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私たちにできること

「今度作るペット食器の売上の一部を動物愛護団体に寄付しよう!」

2020年6月より販売を開始した「HASAMI season01 ペット食器シリーズ」。この商品の売上の5%は犬・猫の殺処分ワースト常連県の長崎県で活動する保護犬・猫の民間団体へマルヒロから寄付されています。

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「売上の一部を寄付する」という案は、自身も保護猫を飼っているマルヒロ社員・新里から生まれてきたものでした。

新里と私(衞藤)はもともと日本の動物愛護について議論を交わすことが多々あり、いわゆる「ドリームボックス*」や殺処分される犬・猫の多さに心を痛めていました。

「私たちにも何かできることはないか?」

考えた末、「今度作るペット食器の売上を寄付するのはどうだろう?」というNの一言がきっかけで寄付がスタートしたのでした。個人で寄付をすると、一回限りで終わってしまう可能性がある。しかし「企業」として寄付をすることで、「持続的な寄付」を可能にすることができると考えたのです。

今回は寄付先の1つである「R&G(レスキューアンドガード)長崎の保健所の命を救う会」の活動をレポートします!

*ドリームボックス:犬・猫を殺処分するためのガス室のこと。殺処分される犬・猫はボタン一つで動く金属製の壁に押され、狭い通路を通り「ドリームボックス」と呼ばれるガス室で最後を迎えると言われています。安楽死と言われることもありますが、ドリームボックスには最後にもがき苦しんだ犬・猫の爪痕が無数にあるのが実情です。


長崎県の動物愛護の現状

信じたくない、でも私たちが知るべき事実のひとつに「日本ではたくさんの犬・猫が殺処分されている」ということがあります。

長崎県は全国的に見ても殺処分率が高く、平成30年の環境省の殺処分に関するデータ*によると、保健所に引き取られた1,750頭の犬・猫のうち1,272頭が殺処分されています。

保健所に持ち込まれる猫の9割が殺処分され、助からないというのが現実です。

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R&G代表の浦川たつのりさんは25年前にR&Gを設立し、犬や猫の命を一匹でも救うために、動物のレスキューをはじめ、月に2回長崎市内で譲渡会を開催しています。

他にもブログ・講演会など宣伝活動も実施。動物愛護団体を増やすために、ボランティア団体が持続して組織運営できるノウハウも積極的に教えています。

実際に浦川さんをはじめとしたボランティアの皆さんの力で、R&G里親探し会開始前の平成18年度の長崎市の殺処分は一年間で308頭であったにも関わらず、4年後の平成22年4月から11月までの長崎市の犬の殺処分数は22頭まで減らすことに成功しています。現在は平成18年度と比べ、年間60%の殺処分数減を実現しています。

*平成30年の環境省の殺処分に関するデータ:犬・猫の引取り及び負傷動物などの収容並びに処分の状況(都道府県・指定都市・中核市)


犬と猫の里親探し会

11月1日(日)に長崎市民会館で行われた犬と猫の里親探し会に参加してきました!

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浦川さんとボランティアの皆さんが朝から会場の設営をし、迷い猫や犬を保護している元親さんと、里親希望の方が集まる場所を準備します。

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この日は犬・猫合わせて8匹が参加。

ミックス犬のキングくんは2018年2月に長崎市動物管理センターからR&Gによって保護されました。保健所から救い出すことで殺処分を免れ、命を救い出すことができます。

キングくんの他に子猫7匹が里親を募集。海の近くの灯台や山中に捨てられたところを、R&Gのボランティアさんたちによって保護されました。

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コロナの影響で譲渡会への参加者は減少傾向にあるものの、この日は20人ほどの里親希望者や見学者が会場を訪れていました。

譲渡会では里親になることについて相談に来られる方も見受けられました。

長崎県もしかり、日本では動物愛護や動物愛護団体について認知度は低く、「どこにどのように相談したらよいか分からない」という方が多いそう。R&Gはそのような方々の分からない部分を解決していくサポートも行っています。


「知る」ということ

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「『里親になるために、こういう方法や、一方ではこういう方法もある。今の環境に合う選択肢はこちらかもしれませんね』といった感じでご説明します。私たちのように、分からないことがあれば相談できる機関があるということをもっと多くの方に知っていただきたいです」とボランティアAさんは言います。

