まいにちアスパーガール!

1989年生まれ女子。25歳でアスペルガーの診断をうける。「女の子のアスペルガー」の笑…

まいにちアスパーガール!

1989年生まれ女子。25歳でアスペルガーの診断をうける。「女の子のアスペルガー」の笑いと涙のエッセイ集。

マガジン

  • そうか、アスペルガーだったのか。#成人期

    25歳でアスペルガーと診断されたアスパーガール。 いままでの人生を思い返してみると、 「あれって、もしかして、その特性のせいだったのかな」 と思うことがいっぱい。 そんな成人期のエピソードをまとめます。

  • 感覚過敏

    アスペルガー判明後に気づいた、「感覚過敏」という存在。 そして、これはそうだな、とおもったエピソードをまとめます。

  • アスペルガーのおかげ

    アスペルガーのおかげで、得したな♡と思ったエピソードをまとめます。

  • そうか、アスペルガーだったのか。#思春期

    25歳でアスペルガーと診断されたアスパーガール。 いままでの人生を思い返してみると、 「あれって、もしかして、その特性のせいだったのかな」 と思うことがいっぱい。 そんな思春期のエピソードをまとめます。

最近の記事

電話が嫌いな本当の理由とその対処法

最近、携帯電話を解約しました。携帯電話があるのが当たり前の時代に育ったわたしたちの世代。 中学生になると、クラスの半分はケータイを持っていました。 そんな周りの流れと一緒に、わたしも中学生になり、 親を説得し、ケータイをゲット。 学生時代は、メールを1日に何十通も送る生活を楽しんでいました。 それから14年、計6台のケータイと一緒に育ってきましたが、 この春、一端、ケータイを卒業することにしました。 電話を携帯している。 いつでも電話がかかってくる。 その状況が、わたし

    • 野球中継が “痛い” ?

      野球中継で体調がわかる?わたしのもつアスペルガーの特性として、『自分の疲れを自分で認識できない』というものがなかなかやっかいなのですが、担当医と話しているうちにだんだん自分の疲れのバロメーターを認識する方法がわかってきました。 わたしの場合、いちばん顕著に現れやすいのが、『聴覚過敏』です。 ボリュームの調整機能が格段に落ちる。 すべての物音が同じボリュームになることで、周囲の音がうるさくて、耐えられなくなってくるのです。 そうなったらもう身体が「疲れているから休ませて〜」と

      • ただひたすら見て覚える試験前

        紙面をそのまま脳にスキャンする勉強法ってひとそれぞれ違いますよね。 ・書いて覚える人 ・何度も問題を解いて覚える人 ・声に出して覚える人 ・聞いて覚える人 ・ひとから習って覚える人 etc... そんな中わたしは、『見て覚える人』です。 教科書やノートをひたすら見て覚える。 紙面をそのまま画像として、脳にスキャンするんです。 試験のときは、脳内でスキャンしたノートをめくって、 目的の内容が載っているページをみつけて、 その部分を拡大して、答えにあたる箇所をみつけて、 答案用

        • 気づけばシリアルだけで一週間。

          食べ物に執着がない!よくビックリされることに『たべものに執着がない』ことがあります。 興味のあることには、とことん情熱を捧げるアスパーガール。 反対に、興味のないことに関しては、とても無頓着です。 わたしの場合は、それが『たべもの』。 もちろん、好きな食べ物や嫌いな食べ物はありますし、人並みに美味しいかまずいかをわかる舌は持っていると思います。 でも、時間やお金をかけてまで「美味しいもの、身体にいいもの」を食べようとは思わないのです。 衣◎・食×・住△アスパーガールの中

        電話が嫌いな本当の理由とその対処法

        マガジン

        • そうか、アスペルガーだったのか。#成人期
          8本
        • アスペルガーのおかげ
          1本
        • 感覚過敏
          2本
        • わたしのこと
          2本
        • そうか、アスペルガーだったのか。#思春期
          4本
        • そうか、アスペルガーだったのか。#こども時代
          6本

        記事

          「赤い」ランドセルは、イヤ!絶対!

          女の子は『赤いランドセル』って、だれが決めたの?いまでこそ、ジェンダーで色をわけることはほとんどなくなってきましたが、 私の小さい頃は、まだまだ性別によって特定のイメージがある時代でした。 寒色→男性、暖色→女性、中間色→どっちもOK が当然だと思われていたし、そうであることを求められていたように思います。 もちろんランドセルも今のように、水色や紫、オレンジなどカラフルな色はなく、「男の子は黒!女の子は赤!」というのが当たり前の時代でした。 ランドセルを買ってもらえるって

          「赤い」ランドセルは、イヤ!絶対!

