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霊能者が語る 妻とのあの世日記 第147回 「我が子が聞いた声の正体は?」

「我が子の送り迎えに、お盆にと先週から忙しくて大変やが」
「お疲れさま」
「こういう時に猫が調子悪かったりと、なんか色々あるんで疲れるがな。この辺何かあの世からの忖度はできんものかね」
「それやっても、結局あなたが行動しないことには結果出ないからそんな変わらないわよ」
「死者からの援助というと未来を見据えてしてくれそうな気がするけどね」
「今まで話してた通り、それを願った時から認識するから前もってなんかするのは難しいのよ」
「そう考えると、何かある前に先にお願いしておくといいってことかね」
「先読みできるならね。でもその願いが後で気が変わること多いでしょ。その時はこちらも何もしないことも多いし」
「アーマードコア6が25日当日に我が家に届くように、とか願ってみてもどうなのかね?」
「私の何かでどうにかなる気はしないわね」
「役に立たんね」
「田舎に住んでるのだから、それくらいは我慢しないと」
「で、話は変わるけどお盆期間中に我が子が階段で声を聞いたっていうんだよね、それって妻の声なんかね。押し殺したような感じでジョイって猫の名前呼んでるように聞こえたと。
結構はっきり聞こえたので、僕が動画見てると思ったとか言ってたけど、その声は1階にいた僕には聞こえてないんだよね」
「ジョイじゃないわよ」
「その時、ジョイは1階にいたしね、階段のとこにはおらんかったが。
じゃあなんて話してたん」
「私が話しかけたというか、私の声を再生した感じだと思うわ」
「再生?」
「私がそこで話しをしたことが以前あって、その時の状況に子供がつながると、そんな声を聞いたのかも」
「いわゆるSFでいう残留思念的なことで、オカルトだと幽霊的な話か。
なら幽霊で妻の声で問題はないと」
「ただ、私はその時にそんなことを話してなくて、子供の成長を眺めて安心してたとこ」
「それは、意識がつながったので、なんかついでに別の情報が再生されて声として我が子が認識したってことかいな。
なら声の意味はあまりない?」
「聞こえた状態で私と強くつながってたサインよ」
「それ、実は霊的な声を聞いた人が、実は全く関係ない情報拾ってただけだった、って話でもあるのでは?」
「その可能性はあるんじゃない?」
「その仕組みはどういうことなのかね」
「またすぐ仕組みの話なる。そんなのみんな求めてないわよ。
あの世からお盆にはこの世に残した子や旦那のためにやってきて、見守ってくれてるんだな、って話の方がいいじゃない」
「それは当たり前だが、それより幽霊の声を聞いたのに、実は全く関係ない情報の可能性である、ってことの方が興味深いが」
「そこまで興味持つ人は普通いないわよ」
「幽霊との意思伝達を仕事としてる身としては、どういう状況の時に聞き間違いが起こるのか知っておくと今後に役立てられるが」
「相変わらず仕事についてはなんでも興味持つのね」
「仕事は常に研鑽していかないと続かないが」

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