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アウトプットを無駄にしないテクニーク

「アウトプット、大事かも」と思い始めたあなたへ。アウトプットをインプットすれば無駄になりません。

失敗を振り返るのは勇気がいる。

とは、よく聞くが、人生の折り返しに人生を振り返ったっ結果、勇気がいるどころではなかった。

きっかけは「あなたは「言葉」でできている」という本で紹介されている自分史を作るワーク。自分年表をつくり、自分が何でできているか価値観をさぐろうといった内容だ。

実際にやってみると思い出すのは、子供時代の失敗、学生時代の失態、大人になってから大言壮語。漫画やドラマで、頭を抱えて「うぁぁぁぁあ」と叫ぶシーンがあるが、まさにそれだ。

潰れかけけていた文系部活を立て直したのに上手く舵取りできなかったこと。口を滑らせて上司の愚痴を言ったら、その同僚が付き合っていたこと。大きな失敗から小さな失言まで。僕は「うぁぁぁぁあ」でできていた。

だが、振り返ることで得たものも大きい。好きなこと・嫌いなことを再確認することで、意味がない悪習慣を止めたり、過去の自分が望んでいたことや感じたことを今の自分とつなげたり。

振り返るのは勇気がいるが、「うぁぁぁぁあ」から得られるものは多い。

アウトプットの種類

アウトプットといっても意味はいろいろ。まず、自分の中のアウトプットをざっくりと分けて書き出します。

1.テーマを設定し、データを集め研究したことを発表
2.物事のつながりを見つける
3.本の要約をnoteやブログに書く
4.日常で感じたこと不思議に思ったことをSNSで発信

1はテーマを設定し、一次情報を集めて、独自の切り口でアウトプットする方法です。何かを研究している人のイメージです。

社会的に価値がある研究を思い浮かべるかもしれませんが、エアコンの室外機の写真を撮りためて発表したり、コーヒー焙煎気を自作してデータをとったりと、身近なテーマでアウトプットを続けている人も大勢います。

こういった独自の研究に興味がある方は、「イシューから始めよ」が参考図書としておすすめです。具体的なテーマ設定の手順や、研究の進め方を把握できる良書。抽象的で難解な個所もありますが、数字に弱い自分でも理解できる言葉で書かれています。

つながりを見つけてアウトプット

この記事で大きく取り上げたいのは、2のアウトプットです。

2.物事のつながりを見つける

何のつながりを見つけるのか?

知識や体験、感情など、記憶していること全部が対象です。

「あれは、こういうことだったのか!」
「そういう意味では、似てるよね!」
「あるある、それわかる!」

と、感じる瞬間が誰にでもあると思いますが、そういったとき、僕たちは、無意識に物事のつながりを見つけています。

つながりが見つかると、
抽象的な共通点が分かったり、
新しいアイデアを思いついたり、
問題の答えが思い浮かんだりします。

考えるとは、物事のつながりを見つけることだ。と、言ってもいいかもしれません。

試しに、あなたが書いたブログやnoteを使って、つながりを見つけてみましょう。

実践:noteやブログでつながりを見つける

方法は簡単で、過去に書いたnoteやブログの記事一覧を表示して、タイトルを見ていきます。最近のものではなく、内容を忘れている古い記事がベターです。

眺めながら、何か心にひっかかりを感じたタイトルはありませんか?もし、そういう記事が見つかったら、内容を読んで、感じたことを追記します。引用して新しい記事を作ってもかまいません。

何かつながりました? つながった人は、その感覚を大事にしていください。考え込まなくても、勝手に知識や経験がつながって、新しいアイデアや考えが浮かんできて、アウトプットしたくなっているはずです。

小さなアウトプットを無駄にしない

SNSやnote・ブログでアウトプットというと、3・4が多いですよね。

3.本の要約をnoteやブログに書く
4.日常で感じたこと不思議に思ったことをSNSで発信

先の実践でやったのは、過去の3・4を現在の自分とつなげて、新しく2のアウトプットにするということでした。

言い換えると、過去のアウトプットをインプットして再利用するということです。

これを習慣にできれば、2のつなげるアウトプットの回数も増えていき、そのアウトプットを未来の自分がまたインプットして……と、どんどんアウトプットの回数と質が上がっていきます。

