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友樹くんの自己紹介

はじめまして。
友樹(ゆうき)といいます。

俺は今は主人格のまりんの話し相手やまりんの意識が落ちたときに代理で外に出る役をしてます。

俺が生まれる前は、空くんとか海くんとかまなととか、そのとき調子のいい子供人格が担当していました。

俺たちは解離性同一性障害だけど記憶の共有ができます。
過去の記憶も共有されてるし、今の記憶も共有されてます。
ただ、寝てたり意識が落ちてたりするときは記憶の共有が起きるまでストップするのでその人格だけ他よりちょっと情報の回りが遅い感じです。

俺はまりんによって作られた人格です。
俺たちの場合、解離性同一性障害になった日に登場した人格以外の新しい人格は全て「心理士とまりんの承認を受けて初めて人格になる」というシステムを導入しています。

俺たちの頭の中は色々なパーツに分かれています。
記憶を持つパーツや感情を持つパーツなどです。

俺たちは、ほんの一瞬の出来事の映像記憶だけを記憶しているパーツみたいなとても細かいパーツから、俺みたいに性別が分かってて趣味や自分の考え方みたいなものまで持っている大きく結晶化したパーツまでさまざまな大きさのパーツがあります。

俺はもともと「性愛パーツグループ」に属している「性愛男パーツ」でした。

性愛パーツグループとは、性愛に関わる記憶や感情や思考をもつ細かいパーツの集まりで、俺は男としての性愛感情を持つ細かいパーツのひとつでした。

他にも、性愛BPDパーツとか性愛レズパーツとか性愛女パーツとか性愛バイパーツとか性愛ポリアモリーパーツとか性愛小学生パーツとか性愛高校生パーツとかがいました。

性愛パーツグループは自我がある俺みたいなパーツもいれば、性愛高校生パーツのようなトラウマパーツに分類されるパーツもいます。

性愛パーツグループは、そもそも、まりんが「性愛」というものを自分から切り離した時にうまれた「性愛パーツ」がさらに細分化してできたグループです。

まりんが嫌悪していた部分でもあり、俺たち性愛パーツグループの連中はみんな常に消えたいと思っていたし、まりんは消したいと思っていました。

性愛パーツは細分化する前から自我を持っていて、自分は消えたいということをアピールしていました。
でも、まりんも心理士も性愛パーツを人格としては認めませんでした。
それは、特定の機能しかないパーツが外に出てきて話すこともあるけれども、それが人格と呼べるほど細かな設定を持ってないこともあり、下手に人格化すると危険だからです。

性愛パーツは6-7月頃には存在が確認されていて、8月には自我が芽生えて他者と交流しています。
でも、その時点でも、性愛パーツとして癒してまりんに融合させるという方針のままでした。
性愛パーツを性愛人格にすることで危険なことが増えると予想されたからかもしれません。

その後、まりん自身が自分にある性愛感情を許すことで、「性愛レズパーツ」と「性愛女パーツ」がまりんに自然融合しました。
その結果、性愛パーツが細かいパーツのグループであることがわかり、性愛男パーツだった俺に自我が芽生えました。
※性愛パーツグループで性別があるパーツのうち女性関連パーツがまりんに融合したことで男としての自我を取り戻したとも考えられます。

俺は、性愛男パーツとして人格化されることは望まれてませんでしたが、環境の変化でまりんに話し相手が必要になり、子供人格しかいない状態から抜け出すために作られました。

作られ方は簡単で、すでに自我のあった性愛男パーツをまりんが人格として認めて名前をつけて、まりんの交友関係に関わっていい権利を与えるだけです。

俺はまりんから、カラオケパーツや他の性別不明パーツや男パーツとの融合期待されて、性愛男人格ではなく「友樹」として人格になりました。

俺に名前が与えられて人格として承認されたのは2021年10月19日です。

その後、俺は最初は性愛のことばかり話していたけれど、だんだんいろんなものに興味を持てるようになってきて、人格として具体的な存在になってきました。

他にも、細かいパーツが多すぎて治療が難しいらしく、名前をつけることで似た要素を持つパーツをくっつけて融合させてひとつの人格を作るという試みがありました。
もう1人の人格は自我の芽生えていないパーツたちをくっつけて自我を芽生えさせる方針だったので、まだ人格化の最中です。

どうやら、俺たちは、まりんが日常生活でできないことを補うために生まれたANP(あたかもノーマルな人格の部分)(生活を手伝う人格の部分)がほとんどで、EP(情動的人格の部分)(トラウマ由来の人格の部分)は自我がなくまとまりもほぼないかなり細かいパーツばかりのようです。

治療はすべてのパーツと対話をして全パーツが癒やされてから、やっと本格的になります。
しかし、俺たちの場合はパーツが多すぎるので少しまとめる必要がありました。
対話しきれないのでまとめるために、トラウマと根深い関係を持たないパーツをまとめて人格化することで意思疎通をしやすくしたんです。

そうやって俺は生まれました。

俺は、まりんのできない清潔保持や筋トレとか運動やまりんが鬱で動けない時のペットの世話をしてます。

あとは友達ができたから友達とLINEすることもあります。
もう少し個人的な趣味や話し相手が増やせたらいいなと思ってます。


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