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なめらかなデジタル社会基盤

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本マガジンでは、現在のWEBの構造的な課題にスポットライトを当てながら、未来のウェブのあり方、プライバシー意識の変化と高まり、分散型IDのコンセプトや技術解説・導入事例などの幅広… もっと読む
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2020年3月の記事一覧

コロナ対策で動き始めるブロックチェーン関連の取り組みとは?

コロナ問題を解決するために様々な取り組みが動き始めています。 ブロックチェーンを活用することで解決できる分野には期待が集まっています。 分散型技術のインキュベーションプログラムを提供するバークレーブロックチェーンXceleratorはSnark Healthデータを活用したCOVID-19対策プロジェクトとして、患者データの利活用に取り組むように計画しています。 Snarks platformでは個人や非営利組織、政府機関などが共通してコロナに関するデータをシェアして活

コロナ対策でブロックチェーンはどのように活用されるのか?

コロナの影響下でいくつか新しいブロックチェーン関連のプロジェクトも動き始めています。 今後どのような形で広がっていくのかには注目です。 国連は月間のニュースレターを通じて発表しアリババ系のアントフィナンシャルが提供するコロナ対策のブロックチェーンサービスを活用することを計画しています。 合わせて、アフリカで幅広くデジタル通貨を提供するM-Pesaとの連携も始めます。 国連はアントが提供するサプライチェーンファイナンスプラットフォームであるDuo-Chainを活用して請

デジタルIDをブロックチェーン上で実装する意味とは?

ブロックチェーンとID関連の取り組みは新しく注目が集まりつつある分野です。 今後も様々な取り組みがスタートして行く可能性があるので注目です。 コロナが広がる中でアラブ首長国連邦のコミュニティ開発庁(MOCD)は新しく政府デジタルIDサービスの活用を進めて行く計画です。 市民とコミュニケーションが取れる仕組みをブロックチェーン上で実装していきたい考えです。 MOCDでは現在ブロックチェーン上で2,919の異なるドキュメント処理を計画しており、今後はデジタル認証などを進め

ブロックチェーンと食の安全性の議論は進んで行くのか?

食品のトレーサビリティは流通の流れを可視化する上でも非常に重要です。 各社安全性を担保するための取り組みを進めています。 中国のローカル食品マーケットはブロックチェーン、AIやビッグデータなどを活用したトレーサビリティの仕組みを進めると発表しています。 仕組みは広州市のマーケット管理局が管理し、食品の流通などを適切に把握し安全性を担保したい狙いです。 トレーサビリティサービスを活用して生産地や生産者情報などを把握し、農業における生産証明などを提供していきたい狙いです。

銀行口座以外の仕組みをブロックチェーンで実現できるのか?

世界でも銀行口座を持っていない人たちは数多く存在しており、新しい技術やソリューションでの対応が求められます。 特に有事の対応などは今後大きな課題になっていきそうです。 コロナによる感染拡大が広がって行く中でアメリカ合衆国下院では、既存の金融システムとは別のデジタル通貨のサービスを支払いシステムとして提供するように検討しています。 月額20万円近くの支払いを年間750万円以下の収入の人たちに向けて支払いを行う計画で、口座を持たない人たちにも幅広く提供してく予定です。 2

ブロックチェーン産業の給与水準は上がっているのか?

昨年は一時期ブロックチェーンに関する仕事が大幅に拡大しているという話がありました。 一方で業界に大きな変化も起き始めているので、今後の動きに注目です。 中国の “2020 China Blockchain Professional Development Report” によると中国でのブロックチェーンプロフェッショナルへの給与に関しては2018年全体と比較すると37%落ち込んでいることが発表されています。 2019年に大幅にブロックチェーン関連の職種の給与が下がったの

ガス分野がブロックチェーンに注目する理由とは?

ガス分野でもブロックチェーンを活用した取り組みは進みつつあります。 エネルギー効率など様々な展開が今後は期待できます。 アルゼンチンのブロックチェーン企業IOV Labsは企業向けのGasnetブロックチェーンネットワークを発表しました。 ガス大手企業のGasnorとEnargasは国内でのブロックチェーンを活用したソリューション展開を認可するとしています。 Gasnetは許可制のRSKエンタープライズブロックチェーン上で展開され、取引の記録と認証が行われます。ネット

アカウンティングファームとブロックチェーンのシナジーとは?

