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第2章②選択肢が多い方が好き、でも多過ぎると選べない矛盾


前回に引き続き「状況」によって変化する意思決定についてです。

▼前回の振り返り


1.情報は多い方が良い、でも多過ぎると良くない

現代インターネットの普及により、スマホ1つで多くの情報が簡単に入ってくる時代。
しかし、これが喜ばれる反面、選択されにくくもなっているのです。

例えば皆さんも利用しているAmazonですが、大抵どんなものでも検索すればヒットしますよね。
しかし、「トイレットペーパー」と検索して出てきた商品数はなんと4000件。
合理的に考えるとそれぞれ値段やシングルダブル、数量などを比較検討して購入しますが、皆さんは果たして4000件を比較検討しますでしょうか。考えるだけでストレスですよね。


だから検索上位のものやオススメの物を選択したり、面倒になって選択しないという事が起きるのです。
しかし、Amazonの良さは配達が早い事もそうですが、「何でもあって沢山ある」のもAmazonが利用される大きな要因になっているのも事実です。


2.選択肢を絞る仕組み

では、Amazonがそんな選択肢の多さをカバーしている方法とは何なのでしょう。
それは「選択アーキテクチャー」です。
選択アーキテクチャーとは、選択肢をどのように設計したらいいか最適な方法を探る概念です。
Amazonではこの選択アーキテクチャーを駆使して、顧客のデータからアルゴリズムを利用し、オススメ品を提案して選びやすくしているのです。


皆さんはtiktokを見ますか?
私はよく見るのですが、気がつけば20分、30分経っていていつもゾッとしているのですが、何故こんな事が起きるのか。
それは自分が選ばなくてもスワイプすれば、自分の興味関心のある動画が流れてくるのです。
そう、選択しなくても、考えなくても良いのです。
ストレスフリーだから際限なく見てしまう。

情報が溢れている時代で、選択肢が多い方を好んではいるが、多過ぎるとストレスという矛盾した人間にとって選択アーキテクチャーは最高で最強です。

3.募集広報の事例

現代の高校生達は情報に溢れ、進路選択でさえ沢山の選択肢を与えられ選択を迫られています。
「中々進路が定まらない」という高校生達からの声を沢山聞きますが、本人達が悪いのではなく、選択肢を与えるだけ与えてあとは自分で決めろと大人が迫るこの状況がきっと良くないのです。

ある程度何かをきっかけに選択肢を絞って提案してあげる事も大切だと私は思います。


「人と話す事が好きな人にオススメ!」
「〇〇業界でオススメ職種3選!」
など、ただ情報を発信するのではなく、絞って提案してあげた方が選択されやすい、しやすいです。


是非活用してみて下さいね!

ではまた次回♪

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ニコさん|募集改善ドクター【学生募集をマーケティングのチカラで改善!】
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