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12年間の夫婦の山あり谷ありの軌跡を描いたロードムービー『いつも2人で』

【個人的な評価】

「午前十時の映画祭12」で面白かった順位:4/4
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【ジャンル】

ラブストーリー
ロードムービー

【元になった出来事や原作・過去作など】

なし

【あらすじ】

裕福な建築家マーク(アルバート・フィニー)と妻のジョアンナ(オードリー・ヘプバーン)は、南仏サントロペに向かってドライブを続けていた。永遠の愛を誓ったはずの2人だが、今は夫婦の危機にさしかかっていた。

かつて同じ道を旅したことを思い出し、2人は過去の記憶を紐解き始める。一番古い記憶は、一人旅をしていたマークが、少女合唱団の一員だったジョアンナに出会った時のことだった―。

【感想】

「午前十時の映画祭12」にて。1967年のアメリカ映画。『パリの恋人』(1957)と『シャレード』(1963)でオードリーを演出したスタンリー・ドーネン監督と3度目のタッグを組んだ作品です。

<時間軸がカオス>

業界人の評価は高いそうなんですけど、正直自分にはよくわかりませんでした。面白さが。その要因として一番に挙げられるのが、時間軸がごっちゃになっていることです。12年間の夫婦の人生を6つの時間軸で描いているんですけど、それがバラバラに流れてくるんですよ。見分け方はジョアンナの髪型と乗ってる車の型。あとはセリフで前後関係の判別はつきますけど、何回も時間軸を行ったり来たりするんで、わかりづらいことに変わりはありません。

<淡々と描かれる夫婦の日常>

そんな時間軸が交錯する中で描かれていくのが、夫婦の出会いから、幸せな日々、お互いの浮気、出産などの日常です。人生で経験するであろう一通りのイベントが起こるわけですが、けっこう淡々としているので、個人的ぬそこまでのめり込めず。結婚して10年以上経つとわかりみが湧いてくるものなのなんでしょうかね。まあ、相変わらずオードリー・ヘプバーンは綺麗でしたけど。今の自分と同じ年齢らしいけど、とても若々しく見えました。

ちなみに、本編とは関係ありませんが、この当時のオードリー・ヘプバーンは実生活でも夫との関係がギクシャクしていたため、最初は出演を躊躇していたそうです。ただ、この映画に出たことで、それまでの彼女とは違う新たな境地を見出せたらしいんですよ。また、この作品以降、彼女はジバンシィだけでなく、マリー・クヮントも着るようになったとか。

<そんなわけで>

映画として個人的にハマれるような内容ではありませんでしたが、これまでのオードリー・ヘプバーンの映画の中では、夫婦関係の危機を描いた珍しい話ではあるので、そういう意味では斬新かもしれません。



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