アカウンティングファームのブロックチェーン活用は徐々に進みつつあります。 特に会計プロセスなどが変化する可能性があるので動向には注目です。 EY日本法人は日本酒、フルーツのトレーサビリティサービスをブロックチェーンを活用開始しています。 狙いとしては偽装品を防ぐために行う計画です。 消費者はQRコードを活用してラベルを確認し、3言語に対応するように設計されています。 温度管理やサプライチェーンの効率化に加えて、海外のレストランやボトルショップへの展開も見込んだ上での設

ブロックチェーンを活用したペイメントソリューションとは?

ペイメントに関する取り組みは技術の発展とともに進歩しつつあります。 今後どのように進んでいくのか注目です。 中国人民銀行 (PBoC)は2019年に支払いに関する進捗を発表し、モバイルの発展とともにモバイルペイメントが広がっていることに加えて取引は68%拡大しています。 現金からモバイルペイメントへの変化は銀行の活用量が減少することを意味していて、19%の銀行取引が減少しています。 1万人あたりで分析した際のATM利用は1.56%減少しており、モバイルウォレットを活

医療の仕組みはブロックチェーンでより有益になるのか?

医療に関する仕組みは新しい病原菌などの誕生によって徐々に変化していきます。 技術的な解決策も必要な領域なので今後の動きに注目です。 リサーチ、コンサルティングを提供するFrost & Sullivanはブロックチェーン技術を活用した医療請求の仕組みで2019年の北米ヘルスケアアワードを受賞しています。 ブロックチェーンを活用することで保険企業と医療提供者の取引を円滑にし、リアルタイムでのデータ更新やコスト削減を事業者間で実現できる仕組みを進めていく考えです。 これまで

ブロックチェーン技術とアートが実装する新しい世界とは?

アートやコンテンツはブロックチェーンを活用した一つの事例として注目が集まっています。 今後様々な実事例が実験される可能性があります。 仮想通貨交換所とカストディアンサービスを展開するGemini Trustはブロックチェーンを活用したデジタルアート売買ができるマーケットプレースを発表しています。 ブロックチェーンは世界中とのファンとの関係性を構築するために利用されることも多く、今回はアーティストとブランドを直接つなぎ、コンテンツ証明としても活用したい狙いです。 アート

中国系のネット大手が進めるブロックチェーンの動きとは?

中国のインターネット系企業は着々とブロックチェーン関連の技術開発も進めています。 今後どのようなプロジェクトが実装されていくかには注目です。 中国のネット通販大手のアリババはブロックチェーンシステムを活用したトレーサビリティシステムを導入し、輸入商品の充実につなげていきたい狙いです。 アリババはこれまで発生していた商品のトラッキングやミスマッチ、物流関連の誤情報などの問題を解決していきたい狙いで新しいシステムの構築に当たっています。 消費スタイルの変化は徐々にオンライ

航空業界が注目するブロックチェーン技術への期待とは?

航空分野でもブロックチェーン技術を活用した取り組みは徐々に広がりを見せてきています。 今後技術が発展していく中で、どのような新しい取り組みが見えてくるのかには注目です。 航空業界が抱えるテクノロジー組織SITAは航空貨物コンテナのトラッキングをブロックチェーンを活用して実施すると発表しています。 SITAは非営利組織のULD Careと実証を行いコンテナがどのルートを辿ってきているのかを記録する仕組みを提供します。 ブロックチェーン技術を既存のプラットフォームと統合し

中央銀行によって変わるブロックチェーン進捗度とは?

中央銀行間での新技術に関する取り組みは昨年以来徐々に進みつつあります。 今後どのように取り組みが広がっていくかには大きな注目が集まっています。 イングランド銀行ではディスカッションペーパーを公開し、中央銀行でのデジタル通貨の可能性に関して言及しています。 事前に行われたリサーチを通じて中央銀行デジタル通貨のインパクトとそれによって決済の仕組みがどのように変化していくかについて発表しています。 連邦準備委員会ではコロナの動きによって経済活動に大きな影響があり、多くの国で