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痛みは悪者ではない。体の情報源。

鍼灸師の勉強会にいくと、熟練された先生ほど、痛みは全部とるな。少し残しておけと言われます。痛みがないと、人は変わらないからだと。

先日、ステロイド剤は悪者ではない。ステロイド剤がなぜよくないかというと、即効性がありすぎて、効果がでるまでに生活見直す時間がないからだという文章をみました。

ハッとしました。痛みやかゆみ、不快な感覚は、身体の警告。このままの生活を続けていると、もっと身体がむしばまれていくよ!という大事な警報。何かを変えなければ、だめだということ。何がダメなのかも、痛みは教えてくれています。

良い例が、わが娘(笑)軽いアトピーなので、お菓子とジュースをやめれば、1週間もすれば、きれいになるのですが、ステロイド剤を使うと、その努力なしに効いてしまう。で、本人は治ったと、すぐに隠れて食べて、また、元通り('ω')で、さらに強いステロイドが必要になる・・・。お菓子断食1週間では効かなくなる・・・。彼女への警告は、お菓子とジュースを食べすぎると、もっと大きな病気になるよということ。

痛みも同じで、治療や薬で痛みが簡単にとれてしまうと、痛みをつくる生活を変えないので、さらに痛くなり、簡単な治療では痛みがとれなくなってしまう。何度も膝の水を抜きに行くのも、そのよい例ではないかな・・・。

痛みをとってほしい。患者様はそう思って鍼灸院に来られます。私もそのための努力をしてきました。痛みを悪者のように思って。
でも、痛みは、大事な情報源。なぜ痛みが起きているのか、探って生活を変えるもしくは、痛みがおきない体つくりをする。そして、痛みを軽く残すことで、忘れない。そして、生活や体が変わったときに、痛みを忘れ、より、元気なからだになる。

目からウロコでした(笑)

最後に臨床家のはしくれとして、思うことが一つ。
人に迷惑をかけたくない。その心が痛みを産み出していることも。。
よくあります。。。。
なぜか次々と色んなところに痛みが出る人は、無理をしていないか、見直してください。

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