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娘心にブルースを 2008.06.08

サザンオールスターズが活動を休止してしまった。
ニュースを知った時、不思議と驚くことなく「また、いつか再開するのだろう」なんて思って聞き流していた。新しい曲(歌)は、自分の好みのタイプだとやっぱり嬉しいし、いい曲だなと思えば感激もする。でも、私は昔のサザンが好きかな?多分、よく聴いていた高校時代の想い出を一緒に丸め込んでいるからだと思うけど、あの頃のサザンを特別扱いしている私がいることは確かだ。「過去の人」扱いでは無い、しっかり現役の「昔の曲」たち。だから正直なところ、活動休止もあまり関係ないような気がする。

私は、桑田佳祐の奥さん「原坊」こと「原由子」が大好き。
歌も、歌声も、あの笑顔も大好きだ。年上の女性だけど、とっても可愛いと思う。
あの「にっこり」が、ちらりとテレビに映ったときは「はらぼーかわいー」と口にしてしまう。

「原由子」のアルバムも何枚か出ているが、こちらの原坊は「ママモード」。母親になった今では、彼女の2枚組アルバム「mother」を久しぶりに聴いてみたい気がするが、どちらかというとサザンのアルバムに、嬉しいオマケ的存在で入っている彼女の歌が好きだ。アルバムから原坊の歌だけ抜いたCDを愛聴していた頃、図書館で「娘心にブルースを」という本を見つけた。1998年4月発売だから、私が読んだのは本が出て2年後くらいだ。
できたら読んでもらいたいところだけど、いいエッセイだった。
ご実家の天ぷら屋さんの話、小さい頃に太っていてコンプレックスを持っていたこと、受験期、自分の殻を破るべく思い切った大学受験、そしてご主人との出会い、子育て。
読んでいる最中は、まるでご近所のママさん友達かと思うような親近感が微笑ましく、みんなフツーに悩んで、フツーに恋して、フツーに一生懸命なんだって、教えてくれる原坊だ。

今、働く母親の私にとって「娘心にブルースを」は息抜きのエッセイ本だ。包み込むような、温かく優しい彼女の歌声の源を知ることができる。

【散在していた書いたものを少しずつnoteにまとめています。】 

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