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【インサイト】情報の獲得手段の変化とブランド認識への影響とは?

ゴールデンウィーク直前企画でマーケティングの観点からブロックチェーンの可能性に関して紹介しています。

コラボゲートでは、産業でのブロックチェーン活用の話を企業の方と行なっっていますが、これは顧客活動の変化というのが一つ大きなポイントになってスタートしています。

今回はユーザーの変化とマーケティング理論に当てはめてどのようにモデルが変化していくのかを考えていきたいと思います。

前回のブログで最後にお伝えした、

マーケティング活動とは

商品×プロモーション×価格×チャネル×ブランド×ロジスティックス...である。従って、商品とロジスティックが全く新しいものに置き換われば、そこから生まれる活動は全く別物になる

この考え方は新しいマーケティングモデルを考える際に非常に重要なポイントです。

現在、私たちはスマートフォンやPCなどを通して世界中の情報に対して、過去何十年と比較すると容易にアクセスできるようになってきています。(実際にアクセスするかは別の話です)

この情報を取るというのは非常に重要なポイントで、私たちが何か行動を起こす際の一つの大きな意思決定要因になります。そして、情報を繰り返しインプットする事によって、消費者の中で特定のオブジェクトに対してブランド認識(マーケティング用語ではBrand Recognition)が形成されていく事になります。

マーケティング活動の中で、

ユーザーと始めてのタッチポイントになる "ブランド" 活動を考える時に消費者やユーザーが時代の変化に合わせて、情報をどのように取得し、その情報を作り変えているのかを適切に理解し最適化する事

これは時代に合わせたマーケティング活動を考える上でのスタート地点になります。

まずブランド活動の変化を考える前にブランドというものがどのように認識されているのかを絵で考えてみたいと思います。人がブランドと認識する上で自然と行なっているのがカテゴリー分けという行為です。

この絵の中で、りんごという認識に至った経緯を色と形という二つのカテゴリーによって説明しています。このカテゴリー分けという行為はブランド活動を考える上では非常に重要で、「私たちの頭の中にそもそもそのカテゴリーってあるのだろうか?」という問いが必要になってきます。

そして、そのカテゴリーが無いとするとそれはブランドとして認知される事はないという事も理解しておく必要があります。

例えば、スマートフォンというカテゴリーは30年前の一般の人の頭の中には全く存在していませんでした。しかし現在は私たちの頭の中にスマートフォンというカテゴリーが存在します。

ではなぜそのカテゴリーが誕生したのかを考えてみると、それは私たちが日々の生活の中で「スマートフォンとは何か」という情報を知らず知らずのうちに取る回数が多くなり、反復して言葉と対象を認識するようになったからです。

これをマーケティング用語ではBrand recallという「何かと何かをリンクして紐づけて想起するようになる」行為です。例えると、梅干しを食べた時に自然と唾液が出てくるという経験をした事がある人もいると思うのですがこれと似たようなサイクルが私たちの頭の中で処理されるようになっています。(これは条件反射という経験則によって得られる反応で、パブロフの犬の研究で詳しく紹介されていますのでよければ参考にしてみてください

ここで整理すると、

カテゴリー分けというのはブランドを認識する前段階で必要な行為であり、カテゴリーに無いものを人は認識できないため、カテゴリーを作る事が大切。そしてそのカテゴリーは日々の情報量によって形成される。

という事になります。よく「ブランディングが大切だ!」という言葉を聞いた事があるかもしれませんが、ブランドが大切というよりもカテゴリーの中でブランドとしていかに認識してもらうかという事が重要になります。

ここまでブランド認識の理解を駆け足でご紹介してきましたが、最大のポイントはブランドそのものではなく、ブランドとしてユーザーや消費者が理解するプロセスが変化してきているという事です。

では何故そういった事が起きているかというと、「情報を獲得する手段が多様化し、かつ情報量が大幅に増えた」事が一番の要因です。

そして、これから情報量というのは何万倍、時が経つにつれて何億倍にも増えていくだろうと考えられます。そうすると、私たちがブランドとして認識するカテゴリーの数は膨大に増え、私たち自身も頭の中で全てを整理する事が難しくなるのです。

今回はブランド認識の仕組みと、これからの変化に関して簡単に触れてきました。「ブロックチェーンとマーケティング?」と聞いて、これは一体どういう意味だろうと思われた方もいらっしゃると思いますが、次回以降はその理由にも少しづつ触れていきたいと思います。

本日のトピックは以上で終了です!

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