【読書感想文】笑福亭鶴瓶論/(著者)戸部田誠
鶴瓶は他人を信じている。それができるのは誰よりも自分を信じているからではないだろうか。
そういうことだったのかと、府に落ちた。自分はどうして他人を信じられない人生だったんだろうと思い悩んでいたけど、自分のことを誰よりも信じていなかったのだなと。先ずは自分を好きになることを極めなければ!
悪いこともいいことも決まっているから、悪い時にそんなに落ち込まんでもええよって
とても暖かい言葉だなと思った。適当さが丁度良い。「落ち込まんでもええよ」の前についている「そんなに」がとてもありがたい。気にしぃな性格の私は「落ち込む」をやめることは無理なので、「そんなことで落ち込むなよ!」なんて励まされた日にはさらに落ちる(笑!自分を全否定されたような気になってしまうのだ。「そんなに」をつけてくれていることによって、「少しは落ち込んでもいいんだ!」と気持ちが楽になる。鶴瓶さんは何の気なしに仰ってるんだろうけど。そこがまた凄い。
「 なんでそんなに初々しいんですか?」すると吉永(小百合)は照れくさそうに言った。
「私、自信がないんです」
自信とは、「自分を信ずること、自分を信頼していること」と、辞書に書いてある。
あんなに素晴らしい俳優さんが、あんなに素敵な人が、私と同じで自信がないだなんて。
「それは謙虚な気持ちであって、自信がないというのとは違うのでは?」と思ったりなんかする。
他人を信じるまでの道のりは、まだまだかかりそうだ。
この記事が参加している募集
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートで、ペン、ノート、コーヒーを買い、執筆活動するのが目標です!