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「探す遊び」が人の感性を磨いていく

こんにちは。会社員フォトグラファーの まさです。最近YouTubeを見る時間が長いのですが、ひたすらサカナクションの楽曲を眺めたり、サカナクションのボーカルの山口一郎さんのインタビューを聞いています.

自分の中で「表現ってなんだろう」って考える時間が増えていく中で山口一郎さんのインタビューを見たときに、音楽も表現の媒体の1つだということを深く認識しました.
というのも自分は音楽を聴くこと自体は好きだけど、それはあくまでメロディが好きであって、例えば歌詞の意味を考えたことはなかったし、曲を構成している音の種類について深く聴いてみようと思ったことがなかったからです.

でも、山口一郎さんのインタビューを聴いてから音楽はもちろん、物事の捉える際の考え方が変わりました.そこで下記インタビューを聴いて思ったことを書いていこうと思います.

難しいものにこそなにかあるはずだ

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インタビューの冒頭で話している言葉です.

難しいものにこそ何かあるはずだ、という期待感がある世代だったんですよ.本もそうで、最初は理解できなくても、何度も読んでくうちにそれが分かってきて、分かってきた自分に対して、高揚感がある(インタビューより)

始めてこのインタビューを見たのがいつか正確には思い出せないんですけど、以前このインタビューを聴いた時はこの言葉に引っかからなかったんですが、最近久しぶりに聴いたときそのコメントにすごく共感を覚えました.

何度も同じ本や雑誌などを読み込んでいると、それまで引っかからなかった言葉に反応することがあるんです.以前であれば読み流してしまった箇所が、今はどんな意味なのかすごく気になるみたいな現象があります.

きっと自分の中でレベルが上がったから反応を示しているんだと思っています.「わからない部分がわからない」という段階から「わからない部分がわかる」という段階へ移行したんだと思っています.

その現象に対してある種の達成感があるのは間違いないと思っています.でも納得はいかないっていません.なぜなら自分の中で完全に落とし込めていないからです.

「浴びる遊び」と「探す遊び」

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今の子たちって、浴びる遊びばかりで、探す遊びという経験を、あまりしていないのかなと感じていて.(インタビューより)

「難しいものにこそ何かあるはずだ」の次に出てくるのが「浴びる遊び」と「探す遊び」という言葉です.

一郎さん自身は昔から「探す遊び」をしてきた世代であり、自分の好きなものがなにか、自分は「遊び」を求めてどこへ向かっていくのかを自分なりに模索していたらしいです.それが北海道で過ごした20代前半だったとのこと.

北海道から上京してから、東京に住む人たちに対して思ったのが、多くの人は単に「浴びる遊び」をしているということを話されています.東京という街では、広告に載せられて現れたものに対してみんなが心地よい反応を示して、それが流行っていく.そんな人たちの集まりがこの街を形成していると悟ったという話をしています.

ましてや今は2020年.時代はよりネットを駆使した社会であり、学生でもスマホを持っている時代.うまく利用すれば「探す遊び」につながるアイテムですが、スマホから溢れ出る情報に流されてしまえば、それはたちまち「浴びる遊び」に姿を変えてします可能性を孕んでいますよね.

僕はどっちの「遊び」をしてきたのだろうか
インタビューを聴きながら、ふと、自分は”どういった遊び”をしてきたのだろうと思いました.

僕はきっと「浴びる遊び」の中で育ってきたと思っています.もちろんそれが全てではないと思うのですが、ほとんどがそうだと思います.
小中学生の頃は、世間で流行っていた人気のゲームでずっと遊んでいたし、音楽や本など、作り手の表現がそこに表れてくる「遊び」に触れた機会がほとんどなかったです.


選択肢は小さい頃から広い方がいいと思う
小中学生のときに影響を受けるときは、その当時の環境の影響がすごく大きいと思います.親が好きなもの、学校で流行っているもの、テレビから入ってくる情報.一部の子たちは自分が何をしたいのか、目標をもって自分から進んでいくことができるかもしれません.つまり「探す遊び」を追求することが叶うかもしれない.でもほとんどの子は、身近なものから影響を受けて成長していくと思います.

いいことでもあるし、わるいことでもあると自分としては考えます.親などの近い存在が、いろんな知識をもっていて、いろんな話をしてくれるという環境だったら、きっとその子供はものの見方が広くなる可能性があると思います.選択肢が増える分、多くの世界を見ることができると思うんです.

一方、親や身近な存在がいろんなことに対して無関心な場合、その考え方を子供が踏襲してしまう可能性があると思います.

もちろん大学生など、ある程度大きくなった時期であれば、自分の好きなこと、やりたいことが、物心がつかない頃よりはあると思います.でも個人的には小さいうちからいろんなことに触れ選択肢を増やし「探す遊び」を覚えてもらいたいと思います.

影響受けるものを自分で決めない方がいい

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自分に影響受けるものを自分で選んでいたら、都合のいい自分にしかなれないんだな、って思ったんです.

この言葉は人生そのものだなって思いました.(一郎さんが発した言葉とニュアンスが異なると思いますが.)なぜかというと、もっと前に向かって進んでいく必要があるときに、周りの人から見たら心配されることってあると思うんです.

「そんなことしたら危ないよ!」
「今やらなくてもいいんじゃないの?」

多くの人は責任ない言葉を浴びせると思うんですが、心が折れかかっている人はその言葉にすがって、聞き入れてしまうのではないでしょうか.自分自身の心の中で、続けていくのがしんどいと思っていると上記のような言葉に影響を受けたと言ってやめてしまうことだってあると思います.

でもこれって、自分が聴きたい言葉を言ってほしかっただけということになっていますよね.つまり都合のいい自分になってしまっていますね.

きっとあらゆることにおいて上記の言葉は当てはめることができるんだと思います.インタビューを今のぼくの解釈をすると記載のとおりです.

最後に

結局は、自分にとって何か新しいものを取り入れるということは重要だと思います.それは自分を変化させるということになりますが、僕たち生命は変化し続けていかないといけない存在です.変化を拒むということはつまり、死を迎え入れるということになってしまうでしょう.変化を恐れず生きていきましょう.

以上です.
最後までお読み頂きありがとうございました.

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