唐突&中途半端な展開が"あえて"なのか"ガチ"なのかまったくわからなかず悶々とした気持ちだけが残った『マダム・ウェブ』
【個人的な満足度】
2024年日本公開映画で面白かった順位:15/18
ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★★☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★★☆
【作品情報】
原題:Madame Web
製作年:2024年
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間:116分
ジャンル:アクション、サスペンス、スーパーヒーロー
元ネタなど:シェアード・ユニバース「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」(2018-)
【あらすじ】
※公式サイトより引用。
ニューヨーク。救急救命士として働くキャシー・ウェブ(ダコタ・ジョンソン)は、一人でも多くの命を救うため日々奮闘していた。
ある時、救命活動中に生死を彷徨う大事故に巻き込まれてしまう。それ以来、キャシーはデジャブのような奇妙な体験を重ねるのだった。自分に何が起きているのか戸惑うキャシーだったが、偶然にも出会った3人の少女たちが、黒いマスクの男に殺される悪夢のようなビジョンを見てしまう。それが未来に起きる出来事だと確信したキャシーは、少女たちを助けることを決意。未来が見えるという不思議な力を使い何度も危機を回避するが、謎の男はどこまでも追ってくる…。
男の目的は一体?なぜ執拗に少女たちを追うのか?やがて明らかになる、少女たちの“使命”とキャシーの能力の秘密。
少女たちを守る先に、彼女が救うことになる“未来”の正体とは――?
【感想】
「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」第4作目。あのスパイダーマンに連なる話として期待したのですが、、、これは、、、レビューサイトの評価が低いのも頷けますね。。。(笑)いや、個人的には好きでしたよ。ただ、ツッコミどころが多すぎて。。。
<予告のキャッチコピーは当てにならない>
まず、予告で「マーベル初の本格ミステリー・サスペンス」っていう表現がありますが、これは誇張どころか詐欺に近いとは思いましたね(笑)まあ、予知能力に目覚めて混乱するキャシーを取り巻く状況は若干のサスペンス感はあると言えなくもないですが、ミステリーではまったくないです。かといって、アクション映画っていうほどアクションもないので、なかなか括りが難しいところではあるんですけど。ソニピクもなんとか絞り出したキャッチコピーだったのかもしれません(笑)
<安定した面白さはある>
とはいえ、全体的に言うほど悪くなかったと個人的には思いますよ。予知能力に目覚めたキャシーが訳も分からないまま3人の少女を助け、迫り来る敵と繰り広げる能力バトルは、スーパーヒーロー映画らしい安定した面白さだったと思います。その3人の少女も、よくあるアメリカ映画の学園モノに出てきそうな、元気でかわいいティーンっていうのも微笑ましかったですね。今回はキャシーが彼女らを守る形なので、ひとりの女性と3人の少女という組み合わせも新鮮な感じがしました。
<多くのツッコミポイント>
じゃあ、何が酷評される要因なのかなと思うんですが、それはね、けっこう挙げられるんですよ(笑)個人的に感じたことを以下にピックアップしていきます。
①キャシーの謎
そもそも、主人公のキャシーがなんでこのタイミングで予知能力に目覚めたのかがわからないんですよ。年齢は30代という設定ですが、これまで一度も予兆はなかったのかが気になりますよね。また、その能力に目覚めるきっかけなんですけど、彼女自身はクモに噛まれていません。なので、彼女がお母さんのお腹の中にいるときに、母親がクモに噛まれて、へその緒を通じて伝わったのかなと。あと、ラストに出てくるキャシーのキャラクターデザインがちょっとダサいです(笑)
②敵が弱すぎる
次に、今回のヴィランであるエゼキエル(タハール・ラヒム)がメチャクチャ弱いんですよ。彼もキャシーと同じ種類のクモに噛まれているので、同じように予知能力はあるはずなんですが、その割にはキャシーからの妨害をまったく予知できていません。さらに、彼の場合は身体能力も向上しており、スパイダーマンのようなスーツも着ているんですが、その割には手から糸も出ませんし、何よりもすごく打たれ弱くてけっこうダメージを負いやすく、超人としてのよさがまったくありませんでした。面白い物語には強い敵の存在が不可欠と言いますが、この作品に関してはそれが不在だったといっても過言ではないでしょう(笑)
③3人の少女が見せ場なし
キャシーの予知夢で、少女3人はそれぞれスパイダーウーマンになる未来が確定しているんですが、今回の物語ではその兆候は一切ありません。なので、本作においては本当にただの女子高生ですよ。ただ逃げるだけの(最後にちょこっと活躍してましたが)。変身した後のキャラクターデザインはかっこいいと思いましたし、彼女らが能力を駆使して大暴れすれば大興奮間違いなさそうなんですが、今回はチラ見せだけだったのでかなり消化不良でした。
④CGが拙い
スーパーヒーロー映画では致命的な気もします(笑)アクションシーンの映像に派手さはあるものの、CGを使っているところが「いかにもCG」ってぐらいクオリティが低くて「どうした、マーベル?」と心配になったほどです。『ヴェノム』シリーズ(2018-)はメチャクチャかっこよかったんですけどね。。。人手不足、、、?
⑤スパイダーマンとの絡みなし
あと、ちょいちょいスパイダーマンネタを出すのに、まったくスパイダーマン感がなかったのも、ファンにとっては寂しいところでした。キャシーの同僚、ベン・パーカーって言うんですが、これはあのベンおじさんでいいんですかね、、、?となると、あの赤ちゃんはもしかして、、、?てか、その赤ちゃんが生まれる前に、母親がキャシーを含めた自分の友達たちと「子供の名前当てゲーム」をしているシーンがあったんですが、正解を言わないまま物語が進み、そのまま終わってしまったので、だいぶ尻切れトンボな感じがします。ただ、舞台が2003年だから、これまでのスパイダーマンとは年齢が合わなくなるんですよね。ユニバースが違うってことでしょうか。そういえばこの映画、スパイダーマンとは関わらせず、独立した作品になるって前にネット記事で読んだのですが、ここまでスパイダーマンに寄せておいてそれはないんじゃないのとは思いませんか?(笑)
<そんなわけで>
いろいろ書いてしまいましたが、全体的には楽しめましたし、僕は好きです。けっこう謎が残っているので中途半端な印象は否めませんけど、これはもう期待値が高すぎたってのもあるんじゃないかと。数あるマーベルキャラクターの中でもスパイダーマンは日本で一番人気ですからね。マダム・ウェブはそのスパイダーマンに近しいキャラクターなのに、スパイダーマンを感じさせる要素がほぼなかったことに不満を覚える人は少なくないでしょう。これが続編やら他の作品との絡みやらがすでに決定していて、それらの導入としての本作ならまた違う感じ方になりそうですが、本作単体で観るとなかなかに高評価を下しづらい出来映えかも(笑)
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