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英雄の誕生〜ユングの発達理論③

お子様と絵本は読まれますか?古典的な昔話は楽しんでおられますか?



こんにちは!臨床心理士/公認心理師/精神保健福祉士/臨床発達心理士のまりぃです。

まだ若輩心理職で、【公認心理師試験・臨床心理士試験対策/心理学部生専用オンライン個別指導塾】や,【公認心理師・他専門職のための心理査定/カウンセリングはじめの一歩講座】,SNS発信/起業のお手伝い(伊藤まり名義)もやっています。


思いが高ぶって働き方・生き方の本まで書きました。読んでください。

今回は,普段幼稚園や保育園と個人契約をしているカウンセラーとして,ユングの発達理論のお話を書いてみます。

「天地創造」と「良い魔女・悪い魔女」

前回,ユングの発達理論に基づいて,小さなお子様の心の世界に現れる「良い魔女」と「悪い魔女」のお話をしました。

お子様の世界の中で,「優しいお母さん」と「怒ってくるお母さん」がまるで別人であるかのように感じられる時期を象徴していたのが「良い魔女」と「悪い魔女」のイメージでした。これらがやがて一つになってくると,「良いお母さん」と「悪いお母さん」が1人であることに気づき,同時に芽生えてくるのが「罪悪感」でした。

さて,ここからは幼児期の先になります。

昔話に繰り返し現れる「英雄」。
日本だと,スサノオノミコトが八岐大蛇を討伐したり,外国では「ドラコンを退治する」お話がありますね。


これら「怪物退治」のお話は,心の中でいつまでも親に甘えてはいられなくなったこと,あるいは,自分の自由を束縛している(と感じられる)親の規範から自立していく様を描いていると言われます。
つまり,悲しいことに親=圧倒的な力を持つ怪物,として象徴されているわけです。

そしてこれらの話は,大体「英雄は姫と結ばれました」で終わる,つまり「新しい家族の誕生」で結ばれます。つまり,子どもたちの自立と成長の物語です。そう考えると,やがて来たりくる反抗期も,ちょっぴり楽しみになりませんか?


 なお,「英雄」の物語は,当時の男性社会で描かれています。現代には自立した女性がいて当たり前ですので,女性の場合はモーリーン・マードック(2017)の「ヒロインの旅」という本をご参照ください。


【引用・参考文献】

河合隼雄(2009)生と死の接点,岩波現代文庫
松木邦裕(1996)対象関係論を学ぶ〜クライン派精神分析入門〜,岩崎学術出版社
モーリーン・マードック(2017)ヒロインの旅, フィルムアート社


この記事で書いた,ユングにみる発達段階も含んだ動画講座はこちら


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