見出し画像

シンガポールの光の祭典、ディーパバリをガーデンバイザベイで楽しもう

こんにちは。マリーナベイ・サンズ公式noteです。

シンガポールは様々な背景を持った人たちが国を構成しています。一番多い構成は中華系(74%)、次に多いのがマレー系(14%)です。三番目に多いのはインド系(9%)になります。(外務省シンガポール基礎データより引用)インドにルーツを持つ方々は、シンガポールで特別な役割を担ってきました。

1 : シンガポールでのインド人コミュニティの役割

画像3

その昔、シンガポールにやってきたインド人の多くは、東インド会社をはじめとする貿易会社の契約労働者や日雇い労働者でした。そして貿易港として発展したシンガポールにインドからの商人も訪れるようになりました。インドの商人は主にスパイス、宝飾品などの取引が多かったのですが、商人によっては仕事の規模がまだそれほど大きくなかったため、銀行からお金を借りることができなかった商人も存在しました。

そのような小さな商売を行ってる同胞の商人たちを助けるため、シンガポールのインド人コミュニティに「同胞向けの小規模な貸金業」が営まれるようになりました。この貸金業の伝統はその後も引き継がれて、シンガポールのインド人コミュニティは宝飾・金融業で活躍する人が今でもとても多いといわれます。

2:インド人コミュニティの大事なお祭り「ディーパバリ(Deepavali)」

画像3

インドにルーツをもつインド系シンガポール人の方々は商売を着実に発展させ、確実にそのコミュニティを築き上げてきました。そんな彼らにとって大事なお祭り、それが「ディーパバリ(Deepavali)」です。

多民族国家シンガポールを代表する民族フェスティバルインドの祝祭「ディーパバリ(Deepavali)」は、シンガポールにとって大事な年間行事の1つです。時期的にちょうど年末に近い10月下旬から11月上旬にあたるため、年末のパーティイベントの1つとしても数えられています。ディーパバリやハロウィンも含めると、シンガポールのパーティーシーズンは長期間。次から次へとイベントがやってきます。カレンダー式に並べてみました。その結果、2019年年末のパーティームードはなんと2月まで続くことが判明!(苦笑

10月 ハロウィン
10月下旬 ディーパバリ(毎年日程は変わります。2019年は10月28日)
11月 ハロウィンとディーパバリの余韻を楽しみながらクリスマスへ
12月 クリスマスムード一色 
12月25日 クリスマス (国民の祝日)
12月31日 年末カウンドダウン (国民の祝日ではありませんが、大体半日)
1月1日 西暦の正月 (国民の祝日) クリスマスの余韻を楽しみつつ旧正月へ
2月 旧正月(毎年日程が変わります。2020年は1月25、26日)

ディーパバリ(Deepavali)は、ヒンドゥー教徒にとって一年で最も重要な行事です。別名「光の祭典」とも呼ばれるディーパバリは、その名のとおり「光」がお祭りの主役。このためリトルインディアはもちろんのこと、どこもかしこもキラキラに飾りあげられます。昼もキラキラしていますが、夜はもっとキラキラ。治安が安定しているシンガポールでは夜間の外出も安心して出かけることができるので、このライトアップは毎年大人気。ディーパバリのライトアップはリトルインディアだけでなくシンガポール各地のヒンドゥー教寺院近辺で楽しむことができます。

画像4


そしてこの時期に見逃せないのはリトルインディアのアーケード横の通りや空き地に登場するマーケット。お祭りで着る服や飾り、お祭りで楽しむお菓子やろうそくなどが所狭しと並んでいます。

画像6

Photo by Gervyn Louis on Unsplash

インドの伝統的な衣装も数多く店頭に並んでいます。マーケットで買い物を楽しむ場合には、基本すべて現金払いになるので、しっかり現金を用意してお出かけください。なお、土日はインドから働きに来ている人々で物凄い混雑となるため、できれば週日に出かけるようにしましょう。

3:マリーナベイ・サンズ周辺でディーパバリを楽しむならガーデンバイザベイで!

画像5


マリーナベイ・サンズ周辺でディーパバリを楽しむ場合には、お隣の「Gardens by the Bay (ガーデン・バイ・ザ・ベイ)」がオススメです!。

マリーナベイ・サンズから2つの大きなドームがある植物園ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ入口までは、徒歩でたったの2分。簡単にアクセス可能です。

地図で確認すると改めて感じます。ともかく広い!

日本人の目からみると、ジブリ映画『風の谷のナウシカ』に登場する「王蟲」をほうふつとさせるこの2つのドームには、1年を通じて東南アジア地域を代表する植物をはじめ、世界中の様々な植物を実際に楽しむことができます。どの季節に行っても必ず新たな発見があるので、何度でも訪れて頂きたい場所です。

非常に見応えがある素晴らしい施設ですが、1つだけ事前に把握しておきたいポイントがあります。それは「室内がとても寒い!」ということ。

画像8

Photo by Gigi on Unsplash

ドーム内の植物たちの生育の都合上、常に低温設定になっているこのドーム。これが予想以上にとても寒いのです。外気温が高めの常夏なので余計に温度差を感じることになると思います。ご家族でお出かけの際は特に、必ず上に羽織るものを持参することをお忘れなく。

そしてこのガーデンズ・バイ・ザ・ベイ敷地内には、子供が楽しく遊べる水遊び公園「FAR EAST ORGANIZATION CHILDREN'S GARDEN」があります。ドーム散策を予定している場合は必ずこの公園はドームの後に訪れるようにしてください。

では、このガーデンズ・バイ・ザ・ベイでディーパバリはどのように楽しめるのでしょうか?ガーデンズ・バイ・ザ・ベイではディーパバリの時期(2019年10月14日から28日)においてインド文化を「ガーデンの視点から」それぞれ楽しむイベント「DEEPAVALI PROGRAMMES」を開催しています。

今回のイベントでは「インディアンヘリテージセンター(IHC)による巡回展」と「ランゴーリーフラワーカーペット」が開催中。インディアンヘリテージセンターはシンガポール各地にあるそれぞれの国の背景をわかりやすく紹介する文化センターです。インディアンヘリテージセンターは2015年5月にリニューアル。シンガポールにおけるインド文化を多角的に知ることが出来ます。

画像5

「ランゴーリーフラワーカーペット」はこのディーパバリの時期に各地にお目見えする、インドならではの花のアート。砂やお米、お花を使ってディーパバリをお祝いするデザインを床に描きます。(ちなみにこの時期、10月から3月は、シンガポールは雨季に入りかけの季節なので突然の雨に襲われることがあります。雨と仲良くする方法はぜひこちらのnote「シンガポールで雨と上手に付き合う方法」をご参照ください)シンガポールでは雨の日も楽しく過ごす方法にあふれています。マリーナベイサンズなら雨を気にせず快適にお過ごしいただけます

ちなみに「フラワーカーペット」は、万一突然の雨でも対応できるよう、必ず濡れない場所に描かれます。つまり「雨に見舞われた場合はフラワーカーペットのある場所に逃げれば濡れない」ことになります。快適な雨宿りの場所としてぜひチェックすることをオススメします。

画像7

Photo by Gem Lyn on Unsplash

シンガポールには各背景に沿った様々な国のお祭りが開催されています。その背景と歴史と現在の生活は綿密に結びついています。それぞれのお祭りの背景を、今後こちらのnoteでも紹介していきたいと思っています。

では、マリーナベイ・サンズで皆さまのお越しをお待ちしております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?