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25歳のくせに人生を振り返ってみる。そして、頭の中を覗いてみてほしい。まるっとまる4号(5971字)

大人の階段登る君はまだ大学生編だ。(しれっと25歳になっているのは秘密中の秘密だ。)

"鉄は熱いうちに打て"ということで、まる3号を書いたばかりだけど、すぐに書き始めた。

そして、今、歌舞伎町で待ち合わせをしている間に、この文章を書き始めているから驚きだ。(まるの実家は昔、裏の田んぼに蛍が出てたようなド田舎だ…それにしても1時間ほど待ち人来ずだな…)

ギリギリのギリで入れた大学だったけど、まあまあ名の知れたとこなので少しの期待と昔からの仲間がいない不安とワクドキが止まらないまま、まる4号の生活は始まった。

4号の生活は体育会(バスケ)多め濃いめの生活だった。練習は週6であり、体育会の役員もやっていてその活動が隔週であった。完全なオフは2日しかない(授業はある)ブラックな体育会人だった。

とは言ってもこの生活は自分がかつて高校に上がる前に望んでいたことで、しんどいとは思いながらも充実している大学ライフだったと思っている。

大学生活というものは、今後の人生のために自由に使える期間だと思う。だからこそ色んな転機があり、大きくも小さくも人生の岐路に立たされたと多く感じる期間のように思う。

まるは大学に入って、「よし!全国から集まった上手いやつらと思いっきりバスケができる!」と当然のようにその資格を得たと考えていたけども、現実はそう簡単ではなかった。

実はバスケ部のマネージャーが高校の先輩だったこともあり(大学入るまで知らなかった)、バスケ部に入るに当たって、色々聞いていた。太古大昔の話なので、どんなコトを聞いてたか忘れてしまったけど、いくつか聞いていくうちに、「一般で入ってきた子らは入部テストあんで」と教えてくれた。

………ええぇえぇえーーーー!!!

全然想定外(アウトオブ眼中)だったし、入試の要項にも大学の案内にも今朝の新聞にもそんなことは書いてなかったので(あたり前田の敦子さん)、今来ている白シャツよりも頭が真っ白になった。不意打ちとはまさにこのことである。意識していないとこからのパンチは想像以上にダメージは大きい。

それをパスしなかったらこれまでの努力が全部水の泡になってしまうなと、急に緊張してきて脇がナイアガラの滝のようになった。

とにかく先輩からテストの概要を教えてもらい、そこまでに色々準備をしていった。

アジリティ能力、技術、面接が大方の内容だったかと思う。トライアウトまでの間に、強いサークルで練習させてもらったり、筋トレをめちゃめちゃしたりした。

特に筋トレと増量は意識的にした。技術は数ヶ月で劇的に向上するものでもなく、アジリティ能力で見られるスピード・瞬発力もすぐ身につけられるものではないなと思った時、見た目のインパクトしかない、そこが差別化できるところだと思った。

当時はご飯を食べながらお腹減ったなーと思うタイプの大食漢だった(二郎系のラーメン屋で爆盛を10分少々で食べて店内の人間を引かせたこともある)ので、増量なんて楽勝だろうと思っていた。ところが、楽勝なんてものではなかった。超楽勝だった。

結果として、数ヶ月で10kgほど増量して、そもそも筋肉や脂肪がつきやすい体質(科学的根拠とかは知らん)なので、結構なゴリラ体型になることができた。

トライアウト当日。会場に行ってみると、なんとなく受かりそうだなと感じた。実際にアジリティ能力のテストも技術のテストもまあまあの結果だったと思う。

色々思う部分はあったが、何とかトライアウトを終えて、一安心という感じだった。

終わってから少ししたタイミングで、例の先輩マネージャーに所感だけ聞いてみた。(その時点で結果を聞いてしまうのはフェアじゃないしシンプルに少し怖かった。)

すると、「まるくんねー、身体能力もあるし技術テストの方もよかったんじゃないかな。ただ、面接は全然何言っとるかわからんかったけどね。」

あー、よかったよかった。これはもうもらったやろ……ん、面接全然やったん!?いや、こういうのって結構人間性見られるんちゃうの?上手いやつらは推薦で取ってるやろし。あれ…やばない?落ちたん、もしかして私おちたの?あぁ、普通に無理なんですけど…(メンヘラ発動)

とまぁ僕の心の中のリトルまるが叫んでたんだけど、結果は無事パスしてて、とりあえず小さくガッツポーズを炸裂させた。

ブラック体育会人という書き方をしたけど、まる4号はとにかく体力があったなと思う。学校の日はフルで授業に行って、その後部活をして、21時か22時ごろから少しだけバイトをしてた。土日は2部練(午前、午後部活)、3部練(察し)をして、1日が終わってしまうことなんてざらにあった。(「ざらに」の"ざら"って何なのか誰か教えて)

