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冒険活劇を撮らせたらスピルバーグの右に出る者はいないんじゃないかと思うほど面白い『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』

【個人的な満足度】

「午前十時の映画祭14」で面白かった順位:2/2
  ストーリー:★★★★★★★★★★
 キャラクター:★★★★★★★★★★
     映像:★★★★★★★★★★
     音楽:★★★★★★★★★★
映画館で観たい:★★★★★★★★★★

【作品情報】

   原題:Indiana Jones and the Temple of Doom
  製作年:1984年
  製作国:アメリカ
   配給:CIC
 上映時間:118分
 ジャンル:アドベンチャー、アクション
元ネタなど:映画『インディ・ジョーンズ』シリーズ(1981-2024)

【あらすじ】

※公式サイトより引用。
1935年、上海。お宝の取引で罠にかかったインディ(ハリソン・フォード)は、暗黒街の組織から追われる羽目に。

相棒の少年ショート・ラウンド(キー・ホイ・クァン)、ナイトクラブの歌姫ウィリー(ケイト・キャプショー)と共に飛行機で脱出に成功したものの、3人がたどり着いたのはインド奥地の寒村だった。

インディたちは、邪教集団によってさらわれた村の子供たちを救うため、かつてマハラジャが支配していた宮殿へと向かう。

【感想】

午前十時の映画祭14」にて。1984年のアメリカ映画。『インディ・ジョーンズ』シリーズ第2作目で、本作からタイトルに"インディ・ジョーンズ"の名前を冠することに。そもそも前作の時点ではシリーズ化の予定がなかったので、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』として"インディ・ジョーンズの名前を付けなかったそうな。

<次から次へと何かが起こる波乱万丈なストーリー展開>

この映画はとにかくストーリー展開が秀逸すぎます!ミュージカルのようなシーンから始まり、パーティー会場での乱闘、市街地でのカーチェイス、飛行機での脱出、、、からの墜落の危機を間一髪で逃れ、激流下りを経て、インド奥地の村への到着と、息つく間もないほど怒涛の始まりにスクリーンに釘付け。一難去ってまた一難というイベントづくしの開幕に心を鷲掴みにされること間違いなしです!

その後に起こる邪教集団との戦いも面白くて、特にラストのトロッコで逃げるシーンはメチャクチャ興奮しました!東京ディズニーランドにあるビッグサンダーマウンテンのように薄暗い鉱山の中を猛スピードで縦横無尽に走りまわるあのスピード感がたまらないですね。僕は今でもトロッコに対する憧れがあるんだけど、間違いなくこの映画の影響だと思います。実際の撮影はミニチュアを多用したとのことですが、今観てもそう感じないほどの映像クオリティに脱帽ですよ。

<超重要な2人の人物>

また、この映画を語る上で外せない人物が2人います。まずは、キー・ホイ・クァン演じるショート・ラウンド。今回、インディ・ジョーンズの相棒を務める中国人の戦災孤児というキャラクターですが、脇役どころかインディ以上に活躍するという見せ場がありまくりなキャラクターでした。かわいい顔してアクションもしっかりこなし、インディと30歳近い年齢差を感じさせないコンビ芸が観ていて楽しかったです。キー・ホイ・クァンは本作の後、チャンスに恵まれずに俳優をあきらめ、30年もの間、裏方の仕事に携わっていました。それが、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)で俳優業に本格復帰し、2022年度アカデミー賞で助演男優賞を受賞するんですが、そのプレゼンターを務めていたのがハリソン・フォードなんですよ!壇上に上がってハグを交わす姿には思わず涙してしまいました。。。

もうひとりは、ウィリーを演じたケイト・キャプショーです。本作では喚いてばかりでちょっとやかましい役どころではありましたが、実はこの撮影で出会ったスティーヴン・スピルバーグ監督と結婚し、5人の子供をもうけているんです。

<そんなわけで>

ダークな世界観でシリーズの中でも異質な作風と評されている本作ではありますが、テンポもいいし、アクションもたっぷりで個人的にはすごく楽しめました。今から40年も前の作品でオチを知っているにも関わらず、いまだにここまでワクワクドキドキさせるなんてとんでもない映画だと思います!僕が観た回は戸田奈津子さんのトークイベントもあったんですけど、映画ファンにはたまらない話で、本当にとても有意義な時間を過ごすことができて大満足でした。


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