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遅発性ジスキネジア(TD)⑧

アップするのを忘れてました。

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引き続き遅発性ジスキネジアの文献の要約です。

思ったより長い論文でした。

カッコの中は私の心の声です。


では、

〜さらなる検討の上で〜

「非定型抗精神薬」は、
抗うつ薬や双極性障害治療薬の補助薬として、
不安障害や睡眠障害、小児用など、
適応外の目的での使用を促進することが可能になりました。

(適応外処方がバンバンされるようになり、
 まぁ、飲んでる人が大急増してるわけです。
 最近では不眠ごときにメジャーが
 簡単に処方されてます
☠️)


これらの薬剤は、
有害な代謝作用を引き起こす
ことが知られていましたが、

(おかげさまで、デブにさせていただきました)

遅発性ジスキネジアの存在は多かれ少なかれ、
軽減されるようになったとの製薬業界の報告がありました。

しかし、
2003年、
Stefan Leucht氏らは、
第二世代の新薬と第一世代の低薬を、
同程度の用量で比較したところ、
TDに有意な差はなかった
報告しました。



次に
2005年には、
NIMHが資金提供したCATIE試験の結果が発表されました。

この研究では、
4種類のSGAと第一世代の薬剤である
ペルフェナジンを比較したところ、

有効性や忍容性に有意な差は見られなかった
とのことです。

英国で行われたCUtLASS試験として知られる
政府出資のRCTでも、
同様の結果が得られている。

FGA群とSGA群の治療成績に差はありませんでした
(どちらかといえばFGA群の方が生活の質が高かった)

また、
新たに出現したTDの発生率も両群で同じであった。

さらに、
1980年代と2000年代にコミュニティセンターで治療されたすべての患者のTDの有病率は、
同じ33%であった。

SGAが登場する前と全く同じであった。

(インチキじゃないですか!)



研究者たちは今、
小児や青年のTDを調べており、
その結果は冷ややかなものであった。

メリーランド大学の研究者は、
研究した小児患者116人のうち10%が
1~2年間抗精神薬を服用した後にTDを発症した
と報告している。

スペインの研究者らは、
1年以上抗精神病薬を服用していた
小児・青年の38%に軽度のTDの兆候が見られた
ことを明らかにした。
FGAとSGAのTDのリスクの比較については、
現在も議論が続いている。

今日では抗精神病薬の長期使用者における
TDの有病率は、
以前の数十年に比べてわずかに減少しているに
過ぎないかもしれない。

それは、

抗精神病薬の処方が拡大していることで、
より多くの人がTDのリスクに
さらされている!

ということです。


"今日の臨床現場では、
非精神病性疾患への適応外使用も含め、
抗精神薬使用が増加しています。

新しい抗精神薬が、
TDの発症率が低いと証明するには、

精神病薬を処方されている患者に、
TDについての情報提供を続け、
モニタリングを継続すべきであると
考えられている


以上
今回はここで区切ります。



抗精神薬は、
発達障害ブームの元、
2歳くらいから幼児に処方されてるそうです。

向精神薬の子供への処方の
3割は2歳児以下とのデータがあります。

主な処方理由は「睡眠障害」です。



2歳児以下の睡眠障害って、、、

一体なになんですか???


現代の日本社会は、
2歳児以下の幼児の夜泣きに、
向精神薬飲ますのですね。

処方する医師も論外と思いますが、
それを受け入れる親も、
同罪に近いと思います。

もはや
幼児虐待です。


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