見出し画像

エクアドル

エクアドルにはガラパゴス諸島があり、1週間滞在しました。ガラパゴスの名前はスペイン語でガラパゴ(カメ)に由来しています。17世紀に島にやってきたスペイン人が、のっしのっしと歩く大量のカメに驚き、カメの島と名付けました。1835年にチャールズ・ダーウィンがこの島を訪れ、5週間ほど滞在し、島で彼が発見したことは、島固有の動植物、さらに同じ種が環境により進化すること。この時の調査がのちの生物進化論に反映され、ダーウィン著「種の起源」が世に出て、ガラパゴス諸島は世界に知られるようになりました。

最初はクルーズツアーでガラパゴスを周遊しようと思っていましたが、当たり前のように「US1000ドル、1200ドル」と、ツアー会社に言われ、余儀なく、自力で行くことにしました。自力でいったらUS700ドルぐらいで済みました。

ガラパゴスには空港が、バルトラ島とサン・クリストバル島の2ヶ所あります。毎日、運航しているのがバルトラ島。週2、3便がサン・クリストバル島。僕はバルトラ島の方を利用しました。

ガラパゴス行きの飛行機を空港で待っているときに、多数の欧米老人旅行客がいました。割と死にかけたおじいさん、おばあさんが絶滅に瀕している動物を見にきたのだと思うと、感慨深いものがあります。飛行機がバルトラ島の滑走路に到着すると、陸イグアナがいました。飛行機の進路が向きを変えた時に、グチャっと潰されたような気がしたけど、気のせいだと思うことにしました。命がけの出迎えに感謝です。

バルトラ島に着くと、問答無用で島の入島料US100ドル払わされます。コレが痛いのだけれど、動物を守るのには、お金がかかるから仕方ない。空港から隣のサンタ・クルス島までは、無料バスで港まで行き、そこからフェリーでサンタ・クルス島に向かいます。更にそこから有料バスでサンタ・クルス島で一番でかい町、プエルト・アヨラへ行きました。

プエルト・アヨラに到着したら安宿探しです。高いところもあるけど、僕が宿泊した「Santa Cruz」は一泊8ドルでした。ボケてそうなおじいさんと少し死にそうなおばあさんと娘らしき人たちで営んでいました。僕の部屋のトイレとシャワーは、小学校にある掃除ロッカーを思い出す狭さです。お金を払う時だけ、死にそうなおばあさんがニヤリと笑っていたのが印象的でした。

プエルト・アヨラには安く食べれる食堂街があり、その中に「レストラン トロピカル」が美味しくて安かったです。地元客、観光客でよくにぎわっており、1食2.5ドルでたらふく食べられました。

海沿いには魚を水揚げしている所があり、そこではよくペリカンが集まって、残った魚を狙ってました。僕が行ったときは、アシカがおもむろに現れ、おもむろに消えていきました。それぐらい島では動物が日常的に見れます。

ガラパゴス諸島は大きく分けて、サンタ・クルス島、サン・クリストバル島、イザベラ島と3つあります。それぞれ、その島にしかいない動物がいたりして個性があり、サンタ・クルス島とイザベラ島には真水が無いので(安宿に限ると思うけど)、塩水のシャワーが待っています。とりあえず、しょっぱいです。

3つの島で一番のお気に入りはイザベラ島です。僕の大好きな海イグアナが大量にいて、自分の鼻から出した塩分の液で、頭が塩で白くカピカピになっています。足が青いアオアシカツオドリも、なかなか可愛いです。

ガラパゴスに来て思いましたが、のんびりしている動物が実に多いです。この島にしかいないというより、この島でしか生息できないんだろうと思います。人も動物も環境の奴隷なのかもしれません。

飛行機代、入島代、フェリー代(一回だいたい30ドル)をぬかせば、島の滞在費はそんなにかからないと思うので、動植物が好きな人はおすすめだと思います。※2007年時点

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?