カーボンニュートラルの「こなれ感」をどう出すか【思案中】
今回は私が常日頃から感じている、カーボンニュートラルに関する印象の話を書きます。
今回は思いっきり私の主観であり印象にすぎません。客観的な視点は1ミリもありませんので、ご容赦ください。
前回のこの記事の最後に、私はカーボンニュートラルには経済的こなれ感が必要だと書きました。
こなれ感とはどういうことか?
「こなれた雰囲気」。ファッションの世界で良き聞きますね。無理せず着こなしているまたは着慣れている雰囲気を意味する言葉です。
気合が入っているように見えない自然な着こなし。「着られてる感」がなく、自分のものとして着こなしている様です。
カーボンニュートラルと言って皆さん何をぱっと思い浮かべますか?
一番イメージが湧きやすいのはEVではないでしょうか。
このEV。確かに素晴らしい技術ですし、乗り物です。テスラなんかはOSが走っている感じすらします。
まさに近未来を感じさせるもので、一旦その世界に入ると旧来の乗り物には戻れないとさえ聞きます。
ですがそのEV。問題があります。
製品のライフサイクル上、EVのCO2排出量は実はガソリン車より多いとかの話は今回は無視して、単純に価格が高い。
以下、日産のサクラとデイズを比較してみます。
私は気候変動問題の解決に取り組みたいので、EVを選びますという人は良いんです。その人にとって価格は優先度が低いんですから。
ですが現実は、補助金制度がないとEVを敢えて選択する人ってのはいないと思います。
人間正直なので、結局のところはお金です。
補助金という他人からの資金的援助を受けて、高価な買い物をする。
これって経済的にこなれていると言えますか?
早くこなれろ!カーボンニュートラル
カーボンニュートラルと言えばクライメートテックという勢力があり、彼らがbillion級の資金調達をしたとか、派手目な話題を耳にします。
ですがこれらはコスト面で壁にぶつかっており、今後の社会実装について見通せません。
省エネという言葉は実生活に密接に結びついています。これは電力などのランニングコストの提言に直結するからです。
経済的損失を埋めてあまりあるメリットが享受できる。
これが誰にでもわかりやすい。
そのため省エネでない製品は良くないものであるという価値観が浸透しています。
一方気候変動問題の解決に寄与するカーボンニュートラル。これはちょっと時間軸、空間軸両方ともピンときにくいですね。
ここで
「今のまま人類が何の取組もしないとして、気候変動問題が顕在化するタイムラインはどうですか?」
とChatGPTに聞くと以下のような回答を得ました。
間違いなくヤバい。
私が60代になっている2040年代の事を考えると、かなりのものです。
もちろん必ずこうなるというものではありません。
あくまでも予測です。
ですがこのあくまでも予測。
この言葉が気候変動を自分事として捉えられなくなる罠でもあります。
気候変動については、影響が顕在化してから対策を講じていては遅いと言われています。
がんと一緒ですね。
がんの予防には、以下のような生活習慣や環境要因の改善が重要とされます。
禁煙
健康的な食事
適度な運動
アルコール摂取の制限
紫外線対策
ワクチン接種
定期検診と早期発見
日頃の取組が将来に起こりうるリスクを回避する。そう考えると何となく自分事に置き換えることができるのでないでしょうか。
仮に自分が生きている時代に気候変動において決定的な問題が発生しないとしても、子や孫の世代になるとどうでしょうか?
リスク回避行動(気候変動問題への対応)は早ければ早いほど良い。
はっきりいってぼやぼやしている暇なんでありません。
こうやって自分事として捉えられる人が多くなれば多くなるほど、そこに市場ができます。
需要の増加は市場を拡大させ、技術革新をもたらします。
経済的なこなれを生み出すには、やはり
「カーボンニュートラルへの正確な理解」は避けて通れない課題です。
経済的なこなれが必要なのはわかった だがそれ以前にやることがある
意識しなくても、ご説明しなくても、省エネが無条件に求められるように、カーボンニュートラルであることが当たり前である社会。
この空気感をつくるのが大切だと思います。
当たり前にカーボンニュートラルな製品やサービスをこの世に供給する。
これが気候変動問題への対応として最も手近で、お手軽な活動ではないでしょうか。
ただし、そこに経済的なこなれがなくては浸透などしません。
政府に強力な規制(炭素税)を設けてもらうとか、
ましてや補助金をばら撒けと言うのはナンセンス。
ということで弊社が4月にリリースしたのがカーボンニュートラル名刺。
価格については本当にいろいろ検討しました。
現在は対面販売のみで対応していますが、目下別のチャネルでの販売を計画しています。
8月中にはこちらのNoteでアナウンスできる予定です。
今回も長文最後までお読みいただきありがとうございました。