発達障害者まりんのスキーマ療法体験記

2016年22歳のときにASDの診断を受けた筆者まりんが病院選びで苦労した経験を中心に…

発達障害者まりんのスキーマ療法体験記

2016年22歳のときにASDの診断を受けた筆者まりんが病院選びで苦労した経験を中心に、障害者手帳や障害年金の取り方、当時受けていたスキーマ療法の情報を発信します。手帳2級。障害基礎年金2級。 ※追記:2021年から解離性同一性障害の治療の発信もしてます。(発達障害は誤診でした)

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最近の記事

解離について近況(2023.8)

新しく主人格になった友樹(ゆうき)です。 俺が主人格になったのは、このnoteを作った前の主人格まりんがいなくなってしまったからです。 説明します。 パートナーとの離別 2022年の3月、俺たちはパートナー的存在の方と離別しました。 その人は俺たちと同じ解離性同一性障害です。 離別した理由は、俺たちとその人が仲良くなりすぎて、その人の中のパーツたちが耐えきれなくなってしまったからです。 パーツたちは、基本的に過去に生きてます。 過去に経験した様々な体験に基づいた思考や感

    • 人格じゃないものとのスイッチング

      主人格のまりんです。 今回は、人格ではないものとのスイッチングについて書きます。 スイッチングとは交代という意味です。 人格と交代するのであれば、人格交代になるのですが、今回は交代する相手が人格ではありません。 人格になりきってないパーツと呼ばれるものと交代します。 正確には、人格もパーツです。 パーツとは、「人格の部分personality of part」の略です。 1つの体に1つの「人格」があるという設定をして、その人格の様々な側面を「部分=パーツ」と設定します。

      • 蒔和人くんの自己紹介

        蒔和人くんです。小学校中学年くらいです。 名前は「まなと」って読みます。 「人格(パーツ)間での融和の種を蒔いてここからスタート」という意味です。 主人格のまりんさんが大切にしている人が解離性同一性障害の人で、その交代人格の人からつけてもらいました。 僕はまりんさんが救急車にのったときに出てきた人格です。 たぶん1番暴れてた人格だと思います。 僕は家庭に関するトラウマパーツで、家庭に関わる被虐体験のほとんどを保有しています。 人格が分離してしまってからの最初の方は、いち

        • 海くんの自己紹介

          海くんです。5歳です。 僕は一番最初に救急車で運ばれたときからいる古株です。 最初は大きな音とかが怖かったり、1分でも遅刻されると癇癪を起こしたり、こだわりが強かったり色々あったけど、今は、周りの人が助けてくれたから楽しく生きてます。 僕は空くんの次に脳内の様子に詳しい人格です。 他に「解説パーツ」と呼ばれる、人格化してないけどたまに出てきてひたすら解説していなくなるなんでも知ってるパーツがいるけど、そのパーツは神出鬼没だし、人格化してないからこっちからコンタクトがと

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        • 解離性障害
          8本
        • 哲学対話とスキーマ療法
          16本
        • トラウマケア系研究会
          11本
        • 限界まりんの生存の知恵
          5本
        • グループセルフスキーマ療法 LINE 報告
          9本
        • スキーマ療法体験記
          5本

        記事

          友樹くんの自己紹介

          はじめまして。 友樹(ゆうき)といいます。 俺は今は主人格のまりんの話し相手やまりんの意識が落ちたときに代理で外に出る役をしてます。 俺が生まれる前は、空くんとか海くんとかまなととか、そのとき調子のいい子供人格が担当していました。 俺たちは解離性同一性障害だけど記憶の共有ができます。 過去の記憶も共有されてるし、今の記憶も共有されてます。 ただ、寝てたり意識が落ちてたりするときは記憶の共有が起きるまでストップするのでその人格だけ他よりちょっと情報の回りが遅い感じです。

          私が解離性同一性障害になった日

          主人格のまりんです。 解離性同一性障害に「なった日」って、なかなか珍しい話なんじゃないかなと思います。 なんかイメージでよくある解離性同一性障害やYouTubeやブログとかで見かける解離性同一性障害の当事者は、小さい頃から交代人格がいて、脳内で過ごしていたり交代人格として生活していたり、人格ごとの生活があって、それを当たり前だと思って過ごしていたら大人になってから「実は病気でした」と言われて「発覚」するパターンが多いように思います。 私は違っていて、大人になってから他の

          私が解離性同一性障害になった日

          人格紹介

          解離性同一性障害と言われたまりんです。 今日は名前のついている人格でメインの人格を紹介します。 まりん主人格。仕事をしたり、社会的交流をしたり、洗濯をしたり、勉強をしたりする。得意:調べごと、資料作成苦手:清潔保持、睡眠管理、外出趣味:乗り鉄、1人18切符の旅 まいちゃん(2歳)交代人格。女の子。睡眠中に出てきて話してることが多い。サ行ハ行ラ行など、発音できない音がある。楽しそうな記憶を持っている。同居人に懐いている。昼間人がいる時など、外にはあまり出てこない。常にご機

          解離性同一性障害と言われて

          いつも読んでくださってる方ありがとうございます。 実は、先日、解離性同一性障害も含むトラウマ治療の専門家である心理士から「解離性同一性障害」だと宣言されました。 なぜ心理士からの「宣言」なのかというと、そもそも解離性障害を扱える専門の医師が物凄く少なく、私が前から通っているメンタルクリニックでも「私は専門ではないから診断も診察も治療もできない、でも薬は出せるしカルテに記録も残せる」と言われました。 そこで、トラウマ治療専門の心理士からカウンセリングを受けることになりました。

