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恋愛失敗-中学生編- vol.8(ランちゃん)

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ランちゃんとの出会い

筆者の中学時代の好きな人は大体以下のように遷移していました。

中1:卓球部のあの子
中2:卓球部のあの子→美術部同期
中3:ランちゃん→美術部同期

そう、ここで登場するのがランちゃんです。
筆者の中学は2、3年生が同じクラスでした。

なので、ランちゃんとは中2から同じクラスメイトでした。
ちなみに美術部同期も中2、中3のクラスメイトです。

ランちゃんの最初の印象は、「目が出目金みたいだな」でした。
非常に失礼です。

卒アルをみると、普通にかわいい子なんですが、なぜか当時はそう見えませんでした。まあ、そういうもんですよね。

最初の出会いはクラスが一緒になった中2ではなく、中1の時。
それも一言くらいしゃべったくらいです。

筆者が授業合間に廊下側の自席で勉強していると、「ガラガラ」と音がして、前方の扉があきました。

そこには、ランちゃんともう一人顔がキツめの女の子がいました。
顔がキツめなほうが筆者に話しかけます。
「ねえ!たかゆきくんいない?」

たかゆきくんというのは、当時筆者とクラスメイトだった寡黙なイケメン君です。

「いないよ」と筆者は答えます。

そこにクラスメイト女子がやってきます。
「あ!!○○ちゃん!ランちゃん!!」
筆者を目の前にしてわちゃわちゃし出しました。

陰キャ男子の目の前で女子がわちゃわちゃし出すと困りますよね。
まさにそんな気持ちでした。

クラスメイト女子が血液型の話で盛り上がりだしました。
すると、女子を目の前に自席であっけに取られている筆者にクラスメイトが話かけました。
「そういえば、よしおは何型?」

「B型だよ」と答えます。

すると、女子が急に盛り上がり始めます。
「え!!ランちゃんと同じだね!運命的」
「運命かもしれない!!」

ランちゃんは苦笑いしつつこういいました。
「おお、、あんまり嬉しくないねえ・・」

この一言で筆者はまた傷ついたのでした。

クラスメイトになる

中2になりました。

筆者はびくびくしながら、新しい教室に入ります。
目の前の席に、ランちゃんがいました。

その右側にはお調子者の女の子(以下、お調子者♀)がいます。
お調子者♀とランちゃんが盛り上がってます。

新クラスの席

筆者が席に着くと、お調子者が声をかけてきます。
「お!!有名なよしおと同じクラスだね!!!」

ランちゃんはクスクス笑ってます。

「よ、、、よろしくね、、」と筆者はオドオドしながら返します。
「よろしくね」とランちゃんが返します。

こうしてランちゃんとの日々が始まるのでした。

視線

ある日、ランちゃんがお調子者にこう話しかけました。

「ねえ、よしおからの視線を感じるとおもったけど、ちがかった」
「んーーー??」とお調子者が適当に返事しています。

筆者は(みてないぞ・・・)と思いながら、知らんぷりを決め込んでいます。

おもむろにランちゃんが振り返って、また前を向いてこう続けます。
「あ!!やっぱり勘違いか。なんかよしおにめっちゃ見られてる気がしたんだよね(笑)」とケラケラ笑ってます。

(知らんがな・・・)と筆者は思いながら、またまた知らんぷりを決め込むのでした。


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