ボランティアAさんは2017年からR&Gで活動しており、会社員として働くかたわら、譲渡会に参加したり、犬・猫のレスキュー活動を行っています。

2015年に飼っていたウサギが亡くなってしまい、打ちひしがれていたときでした。「ペットのおうち」という里親募集サイトを偶然見つけ、そこで新たに飼うウサギを探していたところ、衝撃的なものを目にすることに。

”保健所収容、期限まであと〇日”

「何この収容日数って?」

処分するまでに1日しかない犬や猫もサイトに掲載されているのです。これを目にしたAさんは「こんな世の中でいいのか?」「こんなことがあってもいいのか」という思いに駆られ、ボランティア活動に参加するようになりました。

活動をする上で「つらい部分」も出てくるとAさんは言います。

「『つらい部分』とは、救えない命もあるということはもちろん、『動物愛護に対する人の意識の低さ』。そこが一番だと思います。興味がない・知らないというだけなんです。もっと知ってもらって、興味を持ってもらう。捨てるという行為に対して、仕方がないよねではなく、『それはダメだよね』という雰囲気にもっとなってほしいです。」

ひとり知れば、そこから認知の輪は広がっていく。

R&Gが活動を始めた当初と比べ、長崎市の殺処分率は実際に低くなっており、少しずつ明るい未来に向けて歩み出しています。

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殺処分ゼロに向けて

浦川さんはR&Gの次なる目標として「収益事業を伴う民間のアニマルシェルター(動物愛護施設)を設立する」ということを掲げています。

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日本では民間のアニマルシェルターは少なく、ボランティアが無償で動物愛護活動を行うということが当たり前になっています。

欧州などのペット愛護先進国では、市民や企業などの寄付金を元にした民間のアニマルシェルターが多く運営されています。獣医師や動物看護士、常駐のスタッフを雇用することができるため、動物の保護や飼育に専念することができ、動物にとって良い環境を作ることができます。

動物愛護活動を続けていく上で壁になってくる「資金繰り」という問題。

この問題をクリアするためにも、現在の動物愛護団体を「収益事業にする必要性がある」と浦川さんは言います。

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「保護した犬・猫が生きていくために、医療費や日々のご飯代など、たくさんの資金が必要になってきます。そこに投資し続けることによって、破産してしまう団体も少なくありません。団体が本当に成長できる部分に投資することができたら、活動の幅も広がっていきます。」

ボランティアとは言えど、深夜にレスキュー要請に行くこともあるなど、活動はそうそう簡単ではありません。無償でこの活動を続けることは難しいため、浦川さんは活動資金を得る方法や助成金の使い方を動物愛護団体に教えるセミナーなども開催しています。

すでに動物愛護を知っている人だけではなく、知らない人に向けた広報活動も積極的に実施。長崎の保健所の命を救う会の代表のブログやSNS、チラシ配布などを行うことで、動物愛護についての認知度を高める活動を行っています。私が訪れた譲渡会でも「チラシを見てボランティアに参加しました」という方もいるなど、この問題に取り組もうとする人は着実に増えています。


マルヒロにできること

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2020年11月16日(月)にマルヒロからHASAMI season01 ペット食器シリーズの売上の5%をR&Gに寄付いたします。

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寄付金は譲渡会で使用するのぼりや看板、広報用チラシの作成に使用していただく予定です。

犬・猫の命を一匹でも多く救うために、多くの方に動物愛護の現状を知っていただき、興味を持ってもらえたらと思っております。動物が幸せに生きていけるような社会になるよう、寄付という形で支援を続けていきます。

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edited by:衞藤

【R&G 長崎の保健所の命を救う会】
代表:浦川たつのり
TEL:080-3221-1230
ameblo:https://ameblo.jp/nagasakihokennjyonoinoti/

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400年続く焼き物の町、長崎県波佐見町を拠点に、有限会社マルヒロが運営するカルチャーメディアです。 波佐見町のひと・こと・長崎についてなど、マルヒロから広がるつながりを、ときにまじめに、ときにゆるくお伝えしていきます。私たちを取り巻く日常を一緒に歩いてみませんか?

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