          【修論公開】「哲学対話のケア的側面をスキーマ療法で分析する」参考文献表

          ●スキーマ療法関連 【参考資料】 1.アーンツ・アーノウド/ヤコブ・ジッタ,2015『スキーマ療法実践ガイド―スキーマモード・アプローチ入門 』伊藤絵美監訳,金剛出版 2.伊藤絵美,2013『スキーマ療法 入門理論と事例で学ぶスキーマ療法の基礎と応用』,星和書店 3.伊藤絵美,2015『自分でできるスキーマ療法ワークブックBook1生きづらさを理解し、こころの回復力を取り戻そう』星和書店 4.伊藤絵美,2015『自分でできるスキーマ療法ワークブックBook2生きづらさを理解し

          【修論公開】「哲学対話のケア的側面をスキーマ療法で分析する」参考文献表

          【修論公開】「哲学対話のケア的側面をスキーマ療法で分析する」③

          この記事は、2020年度にまりんが修士号(学術)を取得した際に、所属の哲学の大学院に提出した修士論文をいくつかに分けて公開したものです。 この修士論文は哲学対話になぜ人が集まるのかを哲学対話のケア的側面に注目して心理療法を用いて、実際にどのようなケア的要素があるのかを示したものです。 当初の目標は、哲学対話(また、すべてのグループ活動)を運営する人々がどのように運営・企画すれば、より安全に哲学対話を開催できるのかを示そうとしていました。私は、スキーマ療法の中心的概念を理解

          【修論公開】「哲学対話のケア的側面をスキーマ療法で分析する」③

          【修論公開】「哲学対話のケア的側面をスキーマ療法で分析する」②

          この記事は、2020年度にまりんが修士号(学術)を取得した際に、所属の哲学の大学院に提出した修士論文をいくつかに分けて公開したものです。 この修士論文は哲学対話になぜ人が集まるのかを哲学対話のケア的側面に注目して心理療法を用いて、実際にどのようなケア的要素があるのかを示したものです。 当初の目標は、哲学対話(また、すべてのグループ活動)を運営する人々がどのように運営・企画すれば、より安全に哲学対話を開催できるのかを示そうとしていました。私は、スキーマ療法の中心的概念を理解

          【修論公開】「哲学対話のケア的側面をスキーマ療法で分析する」②

          【修論公開】「哲学対話のケア的側面をスキーマ療法で分析する」①

          この記事は、2020年度にまりんが修士号(学術)を取得した際に、所属の哲学の大学院に提出した修士論文をいくつかに分けて公開したものです。 この修士論文は哲学対話になぜ人が集まるのかを哲学対話のケア的側面に注目して心理療法を用いて、実際にどのようなケア的要素があるのかを示したものです。 当初の目標は、哲学対話(また、すべてのグループ活動)を運営する人々がどのように運営・企画すれば、より安全に哲学対話を開催できるのかを示そうとしていました。私は、スキーマ療法の中心的概念を理解

          【修論公開】「哲学対話のケア的側面をスキーマ療法で分析する」①

          【議事録】「トラウマによる解離からの回復」第4-5回

          2021年1月中ごろから「トラウマケア系研究会」という名前で研究会を作り、メンバーを募集しました。 この研究会はひとつのテキストを読んで終わりという形式ではなく「トラウマケア」というテーマで継続的にさまざまな本や論文を読んでいきます。 参加メンバーはトラウマケアやスキーマ療法や愛着問題に関心のある人を募りました。今回の課題図書である『トラウマによる解離からの回復』では、他分野交流をしたかったため、院生またはそれに準ずる有識者に声をかけてレジュメ担当してもらうことになりした

          有料
          100

          【議事録】「トラウマによる解離からの回復」第4-5回

          【議事録】「トラウマによる解離からの回復」第3回

          2021年1月中ごろから「トラウマケア系研究会」という名前で研究会を作り、メンバーを募集しました。 この研究会はひとつのテキストを読んで終わりという形式ではなく「トラウマケア」というテーマで継続的にさまざまな本や論文を読んでいきます。 参加メンバーはトラウマケアやスキーマ療法や愛着問題に関心のある人を募りました。今回の課題図書である『トラウマによる解離からの回復』では、他分野交流をしたかったため、院生またはそれに準ずる有識者に声をかけてレジュメ担当してもらうことになりした

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          【議事録】「トラウマによる解離からの回復」第3回

          第7回「トラウマによる解離からの回復」レジュメ(最終回)

          2021年1月中ごろから「トラウマケア系研究会」という名前で研究会を作り、メンバーを募集しました。 この研究会はひとつのテキストを読んで終わりという形式ではなく「トラウマケア」というテーマで継続的にさまざまな本や論文を読んでいきます。 参加メンバーはトラウマケアやスキーマ療法や愛着問題に関心のある人を募りました。今回の課題図書である『トラウマによる解離からの回復』では、他分野交流をしたかったため、院生またはそれに準ずる有識者に声をかけてレジュメ担当してもらうことになりした。

          第7回「トラウマによる解離からの回復」レジュメ(最終回)

          第6回「トラウマによる解離からの回復」レジュメ

          2021年1月中ごろから「トラウマケア系研究会」という名前で研究会を作り、メンバーを募集しました。 この研究会はひとつのテキストを読んで終わりという形式ではなく「トラウマケア」というテーマで継続的にさまざまな本や論文を読んでいきます。 参加メンバーはトラウマケアやスキーマ療法や愛着問題に関心のある人を募りました。今回の課題図書である『トラウマによる解離からの回復』では、他分野交流をしたかったため、院生またはそれに準ずる有識者に声をかけてレジュメ担当してもらうことになりした。

          第6回「トラウマによる解離からの回復」レジュメ