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ひとりぼっちの地球街道

プロローグ

インターネットが流行っている。
会社のホームページにかなりの空きがあった。
そこに二十歳の時世界中を旅した写真と旅行記を載せた。
「まぁ、見てくれる人は一日十人ぐらいだろう」と思っていた。
ところが毎日百名以上。多い時は百五十名ものアクセスである。
そのうちテレビ朝日、神戸のさんテレビ、FM群馬、FM横浜、
産経新聞、旅行雑誌「るるぶ」、コンピューター雑誌「イエローページ」
などが取り上げてくれた。NHKからも放映の依頼があった。
アメリカでは一ヶ月百万人がアクセスするという若者を中心にした
インターネット、タップオンラインという通信会社が英語で僕の旅行記を紹介している。僕は猿岩石なる人たちを知らなかった。
彼らが僕のようにシルクロードを貧乏旅行しているとか。
E-メールが山のようにくる。
「旅行記をもっと読みたい」。
「詳しく知りたい。」
「自分も貧乏旅行をしたいがちょと不安なのでアドバイスを。」
とか、、、、。
海外、特にアメリカの若者からは
「どうすればたった三百ドルで世界一周ができるんだ」
という問い合わせが多かった。

出版社:悠飛社


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