うつ観察17 【最終回】回復
結論から言うと、うつから回復したと思う。
そう考えた理由は、以下の2点。
夜、眠れる。
気分が良い。
上記に至ってからまだ数日しか経っていないし、もしかしたら波(気分の上下)はあるかもしれないが、感覚的にはもう回復していると言って良いと思う。
この機会に、うつ観察についてまとめておこう。
経緯
転職後しばらくして不眠と眩暈に悩まされる。
メンタルクリニックに行き、うつの診断書をもらう。
上司に相談、休暇を願い出る。
一旦、仕事量を減らしてもらう、上司との面談を定期的に行う等の暫定対処。
症状は改善されず産業医や管理部門に相談。
休暇が許可され、休みに入る。
原因(と考えられるもの)
1. 慣れない仕事とコロナ下のコミュニケーション
転職したてで、慣れない仕事だった。
コミュニケーションを取れれば良かったが、コロナ下で大半が在宅勤務、隣の先輩にちょっと聞く、というようなことができにくい状況だった。
しかも先輩とマンツーマンの、クローズドなコミュニケーション。
歳が近い同僚とか、僕より少し前に転職で入社した先輩とも話す機会はほとんどなく、ストレスの吐け口もなかった。
2. 仕事がハード
ある程度想定していたが、仕事がハードだった。業務時間は嘘みたいにながかったし、睡眠時間は減ったし、休日も仕事をしていた。
3. パンチのある部署
人数が少ないとはいえ、僕を含めて全数の20-30%がメンタルで休んでいる、というパンチのある部署だった。わかっていたら、知り合いには絶対勧めないだろう。
4. カフェイン
慢性的に疲れていたので、いつのまにかコーヒーの摂取量が増えていたかもしれない。
それでも気にしていたと思うが、加齢によって、耐性がさらに下がっていたような気もする。
以前の記事にも書いたが、疲れる→コーヒー飲む→不眠→疲れる→・・・のループに入っていたように思う。
今でもカフェインを取りたい欲、というか、苦いものを食べたい気持ちはある。チョコレート、特にダークなやつを食べまくりたいというのもその現れかもしれない。要するに中毒なのだ。
でも、今後はできるかぎりカフェインの摂取を控えようと思う。デカフェ、万歳。
お休みの振り返り
現在、会社をお休みしてから1か月が経とうとしている。
良い機会なので、振り返ってみたい。
1週間目
会社を休めたという現実に、ただただ安堵していた。
2週間目〜3週間目
浮き沈みはしていたが、どちらかと言うと底にいた。
自分のふがいなさ、家族への後ろめたさ、親族や友人への格好悪さ、将来への不安等々に押しつぶされそうだった。
少しだが、死を意識したのもこの頃である。
ちなみに、家族、親族、友人はみんな共感やサポートをくれた。ありがたい。このnoteを読む機会はないと思うが、この場を借りて感謝したい。
4週間目
カフェインを抜いた。これを気に好転したと言っても過言ではない。
カフェインを摂取すると、うつ病の予防になる、といった記事がある。僕はこれには反対だ。
もちろん、記事の内容は総論としては正しいかもしれない。
しかし、それは個々のカフェイン耐性を無視したような話に思える。
つまり、耐性が低い人にとっては、カフェインはうつ病に逆効果だと思う。
このあたりを検証している研究記事や論文があったら読んでみたい。誰か知ってたら教えてください。
カフェインを抜いたおかげで、僕は不眠と目眩から解放された。気分も上々である。
今後
まだお休み中だが、折をみて職場復帰する予定である。できれば新年早々には復帰したいと考えている。
新年早々、というのはおそらく環境調整が入るためである。元の部署に戻るかどうかはわからない。
戻ってみてダメだったら、それはそれで、そこから次のことを考えれば良い。
元気があれば何でもできる、とはよく言ったものだ。まさにそういう気分である。
あとは、今が躁の状態でないことを祈るばかりである笑(それはそれで面白いかもしれないが)。
メンタルを病んでいる方へアドバイス
うつ、適応障害等で悩んでいる方へ、以下の点をアドバイスしたい。
といっても、僕は全然専門家ではないし、自身の経験から語るものでしかないので、参考にしていただく程度で良いと思う。
躊躇なく休む、離れる
個人的には不眠の症状が出たら、なかなかにヤバイと思う。
早めに相談して、早めに休んだ方が良い。
ちなみに、家族や先生、上司では埒があかない場合もある。
決断を先延ばしにしたり、他の方法を勧めたり、といった場合だ。
これらは一応、あなたのためを思って言っている場合が多い。
しかしながら、これらの行為は症状を悪化させる可能性もある。悪化すると長引く。
なので、自分でこれは結構ヤバイんじゃないか、と思ったら、さらに(できれば決定権を持つ人に)話を広げた方が良い。
家族なら、親がダメなら祖父母、兄弟とか。
学校なら、担任がダメなら学年主任、教頭・校長、PTAとか。
職場なら、直属の上司がダメなら、その上の上司、管理部門、人事部、産業医とか。
辞めた方が良いと言っているわけではない、休んだ方が良い、という話だ。むろん辞めた方が良い場合もあるが、それは少なくとも体調が戻ってから考えた方が良い。
休むこと、離れることには後ろめたさはあると思うが、風邪のようなものだと思えば良い。
数か月なんて、人生から見たらほんのちょっとだ。人生は長い。
周囲の人にオープンにする
周囲の人にオープンにすると、だいたいの人はサポートをしてくれる。自分や知り合い、家族の経験を語ってくれる人も多い。
もちろん、メンタル面の不調に偏見を持っている人もいる。
でも、そういう人はオープンにすればあまり絡んでこなくなる。僕の経験では、いじって来る人はいなかった。仮にいたとしても、そいつが逆に偏見を持たれることになると思う。
カフェインを摂らない
僕と同じようにカフェイン耐性が低い人も実は多いと思う。
試しにカフェインを抜くことをオススメしたい。
まずはよく眠れることが重要だ。
というわけで、うつ観察シリーズは今回でおしまい(の予定)です。
もし再発、というかうつ状態に戻ったら別シリーズを始めます笑
うつ観察を読んでくれた方、ありがとうございましたー。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?