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『7つの習慣』を再読する

以前に手を出したものの挫折して本棚にしまいっぱなしだったベストセラー本、スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』を引っ張り出して、読み返しています。

私が、世界的にも有名なこの書を購入したのは2009年です。

意気揚々と読み始めたものの前半部分で挫折し、そのまま死蔵したままになっていました。かなり話題になったビジネス書だというのは知っていましたが、内容もほぼ覚えていません。著者のコヴィー博士は2012年に亡くなられ、今は彼の弟子にあたる人達が教えを継承して活躍しています。

人生の扉を開く『7つの習慣』については、関連本・解説本・解説YouTubeが多数出ていますので、内容を私が解説する必要はないと思います。一度読んだくらいでは、深い洞察など出来そうもありません。

しかもまだ、【第一の習慣●主体性を発揮する ~P123】を読み終えた所なので、まだまだ先は長いです。読み進めていく中で深く刺さる部分が多かったのは事実です。自分の持っている良性ではないパラダイムを転換させないといけないと感じ始めています。

最近は心の動揺があり、軸に据えるべき信念が揺らいで迷走気味である、という自覚があります。自分ひとりで考えていると悶々としてきます。救いを本や先人の知恵に求めたい衝動に駆られ、定評のある本書を引っ張り出してきました。これまでの所で印象に残ったところを抜き書きます。

● 個性主義と人格主義
● 自分の人格に基本的な欠陥、二面性、あるいは不誠実さを持ちながら、テクニックや手法だけで人を動かしたり、仕事をさせたり、士気を高めようとしたりすれば、長期において成功することはできない。(P13)
● 行動や態度の源であるパラダイムを見つめることなく、表面的な行動や態度を変えようとしても、長期的にみてほとんど意味がない(P23)
● 日常生活の比較的小さな変化を望んでいるのであれば、行動や態度に働きかけるのが適当だろう。しかし、著しい変化を遂げたいのであれば、パラダイムを変えなければならない。(P27)
● 私たちの持つパラダイム、頭の中に描く地図が、こうした原則や自然の法則に一致すればするほど、それは正確かつ機能的なものになる。(P34)
● 急性の問題や痛みに対して応急処理ばかりを続けていれば、やがてはその対応策自体が表面下に隠れている慢性的な問題をかえって悪化させる結果になる。(P42)
● 習慣は、知識とスキルとやる気という三つの要素からなっている。(P52)
● 依存→自立→相互依存
● 自立的な考えだけでは、相互依存的な現実には対応できない。自立しても、相互依存的に考えたり行動したりするまで成熟しきれていない人は、独立した生産者として好業績を上げることはあっても、チームの良いメンバーやリーダーになることはできない。(P58-59)
● 目標達成のP(Performance)と目標達成能力またはそれを可能にする資源(Capability)のPC(Performance Capability)のバランスが大切

私には読み込んでいくのがなかなか難しい本です。本書の内容を理解でき、自分の行動規範に定められたとして、実践し続けられるのかは不安です。

コヴィー博士が書いているように、身近に置いて何度も読み返す必要がある本です。今の私が前に進むためには、本書と真剣に向き合うべきです。

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