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違いがわかる人になるテクニーク

物事を深く理解していてる人。
ユニークな視点でnoteやブログを書いている人。
カッコいいよね。

どうすれば、そんな違いのわかる人に近づけるでしょう?

あることを心がけて比較すればいいのではないか?と、気づいたのでnoteでまとめます。

違いがわかる人

少々古いですが、「違いがわかる男」といえば、ネスカフェのコーヒーCMで有名なフレーズです。

いかにも違いがわかりそうな著名人がコーヒーを飲み、ダバダー♪のBMGと共に「違いがわかる男」のフレーズ。

それを見た昭和の男たちは、いつか自分も違いのわかる男になりたい!と強く男心をくすぐられたものです。

子供の頃から、そんな CM を見て育ったので、自分も違いがわかる大人になってコーヒーを飲むのだ、そうなるのだと思っていました。

違いがわからぬ

時は流れ、日にコーヒーを4・5杯飲む立派なコーヒーおじさんになりました。

あるとき、友人とカフェに行ったときのことです。メニューにコーヒーの産地だけでなく農園の名前がならび、生産方法までキッチリ書かれたメニューがあるお店。いわゆる、コーヒー専門店です。

やたらと多い説明文の圧力に視界が狭まった私はブレンドを注文。
友人もブレンドを注文。それに安心しかけたとき、友人がサラっと語りだしたのです。

「ガテマラが好きなんだけど、お店によっては酸味が強すぎて好みじゃないんだよね。深入りなら大丈夫なんだけど。モカの甘い風味も苦手で、スッキリ飲めるストレートが好み。でも、ここのブレンドはコクも酸味も適度にあるのに飲みやすくて好き。おいしいよねー」

やべぇ、こいつぁ、違いがわかる奴だ……。

直感でそう感じました。

彼は専門用語を並べていません。一般的なコーヒーの銘柄と好みを言っているだけです。それでも、コーヒーの違いがわかっている人に見えるではありませんか。

一方、私は違いがわからぬ大人になっていました。ショック。

違いが分からぬ自分にモヤモヤしながら数年後。フラッと立ち寄ったコーヒー焙煎ショップで、数種類のコーヒーを試飲させてもらいました。すると、今まで感じられなかった、わずかな苦みやコクの違い、風味に気づいたのです。

そして(ようやく)理解しました。

同時に比較すると違いがわかることに。

違いが分かる人になる方法

違いがわかる人へ近づく考え方や方法は無数にあるでしょう。

でも、今回は自分がコーヒー焙煎所で気づいた比較のポイントについてアウトプットします。

簡単。だけど、意外と実行していないが多く、やれば確実に観察力が上がります。

おおまかな内容は以下の通り。
この中で大事なのは2番です

1. 比較して違いを見つける
2.同時に比較することの重要さ
3.準備が面倒なほど違いが分かる人に

1. 比較して違いを見つける

あなたのまわりに、やたらとスマホの性能に詳しい人はいませんか?

なぜ、詳しくなっているのか?

限られた予算の中、各社スマホのスペックを見比べ、納得するまで比較し続けるからです。

特に、優柔不断なほど、情報との接触・比較回数が多くなり、より詳しくなっていく傾向にあります。

そもそも、なぜ比較すると詳しくなっていくのかというと、自分の力で違いに気付くからです。

自分の力で違いに気づくことで、長期記憶として残りやすく、他の対象に対しても、その違いに気づくようになります。

例えば、同じ品種のオレンジを食べ比べ、より美味しいかったオレンジは色が鮮やかだった。

→色が鮮やかなオレンジを買おう

これを他の果物にも応用して

→リンゴも色の違いで、良し悪しがわかるのでは?

と、別の対象の違いも探しやすくなります。


こうやって自分で比較し、違いを探し続けた人が、違いを計る物差しを手に入れ、違いの分かる人に近づいていくわけですねー。

ですから、違いが分かる人になるための一歩は、自分で比較する機会を増やすこと。

同時に、1回あたりの比較で、より多く違いを見つけることも大事です。

より多くの違いを一度に見つける方法が、次の同時に並べて比較するです。


2.同時に並べて比較することの重要さ

誰でも、小学生のころに、理科の授業で観察日記をつけていたと思います。

アサガオだったか、ジャガイモだったか、人によってはウサギやニワトリなど動物の飼育日記だったり。

当時は、言われるがままに観察日記をつけていただけでしたが、5・6年生時の担任だった恩師が言っていたことはよく覚えていてます。

並べて観察しなさい

この先生はちょっとした名物先生で、教室の窓際が植物で埋め尽くされていました。それを生徒たちが一鉢ずつ受けもって、水やりをするという教育をされてたんです。

その先生が観察日記をつける際に、繰り返し指導していたのが

並べて観察しなさい

一見、なんてことなさそうな、この指導。より詳しく書き直すと次のようになります。

一つの対象だけを見て観察するのではなく、二つ三つと並べ比較し、違いがないか観察せよ。違いがあれば、なぜ、その違いが生まれているのか考えよ。

特に重要なのが、同時に並べて比較すること。

そうすることで、簡単に多くの違いを見つけることができます。

当たり前と思われるかもしれませんが、実際に仕事や生活の中で実践している人は意外と少なく、記憶の中で比較して分かったつもりになっていることが多いものです。


例えば、コミック漫画。

呪術廻戦でも
鬼滅の刃でも
ワンピースでも
ナルトでも
ジョジョの奇妙な冒険でもいい。

1巻と比べて最終巻の絵は、洗練されている。そう感じている人が多いのではないでしょうか。

通読して1巻に戻るたび、初期の頃は、荒い部分もあったんだなと気づきます。

誰でも、そういった大まかな違いには気づいていますが、このままでは違いがわかる人にはなれません。

そこで、同時に並べて比較するテクニークを当てはめて、こうしましょう。

同時に1巻と最終巻のページを並べて見比べる

そして、何がどのように違うのか言葉にしてみます。

・線のブレが少なくなめらか
・細部の書き込みが細かい or 簡略化されている
・全体のバランスが良い 構図線が明確
etc.

