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『定年前』を読む

三連休の真ん中は、読書感想文です。

サラリーマンの定年を巡る問題は、50歳を超えた私にとって、遅くとも数年以内には確実に降りかかる現実ですから、今から意識高くリサーチ活動しています。

私がそういう意識だからかもしれませんが、立ち寄る書店でも「定年」というタイトルが付いた書籍がやけに目につきます。世の中には、私と同じように感じて、この手の本を買い求めている人も多いのでしょう。書籍マーケティング的にはきっと鉄板の需要のあるテーマなんだと思います。

本書の著者である大江英樹氏は、大手証券会社を定年退職した後に独立された方で、今も現役として講演会活動や執筆活動をされているとのこと。サブタイトルに『50歳から始める「定活」(=定年活動)』と付けられていたので、手に取ってしまいました。

避けられないのは、定年後のお金の話ですが、著者は定年後も自分のペースで働くことを推奨されています。(働かない自由もありと言われてはいますが)、働き方の選択肢としては、

① 再雇用で働く
② 定年を機に転職する
③ 起業ないしは自営業になる

があるとし、御自身の経験も踏まえて①はお奨め出来ない、定年前から情報収集と準備を進めておけば、②③は難しくないと言います。

今勤めている会社で定年後も継続勤務することは、選択肢として全く考えていない私としては、大変心強い意見です。副業のススメ、SNS利用の肯定、50歳を過ぎたら会社の人間とは付き合わない、異性の友達を持つことが大切…等、私が考えている事ともかなり近いので、読後感も良く、勇気を貰える内容でした。

どんなに周到に準備を進めた所で、将来に不安は尽きないものです。明るく、無理せず、悲観せずに自分らしくやればいいんだと思います。

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