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雷のせいで過呼吸になった

昨日つぶやきでお話しした「雷」について。
昔から雷が怖くて怖くて。
音が聞こえ出すと、雨雲レーダー見ないと不安で仕方がないんです。 で、スマホデトックス終了となった次第です。

スマホをオフにしていたことが仇となってしまいました。
夜中に雷は鳴り出しました。これはまあ致し方ないことなので、いつも通りに耳栓とヘッドホンを用意。もうね、このへんは慣れたもんです。
しかしここで、ふと変な不安を抱いてしまったのです。
「スマホの電源が、雷が鳴ってる時にオフになったらどうしよう?」
って。
実際はずっとオンだったんですけど、いつかオフになるんじゃないかと思ったら怖くて、ペットボトルの水をほぼ飲んでしまいました。
冷蔵庫に水を取りに行くには1階に降りなければならない。
そんなの怖くて行けるわけがない。
水を飲みすぎたせいでトイレに行きたい。
そんなの怖くて行けるわけがない。
そして・・・

「 両親に助けを求めたい」

この日だけではなく、雷の度に思っていました。
でもいい大人が雷怖いと親に泣きつくなんて、というのがずっと頭にありまして。
しかも二人の睡眠を妨害してまでのことなんだろうか?と。助けを求めたところで、一緒にいても一人でいても変わらなかったら?二人に迷惑をかけるだけではないか!!
そんなことをぐるぐる考えても雷の音は消えない。
気づかぬうちにパニック状態になっていたようで、過呼吸を起こしていました。
過呼吸が起こった途端、雷が怖いなんて言っている場合ではなく、息がだんだんできなくなってしまいました。
ぼんやりと
「これ私死ぬのかな?」
とか、
「水飲んだら大丈夫そうだけど、足りるかな?」
と、勝手に脳が考え始めました。で、最終結論。

「私に何かあってからじゃダメだ!キレられても、嫌われてもいいから二人に助けを求めよう」

やっとそう思えることができました。
「ここまでの状態にならないと助けてって言えないの!?」
と、もう一人の自分が苦笑いしてました。

 膝から崩れ落ちながら両親の部屋へ。 幸い声を出したら喋ることができたので、親がパニックにならないよう冷静に、
「雷が怖くて息がしづらい。ごめんやけど水がもうないので冷蔵庫から取ってきてほしい」
と。父は心配しながら水を取りに行ってくれました。
二人は怒っていなかった・・・って当たり前だ(笑)。でも本当にありがたかった。
母は私の背中をさすりながら、
「雷全然気づいてなかった、寝てて。怖かったなあ。でもよかった。また調子(うつ病)悪くなったのかと思った。怖かったらいつでも来たらいいんやで!」
それを聞くのとほぼ同時に、過呼吸がましになりました。

雷が落ち着くまで父が私の部屋で寝ることに。
耳栓をして横になっても鳴るたびに怖いし気持ち悪くなるので、座って呼吸を整えていると、母が話しかけてくれました。雷は怖いけれど母と話していたかったので、耳栓を外すことに。嘘みたいに気持ちが落ち着きました。
雷の音はもちろん怖いのですが、安心感の方が強いのです。
気持ち悪さも落ち着き、横になってみることに。その様子を見て安心したのか母の寝息が聞こえてきました。
母の寝息の吸引力がたまにすごいと聞いていたのですが、なかなか乙なものでした(笑)。母の寝息を BGM に、ふと思いました。

 雷が鳴るたびビクついている私の隣で、母は眠っている。
自分が勝手に怖い世界にしているだけなのではないか?
 私が震え上がっているこの怖い世界で、母はスヤスヤ眠っている。
そう考えたら急に安心してしまって、トイレに行きたかったことを思い出した。
そして一人で行くことができた!
他人からしたらなんとも容易く幼稚なことだろうが、トイレに行けた事が嬉しくて泣きそうになった。

 自信を持てた私は、父と再度入れ替わり自分の部屋に戻った。
耳栓をせず横になる。
雷もおさまり、両親の「良かった、良かった」という声がかすかに聞こえ、それにまた安堵し感謝する。

 そんな中、思い出したことがある。
 まだ20代の頃、恋人とのドライブ中に雷に出くわした。
家の近くまで送ってくれたのだが、雷が怖くて外に出ることができなかった。
「雷が怖い」と訴えながら泣いてしがみつく私に恋人は、
「もう何ぃ~?急に甘えたちゃんになって~。もっと一緒にいたいならそう言えばいいのにぃ♪」
とニヤニヤしながら、私の頭を撫でた。絶望感に襲われた。
私は、このたった一回の出来事で決めつけてしまった。

「私の雷への恐怖心は誰にも理解してもらえない。理解されるどころか、甘えていると勘違いされてしまう」

20年経って知る。
「甘えてる」って思われたくなかったんだ、私は。
 雷が怖いことを訴えているのであって、わがままを言っているわけじゃないと理解してほしかったんだ。

あの時の私へ。
「 理由が何であれ、甘えたっていいんだよ!わがままでいいんだよ!私の事好きって言ってくれてる人が相手なんだから。なんで甘えてる、わがままって言われるのが嫌だったの?」

何故だろう?
これもまたいつか深掘りしたい!

というわけで、今、スマホはオンですが、
デトックス効果でほぼ触っていません。
急にオフになることまなく、もうしばらく持ちそうです!

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