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【計画的偶発性理論】8割が偶然で、偶然を引き寄せるのは必然!?

今日は自分のキャリアに対して理想を引き寄せる方法の1つの計画的偶発性理論について。
未来を想像する時に偶然の要素がかなり多くを占めている。

例えば、人との出会い、チャンス。
コレに関しては環境、タイミングもあって偶然としか言えない。

未来は偶然の連続が自分のキャリアとなっている場合が多い。
未来を切り開く上、この偶然を計画的に生み出すことが大切。

キャリア設計で知っていた方がいい理論として、計画的偶然性理論がある。

■計画的偶発性理論

心理学者のジョン・D・クランボルツ教授によって1999年に発表されたキャリア理論でビジネスパーソンとして成功した人のキャリアを調査したところ、そのターニングポイントの8割が、本人の予想しない偶然の出来事によるものと発表した。

自分のキャリアは、100%意のままにコントロールできない!8割は偶然の出来事によって決定されていると言うこと。

これまでは、将来の目標を決めて計画を立て、それに向かってキャリアを積み重ねていくというものが多かった。

ただ、今はVUCA時代と言われ、急速な経済のグローバル化、IT技術の進歩が激しく、すぐ先の未来ですら誰も予測できない時代と言われている。

時代が急激に変化し、誰も予測出来ない事態が起きる社会で将来を計画することが難しい。

◉偶然を引き寄せる?

何をしたいか?と言う目的意識は大切!
でも目的意識に固執し過ぎると、想定外の偶然に対応できないことがある。

本当に難しい時代。

目的意識がないと人は高みを目指せない。
でも、技術革新やコロナのような予期せぬ災害などで、社会の常識が大きくルールチェンジした時に自分が、どう対応できるか?の力は求めらる。

そんな不安定で、先が読めないのであれば、偶然を計画的に引き寄せる力は非常に重要。
そう、偶然は自らの意思で引き寄せられることができる!

偶然が引き寄せられる???
少し違和感がある。

◉計画的偶発性理論

計画的偶然性理論は、予期しない出来事をただ待つだけでなく、自ら創り出せるように積極的に行動したり、周囲の出来事に神経を研ぎ澄ませたりして、偶然を意図的・計画的にステップアップの機会へと変えていくべきだというのが考え方の中心。

◉偶然を引き寄せる4つのポイント

①キャリアの大部分は偶然の出来事によって成り立っている事実がある。
→唯一無二の仕事を見つけようとしない

②キャリアに満足している人は、偶然を積極的につくりだし、自分の可能性を広げ続けている。
→先が見えないことを不安に思い過ぎない

③見通しのない将来に、不安を抱きすぎても意味はない。
→選択肢を絞りすぎず、オープンに構える

④好奇心・持続性・楽観性・柔軟性・冒険心、5つの行動指針を持てば、偶然が見つかる。
→想定外の出来事を前向きに捉える姿勢を持つ
→目の前のことに集中する

偶然を引き寄せるには
好奇心・持続性・楽観性・柔軟性・冒険心

◉好奇心 [Curiosity]
たえず新しい学習の機会を模索し続ける
◉持続性 [Persistence]
失敗に屈せず、努力し続ける
◉楽観性 [Optimism]
新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考える
◉柔軟性 [Flexibility]
こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
◉冒険心 [Risk Taking]
結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと

どれも良く言われることだけど、結局は普段からの心構えが偶然を引き寄せる。
偶然を引き寄せられないのなら、考え方を改めるのもいいかもしれない。

コレが一般的なキャリアを築く為の考え方。

ただし、偶然は80%でも必然は20%もある。
偶然は自分でコントロールできない要素が多い。
でも必然は自分でコントロールできる。

VUCA時代で先が見えないなら、何が起こっても対応できるように準備するのが必然。

■バーベル戦略とは?

バーベル戦略とは、元々投資の分野で言われている方法で、自分の持っているお金の85パーセントを安定資産に、15パーセントをリスク資産に投じる戦略。
安定資産の価値が、地震のような滅多に起こらないことで価値が0になってしまうブラックスワン(黒い白鳥)と呼ばれるこの現象への対抗策として提案されたもの。

今回、コロナのような天災で今までの価値がひっくり返ることが今後も起こり得るという経験をした。
このバーベル戦略のリスクヘッジ方法は知っていて損はないと思う。

◉仕事へ転用
バーベル戦略は投資の考え方でもあるけど、仕事でも転用できる。
普段、安定的な売上利益を作る仕事に90%の時間を使い、化けたら面白いというチャレンジを10%の時間でやる。
この10%でやっていた事業が何かの偶然で化けて、大きなリターンを生むことがある。

◉本業と副業のバランス
終身雇用が終わり、本業が続けられない現実を突きつけられた時、どうするか?

だったら、今はまだ本業で安定的な給料で守られている時に10%の時間でいいから新しいチャレンジをする。
副業であったり、新たな分野への勉強であったっり。
この準備が大切ということ。

■アインシュタインの例
バーベル戦略の例えで有名なのがアインシュタインのこと。
誰もが知っている天才と言われる存在だけど、その成功例が活かされるのが今だと思う。

アインシュタインは20代の頃に特許局で公務員として働いていた。
その傍らで当たるかどうかも分からない論文をいくつも書いていた。
相対性理論は、最初のうち誰にも理解されずそのまま闇に葬られようとしていた時、当時物理学界では知らぬもののいないマックス・プランクが相対性理論の論文を偶然見つけ出し、その後アインシュタインはとてつもない成功をおさめた。

まさに偶然が引き起こした成功。

この成功には、
①本業で安定して稼ぎがある時に、挑戦し続けた
②偶然、相対性理論が発見された

この状況をどう見るか?

何もしなけえば当然、アインシュタインは公務員として働いていたと思う。
でも、自分の興味があることを徹底的に追求した。
それがマックス・ブランクが見つけて研究者へと引き上げてくれた!

人の出会いも同じ。

偶然の出会いかもしれないけど、実力を認められたら引き上げてくれる。

キャリアの8割が偶然かもしれないけど、今自分が出来ること、やらなくてはいけないことさえやっていれば偶然は引き寄せられる。

偶然は実は必然かも!?ってこと。

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