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恋愛失敗-中学生編- vol.7(美術部同期)

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メアド交換

卒業式も終わった、美術部最後の挨拶の日。
筆者は、一日にしてほぼすべての女子のメアドを紙で受け取りました。
よく女子がもってる、100均とかにあるちょっとかわいいメモ用紙に書いて。

こんな感じのメモに

「ここに送りなさい」「またね、よしお」
恋愛対象には入っていないものの、かけがえのない同級生として、一応カウントしてくれているみたいでした。

後々解説しますが、この時筆者は、諸々の理由で女性が怖いと思うこともあったので、皆の言葉がすごくうれしかったのです。

美術部の女子たち「そういえば、よしおは携帯どこの会社?」
筆者「auだよ~!」

こんな感じで返してました。

メール

さて、女子のメアドを受け取った筆者は、まず携帯にアドレスと名前を登録しました。1人目はやっぱりあの美術部同期です。登録後、筆者はこんなメールを送りました。

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件名:よしおだ!!!
メール登録したよ、よろしくね。
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こんな感じでいつもと全然違うキャラで送りました。

すると、そこに親がやってきてこう言いました。
「ちゃんと、携帯が親と共用って言った?」

ギクッ!!!

そう、この携帯は実は親のものだったのです。。
筆者の家計は当時非常事態でした。父が会社をクビになり、携帯なんてとんでもない、という状況でした。

高校生になると、周りが携帯を持つのが当たり前の時代でした。
当然、筆者も欲しかったけど、中学卒業前にこんな風に言われました。

「携帯買ってやれなそうだわ、、友達とメールするならお父さんの携帯でやるしかないな。」

そんなこんなで、筆者は美術女子たちには父の携帯電話のメアドを教えたのでした。とはいえ、それをその子たちに教えていなかったのは事実です。

筆者「いや、まだいってない」
父「いったほうがいいと思うよ、その子たち、よしおとメールしてると思ってるのに、お父さんとメールしてるって後から分かったら嫌やろ?」

筆者は意を決して、美術部同期の子にメールすることにしました。
メールをみると、美術部同期の子から返信がきていました。

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件名:Re:よしおだ!!!
よしお!これからもよろしくね~~!!
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筆者は胸が痛みつつ、次のように返信しました。

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件名:Re:Re:よしおだ!!!
ごめん、言ってなかったんだけど、この携帯お父さんと共用なんだよね。メールは僕しか見ない。それでも良かったらメールしよ。
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今思えば、アホなことをしていたな、と思います。
でも、当時はこれしかなかったのです。

ちなみに、筆者の家にはパソコンもありませんでした。
携帯を持つ前は、皆ヤフーメールとかでメールしていたみたいですが、筆者はその文化すら体験していないのでした。

筆者が中学生の頃はモンハンがはやっていたので、恐らく「いまからやるよ~」とかをメールしていたんだと思いますが、今となっては知る由もありません。

最期

どれだけの時間が経ったでしょうか。
ピロリン♪と音が鳴りました。

美術部同期からの返信です。

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件名:Re:Re:Re:よしおだ!!!
そっか!そしたら、自分の携帯買ったらまた教えて~~!
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終わりです。「親の携帯と共用」作戦は終わりを告げました。
次の高校生活に絶望を感じ始めるのでした。

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