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『個人力』を読む

本日の読書感想文は、澤円『個人力 やりたいことにわがままになるニューノーマルの働き方』です。

澤円氏とは?

著者の澤円(さわまどか)氏は1969年生まれ。長髪に口髭という個性的な風貌です。ご自身の自己紹介を援用します。

僕、澤円は、いま最新のテクノロジーをベースに、様々なテーマのプレゼンテーションや講演を年約300回行っています。同時に、大学の客員教授やスタートアップ企業の顧問など複数の仕事を持ち、自ら主催するオンラインサロンや、ソーシャル経済メディア「NewsPicks」のプロピッカー、ボイスメディア「Voicy」のパーソナリティをはじめ、複数のコミュニティで活動しています。(P3-4)

Voicy『澤円の深夜の福音ラジオ』には、リスナー登録して毎日楽しんでおります。2020年8月末で、23年間勤めた日本マイクロソフトを退職されました。タイトルの『個人力』を発揮して、人生を目一杯謳歌されているように見えます。

自己中に生きるための『個人力』

本書は、Voicyの澤氏と荒木博行氏の対談の中で知りました。本の帯には『これからは生き抜く究極の自己中戦略』ということばと

Being ありたい自分 (を実現するために)【序章】
☑ Think あたりまえを疑う 【第1章】
☑ Transform 常にアップデートする 【第2章】
☑ Collaborate 「個」として協働する 【第3章】

の図解があります。章構成もそのように配置されています。

本書は、澤氏自身が書き下ろした書ではない(口述筆記の模様)ものの、自身がキーワードとしてよく語る「Being」が体系化された書になっているようです。個人力は、以下のように定義されています。

「個人力」とは、多様な人たちと助け合いながら、楽しく生きていくための力。そして、その「個人力」を身に付ける過程は、本当に「ありたい自分」を確立していく過程そのものなのです。(P4)

私的感想

とても読み易い本です。現代社会の捉え方、個人でどう生き抜いていくかの視座を得て、自分の行動に落とし込むヒントが見つかると思います。頭の整理にいい書だと思います。組織の呪縛・違和感から一足先に足を抜いた私にもよい復習になりました。

澤氏は自身を「ポンコツ」と自称されており、ラジオでも、エピソードを披露されています(私はそこまでポンコツ感を感じませんでしたが…)。ポンコツの自分を認め、できないことは他人に頼り、自分のできることに集中する、ということも強調されています。

月並みな表現ですが、個人力をまとっている澤氏は面白い人です。強い情報発信力を持つ人は、優れた仲間を呼び寄せて影響力を持ちます。現代の波をうまく乗りこなしている人だなという印象を持ちました。

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