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ニューヨーク

母国語が英語であるアメリカ。英語をほぼ理解できていない僕が、早口でしゃべる彼らの英語を聞くと、分からなすぎて笑ってしまいます。空港からバスに乗り、マンハッタンの中心にあるグランドセントラル駅へ。そこから地下鉄で、安宿に向かいます。一回2ドルの切符を自動販売機で買おうと思い、2ドルを入れようとしたのですが「いや、細かいのが欲しいから、20ドル入れて、18ドルもらおう。賢いな、自分」と、20ドル入れたら、20ドル分のSuicaみたいなものが出てきました。ドンマイ、自分。この20ドル分のSuicaが無くなるまでは、ニューヨークにいればいいのさ。

安宿に着いて、とりあえず一服します。室内はダメなので、中庭でプカプカ。吸い終わって、風も強くなり戻ろうと思ったら、オートロックなのでドアが開きません。いや、さっき鍵もらったからと余裕こいてましたが、鍵穴が全然、合いません。

まいったな。室内には他の日本の人がいるので、窓越しにゴンゴンと叩いてみるけど、全然気付いてもらえない。ゴンゴンと窓を叩きつつ、ドンドンとドアを蹴りつつ、持ってたライターをカチャカチャしたり、カメラでフラッシュをたいたりとやれることは全部やったけれど、気付いてもらえず、笑ってしまいます。人は絶望に近づくと、笑いだすようです。30分後、無事に気付いてもらえ、命拾いをしました。

僕の泊まってる日本人宿は、マンハッタンから地下鉄で10分ぐらいの所にあります。場所もなかなか良い所です。ドミトリーで24ドルも、ニューヨークにしては、まあまあ安いと思います。ネット環境も整っているし、持って来たMacも無線LANをひろってくれるので、とても便利です。

いたれりつくせりなんですが、宿の規則ごとが多いです。例えば、深夜2時から朝6時までは外出はおろか、リビングにも入るなと言われました。さっさと寝ろよと。まあ、これは全然いいです。そんなに夜は強くないので。あと、必ず電気の消し忘れはするなと。安宿だから徹底的に節約。これもまあいいことだと思います。

他にはシャワーを使用したら、洗面所はクイックルワイパーで拭くこと。排水溝の髪の毛は、必ず捨てること。コンロ使用後は、次の人の為に必ず拭く。食器は洗った後、すぐに元の場所へ返す。落ちたゴミは拾う。ゴミは汚れを洗ってから捨てる。などなど。

当たり前の事だし、やるべき事なんだろうけど、こんなのが部屋やリビングなど、そこらじゅうに貼ってあります。自由の国、アメリカ。その中でも特に自由そうなニューヨークで、燃えるゴミと燃えないゴミと資源ゴミを分別しながら、排水溝につまった髪の毛を拾って生活していました。抜け毛も増えた気がします。

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