前作より面白い!けど、やっぱりヤンキー映画というよりイケメン盛り合わせの青春映画だと思った『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』
【個人的な満足度】
2023年日本公開映画で面白かった順位:47/61
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★☆☆
【作品情報】
原題:-
製作年:2023年
製作国:日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間:90分
ジャンル:SF、アクション
元ネタなど:漫画『東京卍リベンジャーズ』(2017-2022)
アニメ『東京リベンジャーズ』(2021-)
映画『東京リベンジャーズ』(2021)
【あらすじ】
命を救えたはずの元カノ・ヒナタ(今田美桜)が凶悪化した東京卍會によって再び殺された!しかも、今度はタケミチ(北村匠海)の目の前で…。彼女を救う鍵は、一人一人が仲間のために命を張れる東卍結成メンバー6人の絆を引き裂いた過去の悲しい事件にあったー。
かつての親友たちはなぜ戦わねばならない運命になったのか。10・31ハロウィンーついに始まる東卍崩壊の危機をもたらす、かつての親友同士の壮絶な戦い。交錯する過去の悲劇と分裂していく仲間との絆。
「もう、誰も死なせたくない!」
タケミチは最悪の結末を止め、ヒナタと仲間の未来を救えるのかー。
【感想】
映画『東京リベンジャーズ』シリーズ第2作目。今回は原作漫画でいう4巻の途中から6巻の途中までを中心に描いています。つまり、ヒナタが死ぬところから、死刑囚となったドラケン(山田裕貴)から東卍が変わったきっかけを聞くまでですね。
<原作の序盤で一番盛り上がるところの実写映像化!>
個人的には、前作より面白いと感じました。世界観やキャラクターに変わりはないんですけど、ストーリーがいいんですよ。芭流覇羅(ばるはら)との戦いって原作でも序盤の方で一番盛り上がるところですから。マイキー(吉沢亮)と場地(永山絢斗)・一虎(村上虹郎)の過去も描かれ、東卍の運命を決定づける"血のハロウィン"に向けてヒートアップしていくところは見ごたえあります!
<前後編分けた弊害あり>
今回の映画は尺も90分とすごく観やすいのが特徴です。なぜここまでスッキリしているかというと、前後編分けているからなんですよね。後編は6月30日に公開予定です。ただ、そのせいで今回の映画では、肝心の芭流覇羅との対決シーンがおあずけなんですよ。なので、アクションシーンが少なかったように感じられてしまい、クライマックス的な要素がないのが少し物足りないかなと思いました。まあ、アクションがないだけで、ストーリー的にはサスペンス感もあって楽しめるんですけど。もしこれが洋画だったら、おそらく2時間半ぐらいの尺にして、前後編分けずに一気に上映しちゃった気もしますね。海外は平気で2時間半も3時間もやりますから(笑)
<この映画、やっぱり青春映画の雰囲気が強い>
僕は漫画でも『東京卍リベンジャーズ』を読みましたし、前作の映画も観ましたけど、この作品ってヤンキーが題材とはなっているものの、いわゆるヤンキーモノではない気がするんですよね(笑)特に実写版はそれを強く感じます。理由は、キャストが他の作品で好青年を演じるイケメンが多いためです。もちろん、それ自体が悪いっていう話ではなくて。みなさん、いい人な印象があるので、この映画でヤンキー全開でボコボコにやり合う姿を観ても怖さはほとんどなく、ちょっとヤンチャな青春映画って感じます。まあ、もともとSF要素の強い作風ではありますけど。むしろ、『クローズ』シリーズや『HiGH&LOW』シリーズの方が、もっと武骨でおっかなくて、そっちの方が不良に対するかっこよさは感じやすい気はしますね。
<そんなわけで>
原作が好きな人や前作の映画を観ている人なら今作を鑑賞してもいいんじゃいないでしょうか。キャラクターの再現度は相変わらず高く、個人的には清水尋也さんが演じている半間修二のハマり度合いが一番じゃないかなと思っています。時代が時代なら、タケミチは妻夫木聡さんが一番似合っていたでしょうね(笑)