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サンフランシスコ

ヒッピーやゲイ、レズビアン文化が生まれたサンフランシスコ。そのせいか、今まで周ってきたアメリカの中で、一番自由な空気が流れていました。

まず、グレハン(アメリカのバス会社。僕はここの1ヶ月フリーパスを使用している)の女性スタッフの接客がよかったです。3日に1回はバスに乗っている僕としては、これは重要です。僕のフリーパスチケットを入れているボロボロの紙を見て、それ専用のチケット入れもくれました。それをもらうまで、そんなものの存在を知らなかったです。久しぶりにサービスを味わいました。安宿も朝食やWiFi、シーツも貸してくれて20ドルほどです。日によって、夕飯がでたり、ビールが飲み放題だったりします。

サンフランシスコは霧と坂道が多いですカリフォルニアと聞くだけで、あたたかいイメージしかなかった僕としては、気温は寒くいつも曇ってる空は意外でした。それまではアメリカのテレビドラマみたいに、小麦色したビーチボーイがすこし小さめのTシャツ着て、ケミカルウオッシュのジーンズを履いて「オー、マイガー!」と、でかいリアクションしているんだと思っていました。

また、ここにはでかいチャイナタウンがあり、中国人がアメ車に乗って、ネイティブな英語をペラペラしゃべっているのにも驚きました。中国に行った人なら分かってもらえると思うけど、僕の中では中国人は中国語しかしゃべらない人種だと思っていました。ラッパーみたいな格好して、iPodでヒップホップをかましている中国人を実際に見るまでは、想像できませんでした。海外に行くと、先入観を毎回壊してくれます。

映画「ザ・ロック」の舞台になった刑務所を見学します。今は閉鎖されていますが、当時はアル・カポネなど凶悪犯罪者が、多数収容されていました。市街から3キロ弱離れた孤島にその刑務所はあり、日本語のオーディオツアーもあって刑務所の中をかなり堪能できました。刑務所の中の小さい窓から市街が見れて、囚人にしたら、たまらない光景だと思います。皮肉にも、この島から見るサンフランシスコ市街はとても美しかったです。

刑務所で囚人気分を味わったら、自殺する人が多いゴールデン・ゲート・ブリッジに向かいます。この橋からの景色もまたきれいでした。血なまぐさい場所は、なぜかきれいな場所が多い気がします。

きれいな風景を見たら、次はゲイの街、カストロに行きます。ゲイのシンボルであるレインボー・カラーの旗が街中にかかげてあります。この街はあからさまに男性が多かったです。スターバックスでも、表に出ているのはみんな男性でマッチョでした。客も女性は一人しかいなく、ほとんど、男性でした。

本屋にもゲイ雑誌が幅をきかせていました。モザイクもないから、内容がかなりエグいのですが、普段からニヤけ顔なので喜んでるように見られたと思います。雑貨屋に入るとかなりセンスのいいものが多く、やっぱり、ゲイの人には繊細で洗練された感覚が多いのだろうと感じました。

文化と文化がひしめきあっているサンフランシスコ。違いを認め合う感じが自由に見えるのかもしれません。

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