時代〜Covid-19〜

わたしの生まれた国の歴史が
世界の歴史が
今 動いているんだ

涙を流しながら
YouTubeを見て思った

新しい年が明けて
ここに来て三年目の夏だった

胸につかえる何か重い塊
無重力で頭の中を
しっちゃかめっちゃかにめぐる
わたしの整理のつかない思考は
呂律の回らないおっさんでしかない

つまんない煩悩
理解不可能なニュース
このドキドキの行く手
わたしのふたつの小さな手

ごちゃごちゃの渦の中には
冷たく蒼いクールなゾーン
鼻唄が取り巻く己れの脳みそには
犇めき合う文字数の思考が列をなしてる

テレビのニュース番組、SNSの情報、
耳が目が心が疲弊していく
インフォデミックだ

行く手がない
行く先が見えない

このまま感染症が世界を飲み込み
国民を恐怖でぐるぐる巻きにしちゃう
ここから観ている国は
まるで昔読んだ漫画の世界のようだ

家に閉じこもって
住んでいた町を思い巡らせたら
コンビニの店員がAIロボットに
成り済ましているような気がして
全身鳥肌が立った

感染症にかからない彼ら
感染症に惑わされる私達

それでも考えて考えて考えまくって
やってくる未来に備えるんだ
これから時代がウネっても
やってくる敵に立ち向かえる力を
私たちの遺伝子は持っているはずだ
生きる道を切り拓けるんだ

まずは自分の周りから
守れる知恵と力を

March 2020