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医者は今日も睡眠薬を出したい放題

医者は今日も睡眠薬を出したい放題


著者は内海聡氏。


内海聡氏の本はけっこう読んでるのですが、

こんなタイトルの本あったかしら?
また睡眠薬の本を新たに書いたのかしら?


思いましたが、

2016年刊行「睡眠薬中毒」を解題し、
文庫として刊行したそうです。


タイトルは内海聡氏のベストセラーとなった

「精神科は今日もやりたい放題」
にちなんだもの。


「睡眠薬中毒」という本は、
私が初めて読んだ内海聡氏の本でした。


わたしの人生を変えた一冊の本であり、
感謝してもしきれない本です。


当時、
わたしは睡眠薬サイレースを毎晩3,4錠飲んで寝る生活を送ってました。


元々いくらでもグーグー寝れる人間でした。


心療内科、精神科に通うようになり、
抗うつ薬を服薬したら、
睡眠時間が短くなりました。

今なら、
抗うつ薬SSRIはアッパー系なので、
睡眠時間が短くなるのも当然とわかるのですが、

当時は
主治医から
「うつ病は不眠になるし、
不眠はうつ病を悪化させ良くない」

言われて、 
処方された睡眠薬をなんの抵抗もなく飲んでました。


睡眠薬が怖い薬だという知識はゼロでした。

もちろん
ベンゾジアゼピンなんていう言葉も
全く知りませんでした。


「睡眠薬中毒」を読んだ時の衝撃は
凄まじいものでした。

それから、
内海聡氏の精神医療に関する本をほぼ全て読みました。

全てがクリアに繋がっていくような、
衝撃を受けました。



実際、
内海聡氏の本を読んだり、
動画配信を見たりして、
精神医療と向精神薬の知識を身につけ、
減薬断薬した人は多いようです。


この本の最終章は

「睡眠薬への依存から脱するには」

まずは、
自己卑下なしにクスリはやめられない。

こんな薬を信じていたなんて、
自分はどうしようもないバカだった。


という自己卑下、
自らを責める。


こう思えて初めて断薬できる。


良心的な精神科医や多くの人が

「自分を責めてはいけませんよ」

優しく言ってくれるが、
それは違うと内海聡氏は断言してます。


大変な目に遭いましたね。
精神科医や医者に処方されるままに
飲んでしまった。
あなたは知識がなかったのだから、
出会った医者が悪いんです。


よく聞くセリフですが、

つまりは、
自分以外の誰かのせいにしてるかぎり、
依存から抜け出すことはできない。


自分がバカだったと、
薬に依存していた自分を客観的に見ることができてはじめて、
その後に起こる禁断症状(離脱症状)
に耐えれるそうです。


内海聡氏はアシュトンマニュアルが嫌い
と言ってます。
(個人的にはアシュトンマニュアルは印刷して
読み尽くしましたよ!
でも、
私も抗うつ薬を盾に使うとかはNGだろう!
とは素人ながら思ってました)

そもそも
向精神薬(毒)の盾に向精神薬(毒)って、
なんだよ!!

思ってました笑


そして、
内海聡氏がアシュトンマニュアルが嫌いな理由として、

離脱の方法として、
長時間作用型のベンゾジアゼピン系への切り替えをすすめてること。
(メイラックスなんかに置き換えたら最悪と思います)


ベンゾジアゼピン系薬物をやめる方法として、
抗うつ薬や気分安定薬や他の向精神薬を追加、
維持することを進めてること。


この2つをあげてます。


私も個人的には、
この2つはおススメできないと思ってます。


睡眠薬に他の向精神薬を追加したら、
悪化するのは目に見えてる
からです。


そして、
内海聡氏が、

さらに決定的に考え方が違うのは、

アシュトンマニュアルの根底には、

患者に対して、

あなたは悪くない、
あなたは被害者です。

という偽善的な受け入れがあること
とを指摘してます。

そして、
だからこそアシュトンマニュアルは
人気が出たわけらしいです。


確かに
ベンゾジアゼピン系薬物の被害者の
好きな言葉に、

私たちは悪くありません。
悪いのは処方した医師です。
私たちは被害者です。



というセリフがあります。

そして、

医学界で、
ベンゾジアゼピン薬物の依存性が
認められたにもかかわらず、

ベンゾジアゼピンの依存は、
身体依存のみで精神依存はありません。

という言葉も、
そういう人達は大好きです。


つまりは、
自分は離脱症状などが起きるから、
ベンゾジアゼピン系薬物をやめれない。
身体依存はあるけど、

違法薬物のような、
精神的依存はありません。

わたしは依存症患者なんかじゃありません!


という自己正当化があります。

ベンゾジアゼピン系薬物に精神的依存が
あるのは確かです。


ただ、
個人差があり、
全く精神的な依存をしてない人も存在すると思います。

特に、
精神科心療内科以外で処方されて、
処方通り、
毎日1錠しか飲んでなかった。
もし、
離脱症状がなければ、
すぐにもこれらの薬を飲むことを
きれいサッパリやめれるという、
精神的依存がない人も確かに存在すると
思います。


でも、
かたや
処方を無視してODしたり、
具合が悪いと飲む頓服的な飲み方が
増えたり、
睡眠薬や抗不安薬を常に持ち歩いてないと不安でたまらなかったりと、
精神的に依存してる患者も、
実はとても多いのです。


恥ずかしながら、
わたしは後者でした。


そして、
「自分は被害者です」
という意識がある限り、

例え睡眠薬はじめベンゾジアゼピン薬を
断薬できたとしても、

自立した生活を送ることができず、

永遠に向精神薬の薬害被害者であることを主張し続ける人は多い。

それでは
自分の人生を歩めない。


耳に痛いお言葉です。


向精神薬の薬害被害者であることは
確かだけど、
そればかりを主張し続けて、
自立した生活を送ることができない。

確かに、
これは悲しいです。


私も
向精神薬の薬害を受けましたし、
薬害被害者であるとは思ってますが、

それは、
自分の中のほんの一部分だと思ってます。

日常生活で、
そんなこと思うことは正直ほぼありません。

何故なら
日常生活に追われてるから。


ベンゾジアゼピン薬💊

飲めば飲むほど不安が増す!!


これ、
本当ですよ。

特に睡眠薬は就寝前に飲むので、
大体が
翌日の午後、
特に15時とか夕方あたりに、
不安が強くなったり不調になる人多いです。

それは、
常用量離脱。

つまりは、
禁断症状なんです。

麻薬が切れたから具合悪くなってるんです。

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