こうやって並べて比較することで、今まで漠然としていた「違い」が具体的に見えてくるようになるんです。

結果、同じ回数、同じ漫画を読んでいても、同時に比較をした人の方が多くの違いに気づき、多くのことを語れるようになります。

比較していない人
「最初より絵が上手くなってるよねー」

同時に並べて比較した人
「1巻と最終巻の見比べてビックリしたんだけど、線が綺麗なだけじゃなくて強弱もはっきりついてるんだよ。内容も分かりやすくて迫力がある構図だと思った。これは、コマワリの大きさにメリハリがついてたからだと思う。」

どちらも、漫画を見ている時間は同じぐらい。ですが、同時に並べて比較するだけで、具体的な違いが多く見つけられます。

これは極端な例に思えるかもしれませんが、何度も見たり読んだりしたものは、なんとなく分かったつもりになっているもの。

実際に同時に並べて比較すると、知っているつもりのモノでも、多くの違いが見つかります。

これを繰り返すうちに、観察力の基礎が積みあがり、違いが分かる人に近づいくわけです。

3.準備が面倒なほど違いを知っている人が少ない

漫画を例にして、同時に比較することの大切を書きました。

漫画の1巻と最終巻の同時比較は、やろうと思えば簡単にできますよね?本棚から2冊を抜き取って、目の前に広げればいいだけです。家に漫画があれば、1分かかりません。

ところが、実際にやる人は少ない。面倒だからです。

1分でも、実行する人が少ないので、30分かかるような準備が必要なら、さらに少なく。

つまり、準備に手間がかかるほど、その比較で見つけた違いを知っている人は少ないといえます。

そういった比較を繰り返すうちに、他の人が知らない視点が備わり、一目置かれる存在、つまり違いが分かる人になっていくわけですね。


コーヒーの違いが分かる人

一例として、コーヒーの話に戻りましょう。

コーヒーの違いを知るにはどうしたらいいでしょう?

もう簡単ですよね、違う銘柄のコーヒーを同時に淹れて飲み比べればいいんです。

でも、同じ条件で同時にコーヒーを淹れるには、同じドリッパーが複数必要です。できれば、各銘柄のコーヒー豆も焙煎日をそろえたものを使用。

自宅で、準備するのは少し面倒ですが、出来ないというほどではありません。

それでも、パレートの法則に照らし合わせれば、実際に準備して比較をする人は2割程度でしょう。

さらに流通しているすべてのコーヒー豆を毎年飲み比べるとなると、コーヒーの違いが知りたい人全体の1%もいないのではないかと思います。

実際に同時に淹れて飲んでみると、あまり差がないと思っていたコーヒー豆にも、わずかな酸味、舌に残るコク、鼻に抜ける香りに違いがあります。

そうやって見つけた違いを、脳は忘れません。

不思議なんですが、それを何度か繰り返すと、頭の中にコーヒーの味マップが出来上がり、カフェで飲んだときにも、ちょっと酸味が強くて好みじゃないなとか、鼻から抜ける香りが違うと、すぐに気づくようになりました。

何より、ショップの商品説明に惑わされずに、自信をもって好みの味だと言えるようになったんです。

コーヒーやワインが好きな人は、ぜひ条件をそろえて、同時に飲み比べてください。

準備が面倒な比較リスト

同時に並べて比較することは、理系の人で何かしら実験データを取り、分析している人には当たり前かもしれません。

ですが、もし、あなたに比較する習慣がなかったら、ご自身の好きなことの中で、比較ができるものがないか探してみてください。

私が思いついた準備が面倒な比較は次のとおり。

・料理 同じ料理で違うレシピを同時に作ってみる
・料理 ドレッシング複数を小皿にとり食べ比べ
・映画 映画の始まりや終わりのシーンを画像にして並べてみる
・楽器 自分の演奏を録音して聞き比べる
・服  色合わせした写真を複数撮り比較
・家電 数台買って同時に使う 不要なものは売る
・仕事 同じ仕事を同時に外注してみる
・ブログ 好きなブロガーの書きだしを比べる

こんな感じで、いろいろ思いつくと思います。

あなたならではの「準備が面倒な比較」を思いついたら、コメントで教えてください。

もちろん、noteに書き起こしてみるのも楽しいでしょう。

ぜひ、あたなの比較を発表して、違いがわかる人になってください。

まとめ

同時に並べて比較せよ
違いが多く見つけられる
準備が面倒なほど、違いがわかる人に近づく

あとがき

観察日記は、誰でも学校で習うものですし、並べて観ないと正確な比較ができないのだから、この記事自体がナンセンスだろうか?とも思いました。

しかし、比較の効果を再確認するだけで、可能性が広がる人も多いのではと思います。実行すれば確実にブログやサイトの質が上がるので、是非お試しを。

もし役に立ったと感じたら、あなたのブログでSNSでご紹介ください。めんどくさがらずに!

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noteの書き方の副読本としてどうぞ。


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