オフの日や少し時間ができた時は大体遊んでいたので、実質年中無休のような生活を送っていた。(いや、絶対に違う…遊んでるやん)

高校の頃は周りのやつらは勉学ができて、"ヤバい"やつが多かったけど、大学ではスポーツ系ということで、スポーツ界隈で"ヤバい"やつらが沢山いた。

グループワークで組んだやつが全国大会常連だったり、同じ講義を受けているやつが世界大会に出てたり、なかなかクレイジーだった。今でも交友のある友だちでさえも全中経験者でそのスポーツではそこそこ有名だったみたいだ。(余談だけど、彼は今年結婚した、めでたい。)

ただ、クレイジーさ(アホさ)で言ったらまるだって負けてはないと思う。まあ大学生なんてみんなバカなことして、それを武勇伝のように語るようなクソ野郎ばっかでまるもそれだ。面白い・オイシイと思ったら全力で実行する貪欲なタイプの学生だった。

部活ばっかして友だちも少なく、普段は陰キャのクセに友だちにフリを入れられると、場所を問わず急に誇張した全く似てない芦田愛菜ちゃんの真似をしてみたり

大学の前の長い坂をチャリで爆走して、思っ切りこけて着いた手を見たら指が2本脱臼してて、ビックリし過ぎて引っ張って自分で治しちゃったり

京都で遊び過ぎて終電逃して、鴨川の河畔で一晩寝てみたり

体育会の役員の活動のために月1で県をまたいで原チャで1時間くらいかけて移動したり

深夜にお茶作ろうと思って、ボトルに熱湯を入れて蓋を閉めて、何故かバーテンダーのように振って大爆発させて大ヤケドして死ぬかと思ったり

服着たまま海に飛び込んだり

次の日練習試合なのに地元で同窓会して、めっちゃ飲まされて潰れて帰れんくなったり

学祭で友だちの店に行って客引を少し手伝ってたら「ギャルに声かけて」と言われ、ソフトギャル2人組に声かけたら(ソフトギャルってなんや)普通に着いてきて出店のもん買ってくれて、何故かそのまま友だちと4人で回転すし食べに行って、友だちの分含めて4人分の会計を全部まるがしたり

友だちが遊んでる最中に急に「今日クラブやろ?俺調べるから行こやー」と言ってきて、めっちゃイキって「最近できたとこ見つけたからここやな!」とその店に行ってみると、プレオープンで店員しかいなくて、クラブなのに、友だちと2人でしっぽりレッドブルウォッカを飲んだりした。

まあ何だかんだで楽しかったからどれも良い思い出だ。

思い出というと、いつも部活のことになってしまうんだけど、長くなるから入部当初ビビったことだけに留めておく。

大学の部活というと、やはり"飲み"がトンデモないイメージがあると思う。(バスケのことじゃないんかーい、お酒はハタチになってからね)

まるの家系はみなお酒が弱く飲み会というものが少し怖かったので、井上公造ばりに情報を集めまくった。

すると、良からぬ情報が沢山手に入った。危うく文春にリークするところだった。

新歓の時にとりあえず生のピッチャーが1人1ピッチャーずつ置かれる(草野球にダルビッシュが出てくるようなもんである、ピッチャーだけに…)、飲み過ぎて吐血した人がいる、近隣の飲み屋は全て出禁になっていて知り合いのいる店の1店舗しか飲み会を開催できない、などなど聞いていて(全てフィクションです。)、ハタチになるまでお酒を飲んだことのない(?)まるは相当ビビっていた。

ただ、当時の年代辺りから体罰事件やイジメが社会問題になっていて、"飲み"の実態は聞いていたほどではなく、一安心していた。

まあでもブラックニッカの小ボトルを一気してる先輩やテキーラをジョッキで一気してる先輩を見たときは唖然として、記憶から消した。(あれは麦茶だろうとかお冷のロックだろうとかと思うことにした。)

部活のこととか言っときながらお酒にビビった話になってしまった。結局、自分自身もかなりお酒・飲みの場が好きになってしまって、最後の部活の飲み会では、コール製造機になっていた記憶がある。(この時生まれたコールは、後の代にも引き継がれた。)

部活の思い出と言ったらこれくらいだ。(んな訳がない。ちゃんと書くと炎のゴブレット上下巻くらい書ける)

あとの思い出と言ったら大したことない。

テストを鬼の一夜漬けで乗り切ったり、時間がある時は友達とゲームしたり、アニメとか映画とか見たり、飯行ったり、いつも急に漢気じゃんけんが始まって喫茶店で8千円も払ったり、極寒の地にカワサギを釣りに行ったり、夏には琵琶湖に泳ぎに行って淡水だからいつも溺れそうになったり、冬になると毎年スノボに行ったり、オールした朝には決まってすき家に行ってメガ牛丼を食べて気持ち悪くなるというノリをしたり、疲れたら銭湯に行って湯に浸かった後コーヒー牛乳をキメたりなどした。

