価値の安定した仮想通貨は本当に便利なのか?
ステーブルコインと呼ばれる種類の価値の安定した仮想通貨への注目がより集まってきています。
その中で今起きているトレンドをいくつか紹介します。
Facebookが発表したLibraプロジェクトは金融業界やトレーダーの間でも非常に大きな注目を集めています。
彼らが構想している価値の安定した仮想通貨が普及すれば、今までの金融の仕組みとは違った形での世界が広がることになりそうです。
Facebook以外にもこの種類の仮想通貨はJPモルガンの開発するJPM CoinやFnality's Utility Settlement Coinと呼ばれるUBSやバンク・オブ・ニューヨーク・メロン、バークレイズ、HSBCが共同で進める取り組みも始まってきています。
2月に発表されたAll Blockchain Newsの情報によると価値が安定した仮想通貨が紐づく法定通貨候補としてユーロ、ウォン、円が上位に挙げられています。
今後、価値が安定した仮想通貨を交換するニーズはマーケット全体で拡大していく予測で、ビットコイン全体の14兆ドルの成長予測よりも大きく、18兆ドルまで拡大するとされています。
フィリピンのユニオンバンクは安定した仮想通貨を活用すると発表しています。
こちらはフィリピンペソに価値が紐づいたもにで、ブロックチェーン技術をベースに活用されます。
i2iと呼ばれる地方銀行をつなぐインフラの開発を既に進めており、その中の3行が初期に利用する計画です。
i2iはブロックチェーンをベースとしたプラットフォームでユニオンバンク含めた地方銀行同士の取引を円滑にするために設計され、システムを通じてお金の貸し借りなどを円滑にすることも狙いです。
Swissx Bank of CannabisはSWXコインと呼ばれる独自のコインを発行し、7億5000万ドルと2億5000万ドル相当の麻のタネに価値を紐づかせて流通させます。
これは始めて大麻の価値に紐づいて流通されるコインになると発表しています。
二次流通マーケットでの売買を計画しており、1%以下のテトラヒドロカンナビノール以外は法律で禁止されているスイスで、法的に問題ない運用を目指しています。
価値の安定した仮想通貨が普及していくことで、新しいマーケットが色々と拡大していく可能性があります。
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