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【えほんのきろく23】いろいろバス~南米のバスには○○○があった~

参考文献:『いろいろバス』tupera tupera著、大日本図書(2013)


小さい子向けの絵本って、シュールな内容のものが多いけど




この絵本も、例に洩れない。




いろんな色のバスがやって来て、いろんなものが降りて、いろんなものが乗っていく。




わりと謎のもの(オムレツとか)が乗り降りするけど、韻を踏んでて、読みやすい。




「にゅるりと タコが のりました」 みたいな。




真面目な話をすると、いろんなオノマトペが出て来て、いろんな色が出て来て、赤ちゃんの発達にもきっとよろしいんじゃないかと思う。めめちゃんにも好評。





バスと云えば…若い頃、沢木耕太郎の『深夜特急』に憧れて、いろんな国をまわったわけだけれども




それこそ、いろんな国で、いろいろバスに遭遇した。




エジプトのバスは、停留所なのかトイレ休憩なのか不明で、トイレ十数時間耐久だったし




ベトナムのバスは、目的地に向かう途中で、謎の洞窟に寄っていたし




チュニジアのバスは、そもそもハイエースだった。




でも個人的に印象に残ってるのは、南米のバス。




南米って、鉄道があまり通っていなくて、長距離移動はバスが発達してる。




当時、学生で貧しかったから、旅程の半分くらい、バス車中泊




ただ、十数時間乗ったりとか、基本長旅だったからか、普通に快適




座席はゆったりだし、食事配るパーサー(?)らしきお兄さん(イケメン)がいたり、むしろ楽しい




そんな中でも印象的だったのは、アルゼンチンあたりで乗ったバスの車内で、唐突にビンゴが始まったこと。




スペイン語は、オラ(こんにちは)とバーニョ(トイレ)とグラシアス(ありがとう)くらいしかわからなかったけど、ビンゴだな…っていうのは空気を読んだ




残念ながら勝てなかったけど…商品は、ワインだった。とてもうらやましかった、若かりし頃の思い出。




ボリビアあたりだと、民族衣装の行商のおばちゃんから、都会的な服装の若者まで、いろんな人が乗り降りしてて、まさにいろいろバスだった。




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赤ちゃんから楽しめる絵本。


なかなか旅には出られなくなっちゃったけど、つい読み返してしまう↓

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