学歴を買うという視点で考えてみる。
この時期、何かと話題になるひとつに塾代があります。
勉強することは世の中のためにも、本人の豊かさを広げるためにもいいことだと個人的には思います。
今回は、そんなことは度外視し、金銭的な豊かさという観点に絞って受験について考えてみたいと思います。
※全部雑に調べているので、細かいことは考えないでください。
1.予備校代
大学受験をするとなったら、予備校に行くと思います。(その時期から行く必要があるのかということは置いておいて)進学校に通う人の多くは、大体1年間通うことになります。
雑に調べてみたところ、入学金+年間授業料+講習(夏、冬、直前)で大体100万円かかるっぽいです。
2.受験料
受験、これが結構お高い。。。
色々見ると理想は、私大×9、共通テスト利用×4が理想っぽいです。なんとなくですが、国公立が第一志望だと、これよりも若干少なく受けている印象です。
私の場合も、センター利用2ヶ所、一般7ヶ所に出したので、まぁこんなもんですかね。
これに加えて、抑えのお金が8万円強かかるみたいです。
金額ですが、
・共通テスト:1万8000円
・共通テスト利用:1万8000円×4=7万2000円
・私大:3万5000円×9=31万5000円
・抑えのお金:8万円強
合計:だいたい49万円
予備校代と受験で、雑に計算すると合計150万円程です。
3.大学の学費
どっかしらに受かって、めでたく大学生になりました。4年間でいくらかかるでしょうか?
雑に調べてみると、大体こんな感じでした。
交通費は、15万円×4年間で計算しています。
あと、大学生は自分のPCを持っている人が多いので、このくらいかなと適当に決めました。(私は持っていなかったので・・)
色々考えるのが面倒なので、まるっと500万円ということにしましょうか。
ここまでの合計は、だいたい650万円程度になります。
4.高卒で土木系の職人になった友人の収入
高校を卒業して、土木系の職人になった同級生の収入ですが、私が大学生の時、彼の年収は大体400万円でした。(土木系の職人の給与実態は知らないので、あくまでも参考値ですが・・)
これを4年間なので、1600万円の収入ということになります。
また、高校在学中もお手伝い等で100万円ほど稼いでいたようなので、5年間での収入は1700万円ということになります。
5.大学を卒業するまでの差はどの程度か
高校を卒業し即働きだした彼は、5年間で1700万円稼ぎました。
我々は650万円消費しました。
この時点で、2350万円の差が出ています。
これは中々ですね。。。
※実際は、学費の650万は何かしらの借金をして支払うので、800万円以上支払うことになると思います。(日本学生支援機構から借りれば話は別ですが…あの金利はありえん)
6.年6%の利回りで運用したら・・・
使わなかったら、投資に回してもいいでしょう。もし、大学に行かなかったとして、それまでにかかるはずだった650万円を投資に回し、年6%の利回りで運用したらどうなるでしょうか。
18歳から20年運用して38歳になるころには2084万円、定年する頃には1億を超えるみたいです。。。
幸せはお金だけでは買えないとはいえ、これだけのお金があれば、十分幸せになれるような・・・
大学在学中は、このような教育にお金を投入してもらえる人生を送ってきた多くの人は、親のすねをかじり倒して生活することになるでしょう。つまり、その期間は収入0でも問題ないわけです。
仮にその期間年収400万円で働いていて、650万円の教育費+400万円のうち手取り320万程度×4+100万円(高校生で稼いだお金)の合計1930万円を年6%で運用したらいくらになるでしょうか。
すさまじいですね。
20年運用して38歳のころには1億を突破し、定年する頃には3億に迫ります。
将来の収入のためには学歴が云々みたいなことを言っている人は、一度すべてを計算し、シミュレーションして、生涯得られるお金はどちらがどの程度高そうかということを確認した方がいいかもしれません。
おわりに
幸せはお金では買えませんが、お金があれば他人を幸せにできたり、自分を不幸から守ることができたりします。
今回のお話を読んで、本当に子供のためにすべきことは、教育を押し付けることなのかということを改めて考えるきっかけになれば幸いです。
ちなみに私は、新しいことを学ぶのが大好きなので、大学に行って正解だったと思っています。ちょっと高かったですが、大学にはガチのプロがいて、ガッチガチに教えてくれます。そこは、世界の最先端です。これを味わえただけでも大学に行った価値はあったと思います。
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