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なめらかなデジタル社会基盤

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本マガジンでは、現在のWEBの構造的な課題にスポットライトを当てながら、未来のウェブのあり方、プライバシー意識の変化と高まり、分散型IDのコンセプトや技術解説・導入事例などの幅広… もっと読む
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#アプリ

ブロックチェーン開発者が取り組むコロナ対策の動きとは?

コロナ対策の動きは日ごとに増えていきます。 ブロックチェーンを活用したオープンソースの取り組みなどにも注目です。 マイクロソフト、EY、コンセンシスが立ち上げたオープンソースプロジェクトBaseline ProtocolのGithunには様々な開発者が参加し、コロナ対策アプリの開発に関わっています。 Github上では“ブルートゥースを通じて近くのデバイス同士で各々を把握するためにどのような証明が必要かの議論" が現在積極的に行われています。 ミシガン州の保健省ではコ

コロナ関連のアプリと支援策はブロックチェーンで解決できるのか?

コロナに関連したブロックチェーンのプロジェクトは新しく生まれて動き始めています。 各国のプロジェクトを追っていくのは大きなポイントになりそうです。 分散型のIoTスタートアップNodle.ioはコンタクトトレーシングアプリを開発してCOVID-19対策を進めています。 プライバシーを担保した形でランダムに匿名IDをCoalition Whisper Tracingと呼ばれるプロトコル上で提供し、感染した場合には匿名IDでクラウド上に通知が行われます。 感染した人のID

ブロックチェーンを活用した投票システムは実現するのか?

ブロックチェーンを活用した投票システムはプロジェクトが立ち上がっていますが、まだ未完成の部分が多く残ります。 今後の利活用を見据えた動きには注目です。 インドの選挙管理委員長Sunil Arora氏はカンファレンスでブロックチェーンを活用した投票の仕組みを導入することで事前登録制の適切な投票システムが提供できると発表しています。 インドの認証IDAadhaarと連携し、投票記録と個人のIDを紐づけることで個人を特定し安全に投票環境の構築ができると考えています。 欧州全

変化するテック大手のブロックチェーン対策とは?

テクノロジー大手企業の動きは一つの指標として注目が集まっています。 ブロックチェーン分野に関する動きにも注目です。 タレント企業Cornerstone、Clearinghouse、SAPとUpworkなど11社は連携してVelocity Network Foundationを設立し、証明書の発行システムの開発を進めています。 データプライバシーやセキュリティの観点からデータを従業員や求職者に提供し、データを保存せずブロックチェーン上で取引する仕組みを進めています。 テ

ブロックチェーンで変革するゲームモデルとは?

ゲーム関連のブロックチェーンを活用した取り組みは2020年も引き続き増えていきそうです。 その中でどのような活用方法が生まれてくるのかに注目です。 パニーニアメリカはブロックチェーンを活用したライセンスカードを展開すると発表しています。 ブロックチェーントレーディングカードはコビーブライアントやシャキール・オニールなどのアスリートとパニーニのナショナルデザインを合わせ提供します。 ファンはトレーディングカードを取引できブロックチェーンカードはそれぞれ通常のカードと同じ

デジタル上の権利はブロックチェーンで保証されるのか?

著作権やコピーライトの話はビジネスにおいて今後重要になって行きます。 技術を活用した取り組みによって新しいフェーズに移って行く可能性があります。 EUが支援するAMableは中小企業向けに新しい製造モデルの技術提供を発表し、新製品などの開発を低コストで提供できる仕組みを展開して行く計画です。 The AMableプラットフォームは3Dプリンターを活用して物の製造をする際に、製造データの著作権を適切に管理できる仕組みを実装し発明者に対して利益還元を行う取り組みを進めていま

ブロックチェーン技術とプライバシーの未来は?

データとプライバシーの問題はよくトレードオフにされがちなのですが、今後さらに注目が集まりそうです。 その中でいくつかの動きを紹介します。 カリフォルニアで来年から始まるカリフォルニア消費者プライバシー法では(CCPA)域内外の企業がカリフォルニア在住の人たちのデータを扱う際に、2500万ドル以上の収益を上げる際に従う必要があります。 GDPRに似たような動きではありますが、GDPRよりは厳しくないものですが、今後個人情報の取り扱いに関する議論はさらに広がっていきそうです

加熱するメッセンジャー競争とブロックチェーンの関係性とは?

