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HiroMaryam
2023年8月20日 21:02
”深海の呪文”渇いた唇右手の小指でそっとなぞり誰も知らない呪文のせる孤独は透かし深海魚にし闇へ沈む海よりあげれば押されつぶされ歪む魚よ孤独は透かし深海魚にし闇へ沈む痛みも悲しみもぺっちゃんこ冷たく透ける身のすみずみのシナプスだけが全てだってうそぶいてうそぶいてうそぶいて潜在意識の底に静かに横たわる深海魚の髭の鐘はこゝろ
2017年8月16日 12:29
いつだってあたしの馬はオーバーヒートするまで暴走する。そして走ることに無我夢中になった馬は、どこをどんなスピードで、あたしを乗せて駆けているのかもわからなくなってしまう。そんなあたしの馬を固い絆で結びつけて置ける人なんてこれまでいなかった。あたしにだってできやしないんだもの。これからもきっと無理。たとえもの好きな御方が現れて、きつくきつく綱であたしの馬を結いつけられ
2015年5月15日 07:34
あの娘は俺のこゝろをチラリと覗いてからこう伝えてきたっけ・・・”こゝろの地下鉄駅には出入り口がなくてさ嗚呼 っと小さいため息もらしたってトン っと崩れた膝が地面と鳴らす微かな音だってどんどん大きく響いてくあんたが出したそれらの音にあんたのウサギが血走った眼をして身を縮こませるの”っと・・・**********あの娘がどこの誰かなんて俺は知らないこ
2023年8月25日 23:10
『確かに其処は川原なのに、川は見えず見渡す限り川原が続く。三途川原の六丁目あたりだったからだろうか。』白い舌の三つに割れた先をちょろちょろさせ、朱い雀がそういった。雀は今まで、鈴鳴らすように一体どれだけ嘘ついてきたのか、大方閻魔に舌の先を引き裂かれたのだろう....そしてめまぐるしく動き始めた三つの舌先がこう、風に伝えたのだった。『顔中髭だらけにしたカウボーイ姿の男は薄く色褪せた