デートなども沢山した。京都に出かける、映画を観に行く、ゴハンを食べに行く、イルミネーションを見に行く。当時は仲良い、仲良くしたいなと思ってるから遊びに行くという感覚だったけど、これらはデートだった。(最近男子校出身の友人に女の子とそうやってサシで遊ぶのをデートって言うんよと強めに言われた。)

バイトは少しだけした。ほんの少しだけだったけど。塾講師、某ラーメン屋、居酒屋をやってみた。

塾講師は2ヶ月くらいやって、マンツーツーみたいな体制がよくわからんくてやめた。

ラーメン屋はいつも繁盛していて忙しかったけど、時間の都合などすごく合わせてくれて、1年ほど働いている間に何故か時給が50円アップしたりもした。融通が利き、まるがしんどそうな顔をしていたら唐揚げをくれる人がいたりして人もよかった。だけども、途中で何でか思い出せないけど、バーで働きたくなってやめた。

居酒屋は大衆というよりも渋めの単価5千円ほど取るような"イイ"感じの店で働いた。(あんまり言うとアレだが、♾の人も来たことがあった。)というのも元々はその姉妹店のバーで面接を受けて、人が足りてるからという理由で落とされたのだけど、姉妹店で働かない?ということでそっちで働くようになった。(後に人が足りなくなったからという理由でバーのシフトにも入ることがあった。)

ここでのバイトは結構楽しく、まかないも美味しかった。少し高めではあったので、客の層もウェイウェイ大学生はいなく、家族や小金持ちみたいな人が多く、接客もそんなに苦ではなかった。まるはおじさんおばさんにモテるのか、中年の層に絡んでもらうことが多かった。普段話さないような人だからそれもまた良い経験だったし、楽しかった。(寄っておばさんに可愛い顔してんねと言われ、顔面をベロベロに触られたのは強烈だったけど)

社員以外のバイトメンは若い人が多く、大学生や若いフリーター、JKも何人かいた。まるが入った時にはJKはすでにベテランだったので、「まるさん、バッシングしてくださいね…注文とれてます?…」みたいに注意を受けることもあったけど、それもまた悪くなかった。(そういう癖ではない。)

自分の方が距離をとっていたので、バイト中に、彼ら彼女らと話すことはあんまりなかったけど、1度だけバイト外で「今遊んでるんですけど、遊び来ます?」と誘われたことがあった。でも、何故か思い出せないけど断ってしまった。当時の自分を鈍器で殴ってあげたい。昔から欲のままに動けない習慣があるので、その時も何らかの行かない理由をつけて、断ったのだろうと大方予想がつく。

バーの方にも幾度かシフト入ったけど、こちらは当時の自分には経験がない、目新しいものばかりだった。いつもそれを見ていて、知らない間にバイトの時間が終わってしまうような感じだった。お酒の種類も沢山あった。ワインなんかは特にわからない。カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、シルク・ド・ソレイユ(大サーカス!)ともう何がなんだかわからなかった。

お酒作りも常連さんのお酒のもので少しだけやらせてもらった。(カクテルのしゃかしゃではない。)氷でグラスを冷やして、ベースになるお酒を入れて、またカラカラと廻して、割るものを入れる、という具合で誰にでもできるようなバーテンダーごっこみたいなものであったが、それでもさっきまで話していた客がお世辞でも美味いよ、と言ってくれれば嬉しかった。

君も飲みなよと言われ、それでは失礼しますというようなやり取りも好きだった。将来はバーを開こうかいね…

そんなこんなでどうしようもない大学生活を送ってきた。バスケばっかりして、まるで自分の将来に背を向けるかのように没頭していた。「ずっとバスケ続けて偉いね」という人もいるが、やりたくてやっているだけだから偉くもなんともないのである。熱中したり、没頭したりという感覚はそういうもんだと思う。たとえ、寝食を忘れるというが、まさにそれくらい集中していたんだと思う。これが仕事ならなと何億回考えたかわからない。

ホリエモンとかZOZOの前澤さんとかは、それが仕事になったタイプだと思う。熱中して時間も忘れるくらい集中して、みんなは大変というけれど、本人からしたら時間が足りないという感覚なんだと思う。

そういうことを考えていると、上部と本音の塩梅はめっちゃ難しく、就活は死ぬほど苦労した。(嘘もつけず、相手がこう言って欲しいんだろうという場面でも、上部でパーっと話せない)

それでもなんとかなって全て収まるところに収まった。

やりたいことも見つからず、何とか東京まで出てきたまる5号。ブラック体育会人の経験から完全週休二日制で働くのは、余裕だと思ったまるだったが、イケてる社会人になれたのだろうか…

ポイント
・オフのない生活
・アホほどバスケをした
・就活は苦労した
・無尽蔵の体力
・欲のままに動けない
・少しのバイト経験
・飲んでも飲まれるな
・熱中するとは

激動ゴーゴーまる5号へ→

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