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ひきこもり日記*まいりました

眠れない。イライラする。
お酒の量が増える。息が苦しい。
からだが重くて、掃除がいいかげん。
お風呂もさっとシャワーだけ。
どんどん自分がすさんでいく。
清潔感がなくなり、淀み、見た目もかまわず沈む。

そんな負のループに「まいりました」と白旗を上げた。
ただし他人に言うのではなく、じぶんに言った「まいりました」
(同居人に具合が悪いと言ったら「コロナじゃないだろうな」と冷たい目で言われたまま忘れられた)

じぶんの「なんとなく具合が悪い」状態にあきあきして、それがわたしのベストな状態なのかと思ったら笑えた。
「ばかなの?あんたその状態がいいんでしょ。ひきこもりの言い訳だもんね」

笑ってみたら執着がほどけていく。
怒りとか自己否定な考えを「考えてはいけない」と思ってるのは、エネルギーが固まっていてうしろ向きのエネルギー。
「まいりました。降参です。今はしっかり怒りを感じて、からだと向き合って痛みを感じましょう。その違和感はあなたしか感じられない信号です。黄色信号では注意していることで進めることもあります」
怒りと自己否定を認めると、そのとたん前向きなエネルギーになる。
こころがほっとする。わたしだって怒ってもいい。いやな気分を感じていい。

マイナスな場所にいると、しあわせで理想的なプラスのところが、遥か遠くに感じる。だから0ゼロに戻る。時間だって今は0。ゼロに戻ればマイナスもプラスもなく、0……なんにもない。

マイナスからゼロ状態に戻す方法は、じぶんを夢中にさせること。

はじめに水を飲む。
深呼吸をする。
たまに深呼吸をするともっと苦しくなった。わたしは息の仕方を忘れたのかしらと思うときは、ため息をついた。過呼吸体質のわたしは、息をうまく吐けない。ため息をつくとしあわせが逃げるなんていうけど、わたしにとってため息は息抜きだった。

ちょっとずつ恐る恐るゼロに進んだ。
しなくてはならないことも、思い込みかもしれないと疑ってみた。しなくてはいけないことなんて、息をすることだけだとじぶんに言い聞かせた。

水を飲むとからだが動かせた。野菜をたくさん切ることが面倒じゃなくなり、お酒のつまみはサラダやキムチやきゅうりを切ったもの…野菜にして飲むと味わえた。そうやってしっかりお酒とおつまみを味わうと(目をつぶって食べてみたりした)お酒が苦く感じた。初めてビールを飲んだ時でさえおいしかった長い親友が塩対応してる。わたしが変わったのか?と思ったら、なんだかうれしかった。雑に扱ってごめんと、親友のお酒とじぶんにあやまった。
雑に扱われるのがいやなんだと、こころが言った。

だから「まいりました」
あなたにはかないません。
これからは丁重に対応し、ひとくち一口を神の水としていただきます。

小さな小さな抜け道をつくって、成功体験を積み重ねて、それから遠いと思ったところへ向かえばいい。ゼロに戻りつつ、旅はつづく。旅の途中が楽しいことを思い出して、おもしろがって進もう。そしてそれを忘れそうなときはまた「まいりました」と言ってみようと思った。



ありがとうございました




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