんでも同じような研修を導入していこうかなと思っていたりします。


皆さんが普段使っている言葉は、その場にいる全員が全く同じ認識をもって使えているでしょうか?
#真の共通言語


使う言葉において共通認識をもって、仕事に臨むことができていたら、ストレスも少ないし、生産性が非常に高い職場になると思います。


是非、振り返ってみて下さいね。

じゃ、またね!

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