ぜひ、3・4の小さなアウトプットを見返して、2のつなげるアウトプットの回数を増やしてください。

そうすると全てのアウトプットが無駄になりません

ただ、noteやブログを定期的に見返すだけでも十分効果がありますが、習慣化するのが、やや面倒です。

そこで、つなげるアウトプットを深掘りしながら、習慣にするための方法を考えていきます。

アウトプットをインプットするという考え方

アイデア発想法などで、何かと何かを結び付けて考える方法をよく見かけます。実際にやってみると成果は5分5分といったところ。

人間のワーキングメモリは個人差はあるものの4̟±1程度。その時に、組み合わせて考えられる数には限界がありますから、良いアイデアが思い浮かばないことも多々あります。

この壁を超えるために、電車にやトイレでボーッとしてマインドワンダリングを促したり、図解やマインドマップで頭の中を軽くする方法が生まれています。

こういった方法は確かに効果があるのですが、運任せなところがあり、いつも良いアウトプットができるとは限りません。

そこで、身に着けたいのが、記録して見返すという習慣です。

アウトプット・インプットという言葉を使うなら、過去のアウトプットを時間をおいて再インプットします。

これは特別あたらしい方法はありません。古くはエジソンノートから京大カード、最近でも本質的に同じノウハウの本が出版されている方法です。

効果が高い理由のひとつは、時間を置くことにより、自分の中のアンテナの方向や感度が変わり、以前とは違うつながりを見つられること。

興味があることに対してアンテナを建てるといいますよね。興味のあることだけが聞こえるカクテルパーティー効果もあって、アンテナが建つと周辺情報が一気に増えます。

そこに、過去のアウトプットを持ってくると、今のアンテナがキャッチしている情報とのつながりから、新しいアイデアや考え方が思い浮かぶという仕組みです。

人間は飽きやすい生き物なので、数か月もすればアンテナの方向はどんどん変わります。ですから、同じアウトプットでも、3か月後、半年後、1年後と見返すとことで、違うつながりを見つける可能性があるわけです。

また、過去の自分がアウトプットしたことなので、理解度が高く余計なエネルギーを使わないのもポイント。最初はふらつかないよう集中していた自転車も、慣れると景色を楽しみながら乗れるのといっしょです。

そうやって、つながりを見つけてアウトプットしたものは、一生、自分の中に残ります。それが、どんどん増えていき、また繋がっていく。

結果、例え話の引き出しが自然と増えたり、物事の本質を見抜く力が育ったり、ライフワークにつながったり。

弱点は、効果を実感するまでに時間がかかること。アウトプットをストックすることから始めるので、最初の数か月は効果を感じられないかもしれません。

ただ、noteやブログを書いている人は、過去の小さなアウトプットがストックされているので、環境さえ整えれば、意外と簡単に習慣化できると思います。

最後に僕がやっている方法を紹介します。

Evernoteとquickdiggerを使って環境整備

アウトプットをインプットすることを試してみようと感じたら、さっそく習慣に落とし込みましょう。

・簡単にメモしてストックできること
・それを見返す機能があること
・それを習慣化しやすいこと

この3つがそろっていれば、紙カードでもノートでもアプリでも何でもかまいません。見返すことを習慣化できるなら、TwitterやSNS何でもいいです。

僕は、スマホの購入と同時に、Evernoteに思いついたことをストックするようになりました。具体的なWEBサイトのアイデアから、自分が感じた小さなことまで、気になったら放り込んでいます。

ストックするときは、後から見返すことを考えて、アイデアやWEBサイト、小さな疑問など、フォルダごとに分けています。

それを見返すときに使うアプリが、QuickDiggerです。これは、フォルダを指定すると、その中からランダムで書いたことを表示してくれるアプリです。これを使って、待ち時間や移動中に見返しを行っています。

この2つの組み合わせは、やや古くなりつつありますので、もっと便利なアプリがあるかもしれません。もし、見つけたら教えてください。

繰り返しになりますが、スマホでも紙カードでも何を使ってもかまいません。アウトプットしたものを後で見返す習慣が大事です。

・トイレに思ってることノートを置く
・バスや電車を使ったらメモアプリを開く
・寝る前の日記を書く前に1年前の日記を見る

自分ならどうするか、ぜひ考えてみてください。

まとめ

・つなげるアウトプットを実践する
・そのために過去のアウトプットを見返してインプットする
・それを習慣にする環境を作る

アウトプットをインプットしよう。
そうすればアウトプットは無駄になりません。

あとがき

「うぁぁぁぁあ」という記憶の中で、忘れられないことをひとつ。

中学校で好きになった人の誕生日に、そこそこなアクセサリーを贈り、それが友達経由で戻ってきた。少し会話があるぐらいの関係性だったので、いきなり高価なもの贈られたら、そりゃキモチワルイ。それ以来、事前にその人の友達に相談するようになりましたとさ。

僕らは失敗からできている。

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noteの書き方の副読本としてどうぞ。


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