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これがアメリカの"あぶない刑事"!あの名物コンビも30年経ってライフステージが変わっていくことに感慨深さが募る『バッドボーイズ RIDE OR DIE』

【個人的な満足度】

2024年日本公開映画で面白かった順位:18/71
  ストーリー:★★★★★
 キャラクター:★★★★★
     映像:★★★★★★★★★★
     音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★★

【作品情報】

   原題:Bad Boys: Ride or Die
  製作年:2024年
  製作国:アメリカ
   配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
 上映時間:115分
 ジャンル:アクション
元ネタなど:映画『バッドボーイズ』シリーズ(1995-)
公式サイト:https://www.badboys-movie.jp/

【あらすじ】

※映画.comより引用。
マイアミ市警の敏腕ベテラン刑事コンビ「バッドボーイズ」ことマイク・ローリー(ウィル・スミス)とマーカス・バーネット(マーティン・ローレンス)。

ある日、彼らの亡き上司ハワード警部(ジョー・パントリアーノ)に、麻薬カルテルと関係があったという汚職疑惑がかけられる。無実の罪を着せられたハワード警部の汚名をすすぐべく独自に捜査に乗り出すマイクとマーカスだったが、容疑者として警察からも敵組織からも追われる身となってしまう。

頼れるのはお互いだけという絶体絶命の状況のなか、上司が遺した「内部に黒幕がいる」というメッセージを胸に、2人はマイアミを離れて命がけの戦いに身を投じていく。

【感想】

バッドボーイズ』シリーズ第4作目。1作目が1995年に公開されたからもう30年近く経ってるわけだけど、相変わらず刑事の職務を超えた悪ノリとド派手なアクションで楽しめました!

<キャラクターといっしょに年を取るという楽しみ>

この映画、僕はやっぱりキャラクターが好きですね~。シリーズを追っている身からすると本当に感慨深いんですよ。なんでかって言ったら、現実世界での時間経過が映画の中でも反映されているからなんです。なので、劇中のマイクとマーカスも30歳近く年を取っています。1作目のときの2人はまだ30歳になるかどうかってぐらいでしたが、本作ではもう立派な50代ですよ。相変わらずの陽気さと悪ノリは健在でしたが、前作からライフステージの変化を感じられるようになりました。

まず、前作でマーカスには孫ができて、年齢も踏まえて引退を考え始めます(結局しないんですけどねw)。で、今作ではずっと独身貴族を貫くと思っていたマイクがついに結婚ときたもんだ。でも、初めて守るべきものができたことに加えて、前作で目の前で上司を殺されたことがプレッシャーになっているのか、パニック障害みたいな症状も起きちゃいます。ここらへんがこのシリーズにおけるひとつの転換期だと僕は思うんですよ。最初の2作はあの"ハリウッドの破壊王"であるマイケル・ベイが監督で、とにかく勢いで突っ切る上に、すべてをぶっ壊すド派手なアクションがウリでした。それが、3作目から監督が変わったのと、マイクとマーカスが50代になったこともあってか、その2人のライフステージの変化とそれに伴う「今後の人生どうするか」っていう視点が入って来たんですよね。まあ、結局マイクもマーカスも変わらず体を張って任務に勤しんではいるんですけど、最初の2作と比べると、それ以降の作品は少し大人になったというか、視野が広がったというか、そんな印象を受けます。

<サブキャストにも感慨深さがある>

あと、今回の映画はマイクとマーカス以外にも続投しているキャストがけっこういるんですが、中でもマーカスの娘であるメーガン(ビアンカ・ベトゥーン)とその夫のレジー(デニス・グリーヌ)には注目していただきたいです。この2人は2003年公開の2作目からずっと出ているんですが、当時は2人ともまだティーンだったんですよ。それが3作目で2人は結婚して子供まで生んで、もはや親目線で喜ばしかったですね(笑)レジーなんて細くてひょろひょろした少年だったのに、大人になった今は海兵隊で勤務し、ムキムキのタフガイ。今作では家に侵入してきた悪いやつら15人を殺してしまうほどの強さを見せてくれた、その成長っぷりには驚きました。

<予習はしておいた方がベター>

本作のストーリーは2作目との関連性がある上に、3作目に出てきたマイクの息子も重要なキャラとして再登場します。過去作を観てないとまったくわからないっていうほどではないんですが、これまでの経緯がすべて繋がっているので、このシリーズにおいては過去作は全部観ておいた方がベターだと思います。基本的には悪いやつらとドンパチやるというシンプルなものですが、今回は内部に黒幕がいる上に、マイクとマーカスが敵にハメられて容疑者として追われる身にもなるというサスペンス要素もあって、シリーズの中で一番見ごたえがありましたね。

<カメラワークが秀逸>

アクションに関しては、個人的にはマイケル・ベイが監督していたときの方がすべてをぶっ壊すハチャメチャっぷりがあって、それと比べるとちょっと物足りないというか、他のアクション映画とそこまで変わり映えするものではないかなっていう気もします。とはいえ、シリーズ初の空中戦や終盤の戦争かってぐらいのド派手な銃撃戦は興奮しますし、ドローンの空撮を多用したカメラワークや一人称視点でのガンアクションなど、臨場感たっぷりの映像はかっこよかったです。

<そんなわけで>

30年経っても変わらず陽気さと悪ノリを忘れないマイクとマーカスに元気づけられるアクション映画です。もう50歳すぎのおっさんで、時には年齢のことも考えつつ、結局若い心を忘れない姿が最高ですね。ウィル・スミスはあんまり変わってないけど、マーティン・ローレンスは本当にふくよかになったと思います(笑)あと、Tiktokで有名なカベンネ・ラメが出ているので、彼を見つけるのも一興ですよ!

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