メッセージアプリを展開する企業は各社ブロックチェーン、仮想通貨に関連したプロジェクトを始めています。 各社によってそれぞれ意図は異なりますが、今後の展開に注目です。 野村グループをメッセージアプリを展開するLINEは将来のブロックチェーン展開に関して協力を発表しています。 LINEが展開するLVCに野村が出資を行い、ブロックチェーンを活用した金融サービスの展開をスタートします。 パートナーシップを通じてLINEが保有する8100万人ほどの日本ユーザーへの金融アクセスを

ブロックチェーンで支払いサービスは良くなるのか?

仮想通貨やブロックチェーンを活用した支払いのエコシステムは実装含めて徐々に広がりつつあります。 アップデートも盛んに行われているので、動きに注目です。 サムスンが展開するサムスンペイと支払いプラットフォームFinablrはアプリを活用した国際送金分野で協力を始めています。 複数の支払い方法を活用できるようにサムスンペイウォレットを通じて47ヶ国向けに利用できるように進めています。 送金はサムスンペイが考える初期のステップで、最終的にはより安全にトークンなどの取引をSa

ブロックチェーンと金融サービスの課題は何か?

金融サービスを広げていく事は社会参画を増やしていく一つのきっかけにもなります。 いくつかプロジェクトは動き始めていますが、その中での課題と改善点も出てきているのが現状です。 Oxfamとステーブルコイン開発プロジェクトが進めるバヌアツでの取り組みは初期の試験的取り組みからステージ2への移行期にあります。 これまで200人の居住者と34のベンダーを協力してメル・マート、パンゴ村で4000バツ相当の取引(ステーブルコインDAI)をタップ式のペイメント方法で行ってきました。

Libraが進めるブロックチェーンエコシステムの現状は?

Facebookが進めるLibraプロジェクトは政治的な論争の裏で新たな動きが進みつつあります。 その中でいくつか注目のトピックを紹介します。 FacebookグループのWhatsAppは複数のデジタル決済サービス事業者と国有銀行など含めインドネシアの決済事業者と連携の話を進めています。 WhatsAppのサービスはFacebookメッセンジャーと別に拡大しており、連携先としてはライドシェアと物流に注力するGo-Jek、モバイルペイメント提供企業DANA、フィンテックス

ブロックチェーンでも加速するメッセージアプリ競争とは?

FacebookのLibraのような取り組みは今後も増えていくだろうと思います。 特にメッセージアプリの競争の加速が大きく影響していきそうです。 韓国のメッセージアプリカカオは“Klip”と呼ばれる仮想通貨ウォレットを開発しています。 ブロックチェーンを開発する部門GroundXが主導していて、デジタルウォレットを通じてユーザー情報とデジタルアセットの管理ができるものです。 Klayの技術を基盤としたノンファンジブルトークンなどを活用し、ゲーム上で獲得したトークンはK

カードゲームとブロックチェーンの相性が良い理由とは?

ブロックチェーンとゲームをキーワードに色々なプロジェクトが誕生してきています。 その中でも一部アップデートを紹介します。 ゲームマーケティングスタートアップRefereumはPUBGとパートナーシップを発表し、リワードとしてRFRトークンの提供を行います。 PUBGをプレイするとミッションをクリアしていくことでトークンが付与される仕組みです。 ブロックチェーン技術はその中で少額の支払いで活用され、ゲームコミュニティ内でのエンゲージメント向上に繋がります。 ゲームはト

Facebookのリブラニュースの裏で起こっている新たな出来事とは?

Facebookのリブラの報道に関して、アメリカ以外で大きな反応が起きています。 その中の一部のトレンドを紹介します。 中国の外からのインターネットへのアクセスは非常に限られているにも関わらず、Facebookのリブラのニュースに関しては大きな関心が集まっています。 Weiboのサーチランキングでは上から三番目まで注目されるニュースになっています。 Facebookの発表はアメリカだけでなく中国国内でも大きな影響を与えています。 いくつかの国ではFacebookが発