家のプールに何かいる、、、!超絶事故物件のB級ホラー映画なのになぜかラストがちょっと感動的だった『ナイトスイム』
【個人的な満足度】
2024年日本公開映画で面白かった順位:60/67
ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★☆☆
【作品情報】
原題:Night Swim
製作年:2024年
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
上映時間:98分
ジャンル:ホラー
元ネタなど:監督が作った同名の短編映画(2014)
公式サイト:https://www.universalpictures.jp/micro/night-swim
【あらすじ】
※映画.comより引用。
難病に侵され早期引退を余儀なくされた元メジャーリーガーのレイ・ウォーラー(ワイアット・ラッセル)。現役復帰を目指す彼は自身の理学療法も兼ねて郊外のプール付き物件を中古で購入し、妻イブ(ケリー・コンドン)や思春期の娘イジー(アメリ・ホーファーレ)、幼い息子エリオット(ギャヴィン・ウォーレン)とともに引っ越してくる。
新たな生活を満喫する一家だったが、裏庭にあるプライベートプールは、なぜか15年も未使用のままだった。そのプールには得体のしれない怪異が潜んでおり、一家を恐怖の底へと引きずり込んでいく。
【感想】
「ホラー映画といったらこの2人!」というジェイソン・ブラムとジェームズ・ワンがタッグを組んで製作を手掛けた映画です。が、まあ子供騙しでしたかね(笑)とはいえ、子供の頃に観たらもうプールに入りたくなくなるだろうなと思うぐらいにはちょっとトラウマになりそうな設定ではありました。
<不動産屋よ、おまえがすべて悪い>
病気で引退を余儀なくされた元メジャーリーガーが、理学療法も兼ねて引っ越しを検討しているのがこの物語の始まりです。いろいろ見てまわっていたようですが、別の物件でほぼ決まっていたところ、今回の舞台となる家に強烈に惹かれて購入を決意してしまいます。思えば、この「強烈に惹かれる」と言うこと自体がすでに何かしらの魔力が働いていた気もします。
ただですよ、不動産屋はいわくつきという事情を知っていたのですから、止めることはできたはずなんですよね。まあ、人智を超えた力が働いているなら止めても無駄だっとは思いますけど、、、それを隠していた不動産屋は訴えらえても文句は言えませんね(笑)そもそもこんな事故物件を売りに出すなよって話でもあるんですが。
<うらやましいけど事故物件、事故物件だけどうらやましい>
事故物件とは言いますけど、具体的にどんな状況かというとですね、どうやら舞台となる家が建つ前には泉があったようなんですわ。その後に作られたプールなので、水が湧き出てくるめずらしい形のようで。で、その泉がややファンタジックな設定なんですよ。あんまりちゃんとした説明はなかったんですが、誰かの命を犠牲にすることで、他の誰かの命を救うっぽいんですよね。そんな設定だから、病気のレイが元気になる反面、他の人が……っていうのがこの映画の流れです。
何とも恐ろしいプールではありますが、うらやましく感じるぐらいには広くて深さもあるいいプールなんですよ。一番深いところだと、身長185cmあるワイアット・ラッセルが頭すっぽり入ってたぐらいなので、水深2mはあるんじゃないでしょうか。こんなのが家にあったら、水泳やってる身からしたら毎日泳ぎますよ(管理が大変そうですが)。でも、事故物件という(笑)
<ホラーとしてはパンチが弱いが……>
この映画は一応ホラー映画っていうことにはなるんですが、特にスプラッター的な視覚的インパクトがあるわけでもないですし、ファンタジー要素に振り切ったことでそこまで怖くもなく、ちょっと物足りない気はしますね。ただ、ラストのオチがですね、心温まるというか、子を持つ親の目線で見ると感動ポイントではありました。ワイアット・ラッセル、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021)で二代目キャプテン・アメリカを務めていましたが、さすが、正義の心は健在だったかという感じです(笑)ただ、そういうオチにするなら、もう少し家族の絆みたいなのを手前で感じさせてくれてもよかった気はしますけど。なんか「世にも奇妙な物語」としてヒヤッとしたいときにはちょうどいいかなって印象です。
<そんなわけで>
ホラー寄りの「世にも奇妙な」ファミリー映画って感じの映画でした。自宅のプールが舞台っていうことで、まず邦画ではお目にかかれない設定ですよね。だから、家にプールがあるのが割とポピュラーなアメリカ人と、そんな広い家がそもそもない日本人とではちょっと感じ方が違うかもしれません。劇中であった友達呼んでのプールパーティー、楽しそうだったなあ(笑)
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