見出し画像

【欧州レポート】欧州政府が進めるイノベーション促進プログラムとは?

ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。

コラボゲートでは6月3日に「個を中心とした新しいビジネスと採用の未来 」というテーマでイベントを行います!是非ご参加ください!

今回はHorizon2020というプロジェクトに関して、担当者のTeodora Sotirova氏より現在のHorizon2020の制度の状況と、今後欧州のスタートアップ向けにどのようなアドバンテージがあるのかを紹介しています。

European Innovation Councilではパイロットプログラムの積極的な支援を発表しており、資金調達のみならず、ビジネスのサポート、欧州全体でのネットワーキング、アドバイスなど多岐に渡ったサポートのシステムを準備しています。

ビジネスアクセレレーションプログラムでは、合計で約21億ドルユーロを 2,900プロジェクトに対して提供を行い、特に中小企業向けのビジネス支援に対して力を入れていくという話です。

アクセタレーターパイロットプログラムの資金調達に関しては、エクイティを通じた投資も行なっており、ビジネスのエグジットを見据えたロードマップの作成も含めて行います。

ファイナンス規模としては1億ユーロを金額としては準備しており、中小企業のビジネススケールに際して必要な資金や、海外展開のサポート、加えて初期段階のマーケットフィットなどの支援も行なっています。

European Innovation Council(EIC)では資金以外の部分で、メンタリングやビジネス開発、ネットワーキングなどアドバイザリーネットワークを活用してビジネスを加速させるスキームとして専門家が準備しています。

ポイントとしては、欧州全体から新しいアイデアを創出することに加えて欧州各国での展開を見据えた(スペインカタルーニャ地区が特に申請が多く、20件中18件が採択されている)動きで、実装実験などは他の欧州地域で行うケースもあるということ。

EICは2020年までのHorizon2020プログラム期間を通じてイノベーション領域を欧州全体で定め、その後2021年から2027年の間に実際に技術を実装していくフェーズ(Horizon Europe framework)への予算配分などを行なっていく計画で現在は検討を進めています。

そのため、日本人でもプログラムに参加することはできるため(会社は欧州域内に必要)各国からイノベーターを集めてくるという作業を合わせて行なっています

支援されるプロジェクト内容に関しては、技術領域と年度ごとに異なっており、年ごとに新しいプロジェクト採択が行われます。ここで共通して求められるのが社会的なインパクトに関する考え方です。

政府のプログラムという事もあり、ベースとなる技術を活用することによってどれだけ大きな社会的なインパクトが発生するのかというのが重要です。

例えば、採択された飲酒運転を検知する技術の場合は、飲酒運転による社会的な損失を計算した上で、その技術がそれだけ発展することによりEU含めた(EU圏以外の環境も含む)外部環境にプラスのインパクトを残せるのかという事がポイントになります。

次回は、プログラムの評価に関して紹介していきます。

気になった点は気軽にコメント、ソーシャルでご連絡お待ちしております!



ブロックチェーン技術は世界中の人たちが注目している新しいビジネスのタネの一つです!気になったら気軽にメッセージください!