          7:00ぴったりにご飯を食べはじめたい。

          できあがったご飯を前に、じっと待つ。これは、アスパーガール独特の『こだわり』のつよさのせいだと思うんですが、わたしは『時間ぴったり』じゃなきゃ動けないことがありました。 とくに小学生、中学生のときはその傾向が強かったと思います。 たとえばこういうことがあります。 毎日7時にご飯を食べると自分で決めていたとします。 そして、ご飯が6時57分に食卓に並ぶとします。 そのときわたしは食卓に座り、家族と一緒に「いただきます」をしたあと、 お箸をもたずに7時になるのを3分間じっと待

          7:00ぴったりにご飯を食べはじめたい。

          国旗にハマったこども時代

          いちばんスキな本は『こっきのえほん』でした。とてもありがたいことに、教育熱心な両親のもとに育ったわたし。 家にはもちろんたくさんの絵本がありました。 兄と一緒に、母の読み聞かせを聞きながら、ねむる日々。 「林明子さん」や「安野光雅さん」の絵本、 「てんぐちゃんとだるまちゃん」シリーズ、 「エルマーの冒険」シリーズ、 「ぐりとぐら」シリーズ...。 スキな絵本はたくさんありましたが、そのなかでも一番わたしが繰り返し読んで大好きだったのは、母が兄に買っていた戸田デザイン研究室さ

          国旗にハマったこども時代

          発達障害が血液型くらいに感じられる世界

          Facebookの個人ページにアスペルガーの記事を書いたら、思った以上に多くの反応をいただきました。 びっくりしたと同時にとても嬉しかったです。 それで、もっと広いひとたちにわたしの声を届けることで、発達障害への不安や偏見が少なくなっていけばいいなと思って、noteでエッセイを書き始めることにしました。 中には、そんなパーソナルな話題、SNSでしちゃっていいの?って不安になった方もいるかもしれません。 でも、わたしにとっては、自分がアスペルガーであることを告白すること

          発達障害が血液型くらいに感じられる世界

          アスペルガーに関するnoteをはじめます。

          テレビで発達障害の特集があっていました。 まじまじと観ました。 わたしも発達障害です。 昨年診断をうけ、判明しました。 びっくりしました。 そして、とてもホッとしました。 発達障害とは、うまれつき、脳の機能に障害がある(わたしとしては、"障害がある"というより、"一般的な発達とは異なる発達をしている"と理解しています)ゆえに、日常生活に支障がでたりするというもの。 支障がでるっていうのは、一般の社会は、一般的な脳の発達をしている多数派の人たち向けにつくられているシ

          アスペルガーに関するnoteをはじめます。

          そろそろ放電タイムです!

          わたしたちには静かな場所でのひとりの時間が必要です。情報のコントロールが苦手なわたしたちは、不要な情報も受け取ってしまう体質のため、『ひとといること』それだけで過剰なエネルギーを受け取ってしまいます。 『ひと』はもちろん、『音』や『光』『匂い』『振動』いろいろなものに、日々絶え間なく振り回されているのです。 それらが渦巻いた雑踏のなか、つまり都市のなかで過ごすことは、常に莫大な負荷を抱えて生活していることと同じで、スイカ割りをするかのように、ぐらぐらする世界を必死に歩いて

          そろそろ放電タイムです!

          「はい。」は言えなきゃだめですか?

          「はい。」が言えない子。ふつうだったら、大きな問題はないのかもしれませんが、 わたしは、「はい。」ということに大きなプレッシャーを感じていました。 自分の中で、心の底から「そうだ、その通りだ。」と思えない限り、 「はい。」という言葉が言えなかったのです。 日本では、とにかくまず「はい。」と言え!みたいな風潮があります。 それを理解できなかったわたしは、「はい。」が即答できないことによって 多く誤解されてきたことだと思います。 1+1=2とは限らないじゃないか。なぜ「はい。」

          「はい。」は言えなきゃだめですか?

          迷子の天才

          わたしは迷子の天才でした。こども時代のわたしの得意技。 それは、『迷子になること』でした。 家族での外出のたびに、どこに行っても、迷子になります。 ショッピングでも、テーマパークでも、スキー場でも迷子になります。 お兄ちゃんも他の子も、迷子にならないのに、いつも私だけ迷子になります。 でも原因は一般的な迷子とはすこし違うのかもしれないなと思っていました。 それは、『勝手にどこかに行ってしまう子』ではなかったからです。 立ち止まる子。たとえば、ショーウィンドウに可愛い展示をみ